人生には様々なライフイベントがあります。例えば、結婚、出産、子供の進学、住宅の購入、退職などです。これらのイベントの中には、ある程度の支出を伴うものもあるため、お金を貯めておく必要があります。
しかし、効率良く貯金を増やしたいと思っていても給料は簡単に増えるものではないため、どうすればいいか悩んでいる人も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、効率良く貯金を増やしたい人に向けて、正しい貯金の増やし方について解説します。
効率良く貯金を増やしたい
将来発生するライフイベントに向けて効率良く貯金を増やしたいと考えている人も多いと思いますが、給料はすぐに増えるものではありません。
どうやって貯金を増やせばいいのか悩んでいる人も多いのではないでしょうか?
毎月得られる給与から生活費を引いた金額を貯金に回している人もいるかもしれませんが、その方法では貯金に回せる額が毎月変わってしまうのでおすすめしません。効率良く貯金を増やしたい場合には、余った分だけ貯金に回すという考え方ではなく、毎月一定額ずつ貯金に回して、残った分の範囲内に生活費を抑える方法をおすすめします。
また、貯金を増やしたい場合には、貯金に回す額を増やす必要があります。
貯金に回す額を増やす方法には、「支出を減らす」「収入を増やす」「資産運用をする」という3つの方法が挙げられます。
それぞれどのような方法なのか詳しく見ていきましょう。
支出を減らす方法とは
支出を減らせば、それだけ貯金に回す額を増やせるため、効率良く貯金を増やすことが可能です。
支出を減らす方法として主に以下の2つがあります。
- 無駄な支出がないか見直す
- クレジットカードを解約する
それぞれの方法について解説します。
無駄な支出がないか見直す
例えば、水道代やガス代などは、これまでは大手電気会社、大手ガス会社しか選択肢がありませんでしたが、自由化で第三の電気会社やガス会社を選べるようになりました。
大手電気会社や大手ガス会社よりも価格が安いため、特にこだわりがないのであれば、乗り換えると無駄な支出を抑えられます。また、携帯電話も同様です。
大手キャリア以外の第三キャリアが格安料金プランを提供しているため、乗り換えて支出を抑えれば浮いた分を貯金に回すことができます。
無駄な支出は意外と身近に潜んでいるため、見直してみることをおすすめします。
クレジットカードを解約する
クレジットカードは現金が手元になくても買い物できるのでとても便利です。
しかし、その便利さの反面、無駄に買い物をしすぎるというデメリットがあります。
ポイントも貯まるため、現金で購入するよりもお得というメリットはありますが、そこまで頻繁に使っていないのであれば、解約するという方法も1つの選択肢と言えるでしょう。
収入を増やす方法とは
支出を減らすという方法は誰でも簡単に取り組めますが、減らせる金額に限界があります。
そのため、効率良く貯金を増やしたいと思っている人には少し物足りないと言えます。
効率良く貯金を増やすには給与を増やすという方法が挙げられますが、給与はそう簡単に増えるものではありません。
そこで登場するのが収入を増やすという方法です。
主な収入を増やす方法は以下の2つです。
- アルバイトをする
- クラウドソーシングをする
それぞれの方法について説明します。
アルバイトをする
出社前や退社後、休みの日にアルバイトすれば収入を増やすことができるため、効率良く貯金を増やすことができます。
例えば、退社後に時給1,000円で3時間、週3回、1ヶ月に12日勤務した場合は、収入が36,000円増えます。
アルバイトで得られた収入は、全て貯金に回すようにすることで効率良く貯金できるでしょう。
クラウドソーシングをする
クラウドソーシングとは、ネット上で仕事を受注して自宅で業務に取り組む働き方です。
アルバイトは、勤務先に足を運ぶ必要があるほか、勤務時間が決まっているため、本業との両立がなかなか難しいというデメリットがあります。
しかし、クラウドソーシングは在宅で仕事に取り組めるため、通勤する手間を省けます。
また、納期までに業務を完了すればいいので仕事と両立しやすいというメリットも。
両立が気になる人には、クラウドソーシングをおすすめします。
資産運用の方法とは
本業が忙しくて、アルバイトやクラウドソーシングに取り組めない人は収入をどうすればいいのでしょうか?
そこで登場するのが資産運用です。
主な資産運用の方法は以下の4つです。
- 外貨預金
- 不動産投資
- 投資信託
- 株式投資
それぞれの方法について見ていきましょう。
外貨預金
外貨預金とは、日本円で預金するのではなく、外貨で預金する方法です。
通常の普通預金の金利は、メガバンクで0.001%、ネットバンクはメガバンクよりも金利が高くなりますが、1%には程遠い状況です。
しかし、外貨預金の金利は1%を上回っているものが多いため、日本円の預金よりも大幅に効率良く貯金を増やすことができます。
ただし、外貨預金では為替の変動で損失が生じるほか、ペイオフが適用されないので銀行が破綻した場合に預金が保証されないというリスクがあります。
それらをよく理解した上で外貨預金を始めましょう。
不動産投資
不動産投資とは、投資用不動産を購入して家賃収入を得る方法です。
条件を満たしていれば銀行から融資を受けながら不動産投資を始められるため、貯金をあまり減らさずに貯金を増やせるというメリットがあります。
しかし、空室が生じれば家賃収入が得られません。
火災や地震などの自然災害が発生すると、不動産投資を継続できないというリスクも伴うため、どのようなリスクを伴うのか事前に把握しておくことが重要です。
投資信託
投資信託とは、資産運用の専門家が代わりに運用してくれる方法です。
運用の手間や時間を省けるだけでなく、知識や経験も必要としません。
そのため、効率良く貯金を増やしたいと考えているものの、資産運用を行う時間がない人や資産運用の知識や経験がない人に適していると言えます。
ただし、投資信託はいくら資産運用の専門家が運用してくれると言っても、損失が発生する可能性も。
元本が保証されている運用方法ではないことを覚えておきましょう。
株式投資
株式投資とは、証券取引所に上場されている株式の取引をすることで利益を得る方法です。
売買による差益だけでなく、配当金や株主優待などをもらえることも株式投資の魅力の1つです。
株式は価格変動が大きいため、大きな利益が期待できる一方、大きな損失が生じる可能性も高いというデメリットがあります。
また、会社が破綻した場合や上場規定を満たさず、上場廃止になった場合には価値が0円になるというリスクも伴うため、リスク管理の徹底が求められるでしょう。
まとめ
貯金を少しでも増やす方法として挙げられるのが、「支出を減らす」「収入を増やす」「資産運用をする」この3つです。
支出を減らす、収入を増やすという方法は、誰でも取り組めるほか、リスクがほとんどないというメリットがありますが、資産運用をするという方法は元本割れのリスクがあります。
効率良く貯金を増やすには、資産運用を組み合わせることが求められますが、リスク管理を徹底して無理のない貯金計画を立てるようにしましょう。