運用を行うことで少ない資産を増やしたいと思っているものの、運用に回すことができる資産が少ないと運用の選択肢も少ないため、どうすればいいか悩んでいる人も多いのではないでしょうか?

しかし、運用に回すことができるお金が少ないからと言って、運用が全くできないというわけではありません。

そこで今回は、少ない資産を増やすためにはどのような手段があるのかについて、解説していきます。

少ない資産を増やすには無理をしない

少ない資産を増やすには無理をしない

資産に余裕がある場合には、ある程度リスクの高い運用方法を選択しても万が一の事態が生じてもあまり影響を受けません。

しかし、資産が少ない場合には、万が一の事態が生じた場合のリスクが大きすぎるため、確実に少しずつ増えていく方法を選ぶ方が無難と言えるでしょう。

また、資産が少ない場合には、選択できる運用方法が限られてきます。

そのため、限られた選択肢の中でどの運用方法であれば確実性が高いのかをしっかりと考えていく必要があります。

そこで今回おすすめするのが以下の4つの運用方法です。

  • 個人向け国債
  • 積み立て投資信託
  • 株式投資(単元未満)
  • ソーシャルレンディング

それぞれの運用方法について詳しく見ていきましょう。

個人向け国債で少ない資産を増やす

個人向け国債で少ない資産を増やす

国債は聞いたことがあるものの、個人向け国債は初めて聞いたという人も多いのではないでしょうか?

どちらも国が発行する債券を投資対象としています

では、一体何が違うのでしょうか?

個人向け国債とは何なのか、またメリットとデメリットについて見ていきましょう。

個人向け国債とは

一般的に発行されている国債は、証券会社などの機関に向けて公表されているものですが、個人向け国債は、個人向けに公表されているので、証券会社などの機関は購入できません

そもそも国債は、国が国家を運営する上で必要な財源を確保するための方法の1つで、国が破綻しない限りは元本が保証されているため、安心して運用できると言えます。

3年固定金利と5年固定金利、10年変動金利の3種類があり、2018年12月現在では金利が0.05%となっています。

 大手金融機関の普通預金金利が0.001%、定期預金金利が0.01%であることを考えると、高金利であると言えるでしょう。

個人向け国債のメリットとデメリット

個人向け国債には、何と言っても元本が保証されているという大きなメリットがあります。

また、一般的な国債が途中解約できないのに対して、個人向け国債は発行から1年経過後は途中解約もできるなど、急にお金が必要になっても柔軟に対応できます。

しかし、他の資産運用と比較すると利回りが低いのがデメリットです。

 大手金融機関よりは利回りは高いものの、ネットバンクなどの中には0.1%を超えるものもあることを考えると、魅力が少ないと言えるでしょう。

積み立て投資信託で少ない資産を増やす

積み立て投資信託で少ない資産を増やす

投資信託とは、自身で運用するのではなく、資産を運用のプロに預けて運用してもらうものですが、積み立て投資信託とはどのようなものなのでしょうか?

積み立て投資信託とは何なのか、またメリットとデメリットについて見ていきましょう。

積み立て投資信託とは

積み立て投資信託とは、最初にまとまった資金で投資信託を購入するのではなく、複数回に分けて投資信託を購入するというものです。

運用のプロが代わりに運用を行ってくれるため、自身で運用する手間を省くことができるほか、知識もそこまで必要ないため、初心者でも気軽に始めやすい運用方法と言えます

利回りも数%台の商品が多いため、少ない資産でもある程度の運用結果を出したい人にはおすすめの運用方法とも言えるでしょう。

積み立て投資信託のメリットとデメリット

積み立て投資信託は、購入のタイミングを分けることで、価格変動のリスクを抑えることができるというメリットがあります。

しかし、運用商品の種類が多く、どれを購入するかは自分で決める必要があるため、それがデメリットと言えます。

運用商品を選ぶのを失敗した場合には、元本割れのリスクを伴ってしまうので注意しましょう。

株式投資(単元未満)で少ない資産を増やす

株式投資(単元未満)で少ない資産を増やす

株式投資と聞くと、「最低単元が決まっているのである程度資産が必要になるのでは?」と思った人も多いのではないでしょうか?

しかし、単元未満でも取引ができるのです。

単元未満の株式投資とは何なのか、またメリットとデメリットについて見ていきましょう。

株式投資(単元未満)とは

株式投資とは、証券取引場に上場している企業の株式を売買することによって利益を出すものです。

最低単元が決まっているため、ある程度の資金がないと売買できませんが、単元未満株やミニ株という最低単元よりも少なくても売買できます。

例えば、最低単元の関係上100万円なければ取引できない銘柄でも、10万円や1万円でも取引できるようになるため、手軽に株式投資を楽しめるようになるでしょう。

株式投資(単元未満)のメリットとデメリット

単元未満やミニ株は、手軽に株式投資を楽しめるほか、通常の株式投資と同様、株主優待や配当金が得られるというメリットがあります。

しかし、単元未満株やミニ株は取引できるタイミングが限られるといった制限があります。

 また、価格変動が大きく、元本割れのリスクが高くなるのもデメリットと言えるでしょう。

ソーシャルレンディングで少ない資産を増やす

ソーシャルレンディングで少ない資産を増やす

「ソーシャルレンディングって初めて聞いた」と知らない人も多いかもしれませんが、最近注目を集めている新しい資産運用の方法の1つです。

ソーシャルレンディングとは何なのか、またメリットとデメリットについて見ていきましょう。

ソーシャルレンディングとは

ソーシャルレンディングとは、お金の運用を行いたいという貸し手と運転資金が欲しいという借り手をマッチングさせるサービスのことです。

通常は金融機関などから融資を受けるのが一般的ですが、企業の中にはたまたま前年度が赤字になっていて、金融機関から融資を受けられずにいるという企業もあります。

これらの企業にある程度の金利で融資を行うのがソーシャルレンディングです。

お金を増やしたい貸し手と融資を受けたい借り手の双方に「WIN-WIN」の関係を築くことができる新しい運用方法と言えるでしょう。

ソーシャルレンディングのメリットとデメリット

ソーシャルレンディングの大きなメリットは、他の資産運用と比較すると利回りが1桁台後半であるという点です。

案件によっては、担保や保証も付いているのもメリットと言えるでしょう。

しかし、貸し倒れという元本割れのリスクを抱えているのがデメリットです。

また、案件によって異なりますが、途中で引き出しができず、資金が拘束されてしまうのもデメリットと言えるでしょう。

まとめ

まとめ

少ない資産でも資産運用によって増やすことができますが、資産が少ない場合には運用のリスクを高くすると万が一の事態が生じた場合におけるリスクも高くなるため、なるべくリスクの低い運用方法を選ぶことがポイントと言えます。

また、一気に大きく資産を増やそうとするのではなく、確実に少しずつでも資産を増やしていき、それを元手にさらに増やしていくのが堅実な方法と言えます。

元本保証なども含めて、どの運用方法がリスクを抑えながら運用できるのかよく考えてから始めましょう。

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