- 貯金と投資の最適なバランスが知りたい。
- 毎月いくら貯金して、いくら投資に回すのがベストか知りたい。
- 自分のスタイルに合ったベストなお金の増やし方を知りたい。
そんな疑問を持っている人は決して少なくないはずです。
将来に向けて資産を増やしたい。
これは誰にでも当てはまる、当然の感情のはずです。
だけど、実際にはどのようにすればお金が増えていくのでしょうか?
また、貯金と投資のバランスのベストはどの程度なのでしょうか?
この記事では、貯金と投資の黄金比を中心に、お金の増やし方をご紹介します。
貯金と投資のベストなバランスとは?
まずは貯金と投資のベストバランスを知りましょう!
そこで、貯金と投資のベストバランスを理解するためのポイントをひとつずつ解説します。
正しい知識を持てば、どんな人でもお金は増やせます。
しっかりと理解をして、あなたの不安を解消しましょう!
そもそも「貯金」と「投資」って何が違うの?
貯金と投資の最適なバランスを知るためにも「貯金」と「投資」の違いを理解しましょう。
根本的な質問になります。
あなたは「貯金」と「投資」の違いを知っていますか?
これらは、そもそも目的が大きく異なるのです。
それぞれの目的は下記を参照してください。
投資:利益を得るために、今あるお金を使って利益を得ること。
このような違いがあります。
そのため、投資を行う場合は確実に利益が生じるという訳ではありません。
リスクを負う代わりに、利益=報酬が得られるのです。
基本的なことですが、改めて正しい理解を持っておいてください。
貯金と投資のベストバランスとその理由
貯蓄と投資はどのようなバランスがベストなのでしょうか?
このバランスの割合の「正解」を紐解くために大切なのが「あなたの年齢」です。
あなたの年齢によって、貯金と投資のベストバランスは変わってくるのです。例を挙げて簡単に解説します。
あなたの年齢が若いなら、多少のリスクはさほど問題にはなりません。
貯金よりも投資への比重を大きくするべきでしょう。
なぜなら、一時的な損失が生じたとしてもあなたの資産は立て直せる可能性が高いからです。
逆にあなたの年齢が高い場合は、貯蓄の割合を増やすべきです。
ここで貯蓄と投資のバランスの計算の仕方を教えておきます。
例)あなたが30歳の場合:100-30=70
あなたが30歳の場合、答えとなる70を投資に回すパーセントで考えます。
つまり、30%を貯蓄に回し、70%を投資に回すのがベストなバランスなのです。
同じ計算方法で、あなたが40歳の場合は40%を貯蓄に、60%を投資に回しましょう。
このようにバランスを保つと、安定した資産運用ができると言えます。
「貯金」だけでなく「投資」が必要な3つの理由
貯金と投資のバランスを考える必要があるのは、以下の3つの問題があるからです。- インフレの変動
- 老後資金の準備
- 年金神話の崩壊
上記の3ポイントをわかりやすく解説します。
1.インフレの変動
インフレとはお金の価値が相対的に下がる現象です。
あなたが貯蓄だけをしていた場合に懸念される心配は次のようなことです。
- 貯金を頑張ったのに、資産の価値が下がってしまう。
- 貯金をしてきたのに、インフレによって資産が目減りしてしまう。
逆に投資・資産運用をすることで、インフレの変動に伴って価値を高めることが可能です。
2.老後資金の準備
一般的に老後に必要となる年間の資金は夫婦で約260万円と言われています。
仮にあなたが老後を20年間過ごすとした場合、260万円×20年=5,200万円が必要です。
これだけのお金を老後までに準備するのは大変なことです。
また、貯金だけでこの金額を達成するのは非現実的です。
そのため、積極的な資産運用・投資が必要なのです。
3.年金神話の崩壊
日本には老後に年金を受け取れる制度があります。
しかし、人口減少がこのまま続いた場合、年金制度が崩壊する可能性が高いです。
年金が一切もらえなくなってしまう可能性もゼロではありません。
現実的に考えても、受給可能額の減少や、受給年齢の引き上げの可能性は高いです。
日本人の投資・資産運用に対する意識は?
貯金や投資の重要性や、そのベストバランスについては理解してもらえたと思います。
続いて、日本人が一般的にどのような意識で投資に向き合っているのかをお話します。
日本人の投資への意識レベルは?
結論としては、投資を行っている日本人は非常に少ない状況です。
その理由がこれです。
【日本人は「投資=リスク」というイメージが強い】
実際に日本人は他の国々と比較しても投資への積極性が低いです。
海外では日本ほど社会保障が整っていないことも関係しています。
しかし、その甲斐あって外国人は「自分で自分の資産を守る」という意識が高いです。
積極的に投資をする=自分を守る。ということに繋がることを理解しているのです。
そして、多くの日本人が誤解しているのは、リスクの少ない投資も数多くあるということです。
投資=リスクというのは間違った考えなのです。リスクが全くない投資というのはあり得ませんが、リスクを抑えた投資は沢山あります。
貯金・年収が高い人ほど投資をしているって本当?
結論から言えば本当です。貯金・年収が高い人ほど投資への意識が高いです。
「平成27年度 証券投資に関する全国調査」という資料による情報を転載します。
年収200万〜300万円の人のうち、26%が投資の必要性を感じています。それに対し、年収が1,000万円以上の人の53.5%が投資の必要性を感じているそうです。
実際にこの割合が投資を行なっている割合だとすれば、年収が高い人ほど投資への意識が高いと言えます。
どの程度の貯金で投資をスタートすればいいの?
一般的にはどの程度の貯金があれば投資をスタートするべきなのでしょうか?
ここでは「総務省統計局データ」というデータを参考にして解説します。
下記は貯金額に応じた投資を行なっている人の割合です。
- 貯金額200万円未満の人:1.4%が投資を行なっている。
- 貯蓄額200万円〜800万円の人:3.1%〜3.9%の人が投資を行なってる。
- 貯蓄額800万円〜1,600万円の人:5.8%が投資を行なっている。
- 貯金額1,600万円以上の人:8.3%が投資を行なっている。
上記のデータを見てみればイメージがしやすいのではないでしょうか?
つまり、貯金額200万円以上から投資に興味を持ち始める人が増え始めます。
そして、貯金額が800万円を越えると投資を実際にスタートし始める人も増えてきます。
貯金額が1,600万円以上になると、投資をしている人の割合が急増します。
「お金がなければ投資ができない!」なんて嘘!
結論から言えば、資金が潤沢にない人でも投資は可能です。
貯金額が200万円以下でも投資を行なって利益を得ている人は沢山います。
例えば、投資信託などは数千円から投資を始めることができます。
言い方を変えれば、あなたの数千円の貯金を投資に回すだけでいいのです。
数千円程度の金額であれば、リスクも少なく抑えられるのも魅力です。
こういった少額の投資からスタートさせるのは、投資初心者にとって基本的な動作と言えます。
「投資」ってどんな種類があるの?
貯金と投資のベストバランスを理解したら、実際に投資をスタートさせましょう。
だけど、投資にはどんな種類があるのでしょうか?
この項目では実際の投資先の特徴やポイントを具体的に解説していきます。
あなたのスタイルにあった投資法を探してみましょう!
①保険
保険はどちらかというと「投資」というよりも「貯蓄」に近い性質を持っています。
将来に向けて堅実に資産形成をしたい人にはピッタリの選択肢です。中でも個人年金保険は、貯蓄型の保険として優秀です。
ただし、途中解約をする場合は、支払い金額よりも目減りしてしまいます。
②不動産投資
不動産投資は土地や建物を購入して、家賃収入で利益を得るというものです。
不動産投資は長期間安定した収入を生み出すために非常に有効な手段のひとつです。また、家賃の見直しなども自分の判断で行うことができるのもメリットです。
これにより投資効率をあげることができるのです。
それだけでなく、所得税や相続税の節税効果も期待できるのが特徴です。
不動産投資のデメリットとしては、初期資金が必要になることです。
不動産投資は数百万〜数千万円の資金が必要になります。しかし、多くの場合、初期資金は借り入れでまかなうようにしている人が多いです。
一般的に数百万円の貯蓄があれば、銀行などからの融資が受けられます。
この融資を利用して不動産を購入し、家賃収入での収益をあげていくのです。
不動産を購入してしまえば、あとは管理会社に物件の管理を依頼するだけです。
そうしてしまえば、物件の管理などに手間がかからなくなります。
そのため、手間をかけずに安定した収入を生み出してくれるのが最大のメリットです。
上手くコツを掴めば、副業としての不動産投資だけでも、大きな収入が確保できます。
③株式投資
株式投資は証券会社を通じて、企業が発行する株式を購入して利益を得ます。
株式投資にはインカムゲインとキャピタルゲインの2種類の所得があります。
キャピタルゲイン:株の購入金額と売却金額の差額で得る利益。
株式投資のメリットは企業の業績が上がれば配当金が増えることです。
また、株式優待などもあるので、副産物的な恩恵を受けることもできます。
他の投資と異なり、管理の手間が不要というメリットもあります。
株式投資のデメリットは、企業の業績が落ち込むと株価が低下することです。
そのため、ある程度は経済の流れを読む知識が求められます。
しかし、複数の企業に分散して投資をするなどをすればリスクを抑えることも可能です。
優良企業・有名企業の株式を保持できれば、安定した利益の確保ができます。状況によっては1,000万円分の株式が、100万円程度の利益を生み出すこともあります。
④FX
FX投資はある程度のリスクが生じますが、見返りも大きな投資です。
通貨が安い時期に購入し、その通貨が値上がりしたタイミングで通貨を売って利益を作ります。
また、レバレッジという特徴的な制度があります。
これは、自分の元手資金の最大25倍のお金を投資できるという制度です。
仮にあなたの元手が1万円に25倍のレバレッジをかけると、25万円分の取引が可能です。
しかし、これは当然、その分の損失リスクも高まることになります。
この制度を上手に活用すれば、少ない元手でも大きな利益をあげることが出来るのです。
⑤投資信託
投資信託は証券会社が作った金融商品に投資を行うものです。
基本的に投資信託の場合は運用のプロであるファンドマネージャーに投資を任せます。
そのため、投資知識が浅くても利益を得やすいのが特徴です。
また、数万円という少額から投資が可能なこともメリットです。
⑥国債購入
国が個人向けに発行する国債を買い、利息を得るのが個人向け国債の投資です。国債なので、元本を国が保証してくれるというのが最大のメリットです。
比較的簡単に始められ、安全性が高い投資です。
⑦確定拠出年金
確定拠出年金は定期的な配分の見直しによって掛け金以上に増やすことも可能です。
また、税金の優遇もあります。
マッチング拠出による掛け金の追加する可能です。
しかもその分は非課税となります。
限度枠まで利用すれば効果も最大化する特性もあるので、有効な投資先です。⑧仮想通貨
最近はTVのなどでも仮想通貨のCMが増えています。
そういった状況からもわかるゆに、今、注目されている投資のひとつです。
仮想通貨には、投資先として様々な種類があります。
最も有名なのはビットコインです。
仮想通貨にはそれぞれオンライン上の取引所があります。
その取引所で仮想通貨の取引を行います。
仮想通貨は他の投資先に比べて部動きが激しいため、短期トレードに向いています。忘れてはいけないのは、投資家に対する保護がないというデメリットがある点です。
投資で負けないための4つのルール!
先述した貯金と投資のバランスを軸に、投資で負けないルールをご紹介します。
ここで紹介するのは、投資の成功者たちが実際に取り入れている考え方です。
成功を手にした先人たちから、投資のコツを学びましょう。
なぜなら、投資で成功するコツは、成功者の真似をするのが一番有効だからです!
①自分ルールを設定する!
あなたなりのルールを設定することは非常に大切です。
投資におけるルールの設定は「機械的に投資をする」ことを根付かせてくれます。
投資は機械的に行い、感情的な行動を控えることがとても大切です。先述したような投資と貯金のバランスから、毎月同じ額を投資に回しましょう。
そして、目標の利益が出たら、利益を確定させること。
同じように、自分の決めた損失が生じたら、損失を確定させること。
「あともう少しだけ・・・」
「もう少し待てば・・・」
という曖昧な感覚に中心を置いて投資をすることは最も危険な方法です。
②一発逆転は狙わない!
投資はギャンブルではありません。
したがって、一発逆転を狙う投資は行わないようにしましょう。
投資で最も大切なのは、小さい利益でも「勝ち続ける」ということです。
そして、大きな負けを徹底的に避けることです。
一発逆転を狙うようなスタイルの投資は、勝つ可能性よりも負けるリスクが高まります。
だからこそ、一発逆転を狙ったリスクのある投資は避けるべきだと言えます。
③感情的な投資は絶対に禁止!
投資を失敗する人にありがちなのが「感情的な投資」です。
いかに感情を抑えて機械的に投資をするかが大切なのです。特に「もっと稼げるかも・・・」という欲が出てしまう人は注意が必要です。
繰り返しになりますが、「機械的に取引をする」これが最も大切な心得なのです。
④時には人と違った見方をしよう!
投資では人と違う見方をするように心掛けることも大切です。
人が注目している投資先は、既にうまみが無くなっているケースが多いからです。
すると、他の人に資産を吸い取られてしまう可能性もあるのです。
そういった意味で、他の人とは違う観点で投資先を探す能力は大切です。
これも投資を大きく成功させる秘訣です。
まとめ
今回は投資と貯蓄のベストバランスについてお話をしました。
記事の中盤から後半では、実践的な投資の心得や投資先についても触れましたね。
そこで、今回の記事のポイントを最後にまとめておきました。
- 貯金と投資のバランスは100から年齢を引いて計算する。
- 貯金額・年収が高い人ほど投資への意識が高い。
- 状況・環境に関わらず、貯蓄と投資の割合のバランスを考えれば資産構築ができる。
- 投資はルールを設定し機械的に行う。
これらのポイントを抑えておけばいいでしょう。
もちろん、誤った解釈はリスクの原因になってしまいます。
正しい理解を蓄えるためにも、不安の残る部分は繰り返し読み直しておきましょう。
今回の記事をヒントに、あなたが豊かな資産を運用できることを祈っています。