人生において訪れるライフイベントにはある程度の支出を伴います。
それらのイベントを問題なくクリアするには、計画的に貯金することが重要です。
しかし、中には貯金しなければいけないことは分かっていても、計画的に貯金するのが苦手という人も。
そのようなズボラな人手もうまく貯金する方法はないのでしょうか?
そこで今回は、ズボラな人でも計画的に貯金する方法について解説します。
ズボラな人でもうまく貯金できる?
子供の進学や老後の生活のために、貯金することの重要性は分かっていても、なかなか実行できない人も多いと思います。
例えば、10年で500万円貯める目標を立てた場合は、毎月約4万2,000円を貯める必要があります。しかし、今月は余裕があったので5万円、今月は出費が多かったので2万円と貯金の額が統一されていないズボラな人は、目標を達成できないだけでなく計画倒れになる可能性も。
特に老後の生活費のように長期間にわたって行う貯金ほど、計画を立ててしっかり実行に移すことが求められます。
ズボラな人でもうまく貯金する方法はあるのでしょうか?
貯金する額を決めて実行することが重要
貯金で重要なのは、いつまでにどのくらいの金額を貯金しなければならないのかを正確に把握して、毎月の貯金する額を決めてその通りに実行することが重要です。
ズボラな人に多いのが、収入から支出を差し引いて残った額を貯金に回すという方法です。この方法では、支出が優先になってしまうため、計画的に貯金することができません。
確実に貯金するためには、収入から貯金分を先に差し引いて、残った分を支出に回すことをおすすめします。
そうすると、貯金が優先になるため、計画的に貯金することができます。
しかし、ズボラな人は、その優先的な貯金すら的確に行うことができない可能性も。
そこでズボラな人への最終手段として登場するのが積立貯金を活用するという方法です。
積立貯金とは、強制的に毎月一定額ずつ口座から貯金専用の口座にお金を移していく方法です。積立貯金にはどのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか?
積立貯金のメリット
積立貯金の主なメリットとして以下の2つが挙げられます。
- 計画的に一定額ずつ貯金できる
- 普通預金よりも金利が高い
それぞれのメリットについて詳しく見ていきましょう。
計画的に一定額ずつ貯金できる
積立貯金では、強制的に毎月一定額ずつ口座から貯金専用の口座にお金を移していくため、ズボラな人でも計画的に貯金できるというメリットがあります。
会社からの給料を受け取る口座と貯金用の口座が同じに場合は、お金に余裕があるように感じられてしまうため、つい無駄遣いしがちです。
しかし、会社の給料を受け取る口座と貯金用の口座を分けて、毎月決まった日に一定額ずつ振り込むように設定すれば無駄遣いを防ぐことができます。
使いすぎて会社の給料を受け取る口座の残高がゼロになった場合でも、貯金用の口座には確実にお金が貯まっていくため、ズボラな人に適した貯金方法と言えるでしょう。
普通預金よりも金利が高い
積立貯金は、満期日を決めて積み立てていくため、定期預金の1つとして扱われています。
そのため、適用される金利は普通預金金利ではなく、定期預金金利が適用されるのが一般的です。
金融機関は預かったお金を運用することによって利益を得て、それらの利益を利息として預金者たちに還元しています。
普通預金は預金者がいつでも自由に引き出せるため、金融機関にとって普通預金は運用に回せない資金と言えます。しかし、満期日の決まっている積立貯金は満期日までに元本と利息を返せばいいため、金融機関からすれば運用に回しやすい資金です。
そのため、普通預金よりも優遇されており、金利が高く設定されているため、より効率良く貯金できるのがメリットと言えるでしょう。
積立貯金のデメリット
積立貯金は、計画的に一定額ずつ貯金できる・普通預金よりも金利が高いというメリットがありましたが、どんなデメリットはあるのでしょうか?
積立貯金の主なデメリットとして以下の2つが挙げられます。
- 満期になるまでは基本的に解約できない
- 金利がそこまで高くない
それぞれのデメリットについて詳しく解説します。
満期になるまでは基本的に解約できない
普通預金は、いつでも自由にお金を引き出すことができます。
しかし、積立貯金は満期日が決まっており、原則満期日を迎えるまでは基本的に解約できません。
そのため、満期日を迎えるまでそれまでに貯めていたお金を引き出せないため、急にお金が必要になった時に困るというデメリットがあります。
無理のない貯金計画を立てていれば、ある程度は普通預金口座にもお金が残っていますが、ズボラな貯金計画の場合には普通預金口座にお金が全く残っていない可能性も。
途中解約できる積立貯金もありますが、途中解約した時はペナルティで解約金が発生する可能性があるので注意しましょう。
金利がそこまで高くない
普通預金金利と比較すると、積立貯金の金利は高いのが一般的ですが、極端に高いわけではありません。
少し高いというだけであるため、少しでも持っている資産を増やしたいという人には、積立貯金は適していないと言えます。
ただし、1金融機関あたり1,000万円までの元本とその利息はペイオフで保証されており、万が一金融機関が破綻した場合でも保証されます。
元本保証のある資産運用の手段はそこまで多くありません。
確実に資産を増やしたいのか、リスクを負ってでも資産を増やしたいのかよく考えてから積立貯金を始めましょう。
積立投資信託の選択肢1つ
積立貯金はズボラな人でも計画的に貯金できますが、金利はそこまで高くないため、資産を少しでも増やしたいという人にはおすすめしません。
では、資産を少しでも多くしたい人はどうすればいいのでしょうか?
そこでおすすめするのは積立投資信託です。
積立投資信託とは、積立貯金と同様、強制的にお金を貯めるという方法は変わりませんが、貯めたお金を運用するという違いがあります。
最後に、積立投資信託のメリットとデメリットについて見ていきましょう。
積立投資信託のメリット
積立投資信託は、積み立てたお金で少しずつ投資信託を購入します。
投資信託とは、自身で資産運用を行うのではなく、資産運用のプロが預けた資金を代わりに運用してくれる運用方法です。
資産運用の知識や経験を必要としないため、資産運用の初心者でも安心して始められます。
また、積立投資信託の方が積立貯金よりも利益が大きいため、効率良く資産を増やすことができるでしょう。
積立投資信託のデメリット
積立投資信託は、ズボラな人でも計画的に資産運用を行うことができますが、積立貯金とは異なり、元本が保証されていません。
いくら資産運用のプロが代わりに資産を運用してくれると言っても、判断ミスが生じると元本割れが生じる可能性も。
積立貯金とは異なり、リスクが高い運用方法であることを理解した上で始めましょう。まとめ
積立貯金は、強制的に積立専用の口座にお金が振り込まれるため、ズボラな人でも貯金することが可能です。また、積立貯金は原則満期まで解約できず、また普通預金よりも金利が高いため、計画的に効率良くお金を貯めることができます。
しかし、金利が低いため、少しでもお金を増やしたい人には積立投資信託という選択肢も。
積立投資信託では、より大きく資産を増やすことが期待できるものの、積立貯金とは異なり元本割れのリスクを伴います。
リスクを抑えて資産を確実に増やしたいのか、リスクを負ってでも資産を増やしたいのかよく考えてから自分に合った方法を選びましょう。