• 投資初心者だけど、資産運用を始めようと考えている。
  • 資産運用に興味があるけど、勉強の仕方がわからない。

そんな人は決して少なくありません。

そんな方に向けて、この記事では資産運用の基本的な考え方や、勉強方法をご紹介します。

投資初心者の方は、資産運用に関する不安も少なくないはずです。

しかし、資産運用には、基本的な性質があります。

それが、次のようなポイントです。

  • 資産運用に関する知識がなければ運任せの投資になる。
  • 自分で資産運用の投資先の良し悪しが判断できないと失敗しがち。
  • ただし、正しい知識を持っていればリスクは最小限に抑えられる。
  • 正しく勉強ができれば、大きな利益が得られる可能性が高い。

まずは、大前提として、これらの基本的な性質を理解してください。

そのうえで、今回の記事の内容を理解すれば、効率よくお金が稼げるようになります

だからこそ、最後までこの記事を読み、正しい勉強法を身につけてください。

そして、あなたの資産運用に役立てていただければ幸いです。

初心者の資産運用は目標設定と運用イメージが肝心!

初心者の資産運用は目標設定と運用イメージが肝心!

資産運用の初心者が、まず最初に勉強しておくべきこと。

それは、以下のポイントを明確にすること。

【あなたの資産運用は、いつまでに、いくら欲しいのか?】

投資初心者はまず、資産運用を始める前に、これをハッキリさせるべきです。

多くの方は資産運用にあたり、投資商品選びからスタートしがちです。

しかし、目標額が決まっていないと、適切な投資商品選びもできません

目標額や期間の設定が定まっていない場合、以下のようなリスクが生じます。

  • 必要以上にリスクがある投資商品に手を出してしまう。
  • 自分の理想に見合わない投資商品に投資してしまう。
  • ローリターン商品を選んでしまい、目標到達ができない。

このような状況を作らないためにも、正しい目標設定は非常に大切です。

今後の資産運用の基準を設けるためにも、よく理解して欲しい項目です。

資産運用をスタートする前に、明確にして欲しいポイントは以下の通りです。

  • いつまでにいくらを目標にするか?
  • 資産運用の元手資金はいくらなのか?
  • 毎月の追加投資額はいくらか?
  • 予想の利回りは年で何%なのか?

これらを明確にしておけば、大きなリスクが生じる可能性は低いでしょう。

1-1 あなたの「期待資産額」を目標額に設定する!

資産運用の初心者は、まず「期待資産額」に関して勉強しましょう。

「期待資産額」とは、年齢・年収に対して、所有しているべき資産額のことです。

あなたが、期待資産額を超える資産を持っていれば、平均よりもお金持ちと言えます。

簡単に言えば、自分の年齢に対してお金持ちと言えるのか?というのが、期待資産額です。

計算方法は以下の通りです。

■期待資産額=年齢×年収÷10

つまり、30歳で世帯収入が400万円の場合は、以下の計算になります。

例) 30×400万円÷10=1,200万円

このケースで、資産が仮に1,000万円だったとします。

すると、一般的な「お金持ち」の基準よりも200万円ほど低い計算になります

次に、あなたの未来の収入を予想して、その額を目標に資産運用をしましょう。

例えば、10年後の40歳の時点で年収が600万だったとします。

■40×600万÷10=2,400万

上記の計算になりますね。

このケースだと、資産が1,000万なので、差額の1,200万円を今後10年間の目標にする。

このようにすると、10年後には一般的なお金持ち同等の資産が築けます。

つまり、10年後には豊かな資産運用ができている計算になるのです。

正直に言えば、資産運用をせずに経済的に自立した老後は送れません。

まずは今回お話をした、期待資産額を目標に設定しましょう。

その実現に向けて資産運用を学び、そして、実践することが非常に重要なことなのです。

1-2 資産運用初心者は長期的に考えよう!

資産運用の初心者は「長期的な計画性」を持つことを勉強するべきです。

長期で運用をすることのメリットは「複利効果」です。

複利効果とは、運用で得た利益をそのまま再投資し、利益を増やしていく手法です。

資産運用をしながら元本を増やし、その分のリターンを大きくしていくという意味ですね。

長期的に投資を行うと、利益と損失のブレ幅の平均が小さくなることもメリットです。

これは過去のデータから実証されている、確かな事実です。

5年の資産運用と、20年の資産運用の場合だと、損失幅が10%も抑えられると言われています。

このような長期運用のメリットを下記にまとめておきます。

  • 複利効果が期待できる。
  • 効率のいい資産運用ができる。
  • 値動きの幅が抑えられる。
  • リスクを抑えられる。
  • 売買回数が少なくなり、コストダウンになる。

これだけ多くのメリットがあります。

そのため、資産運用をするのであれば、長期で考えるべきだと言えるのです。

資産運用で想定されるリスクと対処法

資産運用で想定されるリスクと対処法

資産運用初心者の人は、リスクと対処法についての勉強も大切です。

まず前提に、資産運用にはリスクは付き物だと覚えておきましょう。

資産運用は下記のようなスタイルが一般的です。

  • ローリスク、ローリターン
  • ミドルリスク、ミドルリターン
  • ハイリスク、ハイリターン

要するに、リターンの見込みが大きいものには、リスクが大きくなるのです。

また、投資で失敗をする多くの人は、このリスクとリターンを理解していないからです。

特に、ハイリターン狙いの運用を狙うと、一度の失敗が人生に大打撃を与えかねません

ただし、正しいリスクを把握していれば、リスクは最小限に抑えられます。

資産運用の初心者は、積極的な分散投資をすることも重要です。

これは、初心者のうちはリスクの正確な把握が難しいからです。

投資先を分散することによって、リスクを最小限に抑えられるのです。

すべての資産をひとつの投資商品につぎ込むと、損失が生じた時の打撃が大きいです。

この「分散投資」というのは、資産運用における大切なポイントのひとつです。

金融商品において想定されるリスクと概要は、以下を参照してください。

〈金融商品において想定されるリスク一覧〉

  • 価格変動リスク:株や投資信託、債券などで価格が上下するリスク
  • 為替変動リスク:為替レートの変動により、外貨投資などの価値が上下するリスク
  • 金利変動リスク:主に債券価値に影響。金利の上昇に伴い上下するリスク
  • 流動性リスク:株券や債券などの資産をすぐに売却できないリスク
  • 信用リスク:有価証券を発行した企業が倒産するリスク
  • カントリーリスク:国の信用リスク。国の政治、経済などの事情で変動する

〈資産運用におけるリスク分散方法〉

  • 地域分散:投資する商品のおかれた地域を分けることでリスク分散をする
  • 商品分散:異なる投資手法を使い分けてリスク分散をする
  • 通貨分散:複数の国の通貨を保有してリスク分散をする
  • 時間分散:投資するタイミングをズラすことでリスク分散をする

資産運用の基礎知識を身に着ける積極性を持とう!

資産運用の基礎知識を身に着ける積極性を持とう!

資産運用に関する初心者向けの勉強書籍などは、世の中に沢山あります。

また、昨今はインターネットなどでも気軽に情報が収集できる時代です。

資産運用をする上で重要となる〈判断力〉を身につけましょう

自分の力でリスクコントロールができるようになることが目的です。

  • 何が正しい情報なのか?
  • 正しい判断基準を持てているか?

こうした「自分なりの基準」を持つために、書籍やニュースの情報に積極的になりましょう。

こういった心構えがあるだけでも、資産運用におけるリスクは最小限に抑えられます。

④資産運用でお金を増やすための具体的な7つの方法

資産運用でお金を増やすための具体的な7つの方法

資産運用の初心者さんがお金を増やすには、どんな方法があるのでしょうか?

今回は資産運用の初心者の方向けに、ミドルリターンの投資法を紹介します。

【1】投資信託

資産運用の初心者に、まず勉強して欲しい資産運用が投資信託です。

■投資信託■

投資のプロに資産運用を委託する資産運用法

投資信託には様々な種類があります。

  • 株式
  • 債券
  • 外貨
  • 不動産

上記の投資信託の中には、幅広い商品があります。

利益が出た場合、個人投資家は分配金を得ることができます

また、売却した値上がり益を狙うことも可能です。

また投資信託の運用には、大きく分けて2種類のタイプがあります。

  • インデックス型:市場の平均を狙った運用方法
  • アクティブ型:市場平均を上回る成果を目指す運用方法

投資初心者には、インデックス型をおすすめします。

理由は、リスクと運用コストの両方が少ないためです。

また、分配金はそのまま再投資に回すことができるので、複利も狙えます。

この場合、元本が大きくなるので、資産形成をスピードアップさせられます。

投資信託のメリットは以下の通りです。

  • 1万円程度からの少額投資が可能
  • 投資のプロに委託して運用ができる
  • 投資知識が少ない人でも気軽にスタートできる
  • 運用商品を分散して、リスク軽減ができる
  • 個人では投資が難しい商品に投資可能
  • 世界中の国や不動産に投資可能
  • 複利効果で効率の良い資産形成が可能
唯一のデメリットは運用コストがかかる程度でしょうか。

 基本的に投資初心者にはおすすめの資産運用になります。

【2】ETF

次に投資初心者に勉強することをおすすめしたいのがETFです。

■ETF■

日経平均・TOPIXなどの日本株式のインデックスに連動する商品

ETFと投資信託のインデックスファンドの投資先や値動きは、基本的に同じです。

違いがあるのは、以下のような項目です。

  • 最低購入額
  • 注文方法
  • 販売手数料
  • 保有コスト

これらに多少の違いがあります。

投資は長期的な目線で考えるのが基本だとお話しましたね。

そのため、インデックスファンドよりも保有コストの低いETFもおすすめです。

ETFにおけるメリットは下記を参照してください。

  • リアルタイムで購入ができる
  • 投資信託と比較して、運用コストが安い
  • 投資のプロに委託して運用ができる
  • 投資知識が少ない人でも気軽にスタートできる
  • 運用商品を分散して、リスク軽減ができる
  • 個人では投資が難しい商品に投資可能
  • 世界中の国や不動産に投資可能
  • 複利効果で効率の良い資産形成が可能
デメリットは、最低購入金額が高いことです。

これは、言い換えれば、定期的な積立投資には向かないということです。

ただ、一見してわかる通り、投資信託と似たメリットを持った資産運用方法です。

【3】外貨MMF

外貨MMFも資産運用初心者の方には勉強して欲しい投資のひとつです。

■外貨MMF■

外貨投資の基本商品。海外版投資信託のイメージ

比較的リスクが低く安全な投資と言えます。

ただし、外貨建ての資産運用商品となることがポイントです。

そのため、為替レートによっては元本割れのリスクがあります

このリスクのことを、為替リスクと呼びます。

外貨MMFのメリットも、これまで同様にピックアップしています。

  • 外貨預金よりも高い金利で投資可能
  • 為替手数料が安い
  • 外貨預金と比べて、手数料がほぼ半額
  • 為替差益に税金がかからない
デメリットは日本円に換金する際、為替レート次第で損失が生じることです。

デメリットを十分に把握していれば、リスクの低い資産運用ができます。

【4】株式投資

資産運用初心者の人も、株式投資についての勉強はしておく必要があります。

■株式投資■

株式が安い時に購入し、価格が高い時に売却。その際の差額で利益を得る資産運用方法

仕組み自体は単純ですが、株式投資で利益を得るためには知識が必要です。

そのため、株式投資には、様々な投資指標や手法が確立されています。

また、株式投資には企業に応じて、株主優待券などのサービスも付与されます。

また、一定時期に株主になっていれば、配当金を受け取れることもあります

株式投資のメリットのまとめも見逃さずにチェックしてください。

  • 購入金額以上の支出がない
  • 長期保有がしやすい
  • 値上がり益、配当金、株主優待、株式分割と最大4つの収益を得られる

株式投資のデメリットは2点です。

  • 債権等に比べ株価の変動率が激しい
  • 初心者が判断するのは難しく、知識が必要

株式投資で大きく成功を収めたい場合は、やはり勉強が必要と言えます。

ただし、正しい知識を持っていれば、リスクを抑えることは可能です。

【5】J-REIT

資産運用の初心者はJ-REITという言葉に聞き馴染みがないかもしれません。

この機会にJ-REITについても勉強しておきましょう。

■J-REIT■

投資家から資金を集め、複数の不動産に投資する方法

投資家は不動産から得る家賃や売却益を配当金として受け取ることになります。

小口に証券化されているため、実物の不動産に投資する資金がなくても投資可能なのです。

J-REITのメリットは下記を参照してください。

  • 少額から不動産投資が可能
  • 複数の物件に投資ができる=分散投資ができる
  • 実物不動産に比べ、売却手続きが簡単
  • 流動性に優れている。

J-REITのデメリットは2点あげられます。

  • 実物不動産よりも価格変動リスクが高い
  • 不動産業界が不況に陥ると、リスクが高まる

こちらも正しい知識が勉強できていれば、資産運用に役立つ投資となります。

【6】不動産投資

投資初心者は、不動産投資も勉強しておいて損はありません。

■不動産投資■

第三者に不動産を貸し出して家賃収入や不動産を売却して利益を得る投資

不動産投資は、不動産の種類やリッチによって価格や利回りが異なる特徴があります。

不動産転売については、専門的な知識が必要なので、資産運用初心者には難しいです。

資産運用初心者には不動産賃貸業をおすすめします。

不動産投資のメリットも下記にまとめていますので、参考にしてください。

  • 安定した家賃収入を得られる
  • インフレ対策になる
  • ローンが使えるため、少額資金からでもスタート可能
  • 生命保険の代わりにも使える
  • 不動産管理会社を通せば、手間も最小限に抑えられる

続いてデメリットも挙げておきます。

  • 経過年数によって資産価値が下がる
  • 天災による損害が生じる可能性がある
  • 流動性が低く、換金しにくい

これらのことを把握していれば、リスクは最小限に抑えられるでしょう。

【7】FX取引

資産運用初心者がFX取引をする場合、勉強は必須と言えます。

■FX取引■

通貨売買で利益を得る取引方法

FX取引の特徴はなんと言ってもレバレッジです。

レバレッジというのは、少額の資金で大きな金額を運用できる制度です。

10万円の元手資金に10倍のレバレッジをかけると、100万円の取引が可能になります。

うまく取引ができる人は、レバレッジを使って大きな儲けを出しています。

逆に高いレバレッジで損失を出すと、大きな損失が生じてしまいます

もちろん、レバレッジを使わなければ、その分、リスクは抑えられることになります。

FX取引のメリットは次の通りです。

  • 外貨預金よりも100分の1ほど為替手数料が安い
  • レバレッジ制度を使い、少ない元手で大きな利益が狙える
  • 最も流動性が高い
  • 基本的にいつでも売り買いができる
  • 通貨の選択肢が広い。

デメリットも合わせて確認しておいてください。

  • 損失額が証拠金を上回る際は強制的にロスカットされる
  • 長期保有する場合は多額の原資が必要
  • 高いレバレッジでの損失は、大損失になるリスクがある
 FX取引は自制心がない人には向いていません。

正しい知識や、適切な資産運用が身についていない初心者には、少し難しい投資と言えます。

まとめ

まとめ

以上が資産運用の初心者が勉強するべき大切なポイントでした。

何も勉強をしなければ、資産運用による成果は見込めません

しかし、正しく知識を学べば、大きな利益を得られる可能性は高まります。

ただし、それら全てにおいて、専門的な勉強が必要なわけではありません。

今回紹介した資産運用の中には、プロに任せられる投資もあります。

資産運用の初心者の中には、不安が大きい人もいると思います。

そういった人は、最初から大きな儲けを狙わず、プロに任せた、リスクの低い資産運用がおすすめです。

いずれにせよ、勉強と行動を繰り返せば、正しい経験と知識は必ず身につきます。

あなたの資産運用で成果を出すポイントは、正しい勉強方法です。

今回ご紹介をした記事が、あなたの資産運用に少しでも役立てば幸いです。

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