保険と聞くと、保険料を支払って万が一の事態に備えておくものと考えている人が多いと思います。
しかし、そのような万が一の事態に備えるだけの掛け捨て保険だけでなく、貯蓄保険という貯蓄性の高い保険があることを知っている人は少ないのではないでしょうか?
そこで今回は、貯蓄保険と掛け捨て保険の違いの解説に加え、貯蓄保険のランキングを発表します。
貯蓄保険のランキング発表!
貯蓄保険とは、保険料が掛け捨てではなく、少しずつ積み立てられている保険です。保険を使うことなく満期を迎えた、途中で解約した場合に返戻金として受け取ることが可能です。
「万が一に備えておきたいものの、掛け捨ては損をした気がする」という人にはおすすめの保険と言えますが、貯蓄保険と一口に言っても数多くの保険があります。
そのため、どの貯蓄保険を選ぶべきか悩んでいる人も多いのではないでしょうか?
そこで、少しでも保険を選びやすくするために貯蓄保険をランキング形式でまとめました。
貯蓄保険のランキングは以下の通りです。
- 1位:オリックス生命「終身保険ライズ(RIZE)」
- 2位:明治安田生命「自分の積立」
- 3位:メットライフ生命「つづけトク終身」
- 4位:アクサ生命「ユニットリンク」
それぞれの保険の特徴について詳しく見ていきましょう。
1位:オリックス生命「終身保険ライズ(RIZE)」
ランキング1位の「終身保険ライズ(RIZE)」は、年齢を重ねても保険料が上がらず一生涯死亡保障が続く終身保険です。
低解約返戻金型の保険となっているため、払込期間の満了後は、満了までの保険金を上回る返戻金(100~120%)を受け取ることができるのがポイントです。
しかし、払込期間満了前に途中解約すると、返戻金が保険料に対して60%まで下がります。
そのため、満期設定の判断を誤らないよう注意が必要です。
2位:明治安田生命「自分の積立」
ランキング2位の「自分の積立」は、保険料の払込期間が5年、満期は10年、解約しても元本割れしない、満期まで解約しなければ保険料に対する返戻金が103%になるのが特徴の貯蓄保険です。
返戻金が保険料を上回っている保険は、途中解約で損をするケースが多いですが、こちらの保険はそのようなことはないため、安心して加入できるのが魅力と言えるでしょう。
3位:メットライフ生命「つづけトク終身」
ランキング3位の「つづけトク終身」は、払込期間満了後は保証が一生続く保険です。
払込期間が過ぎてからは、年利0.6%の積立金利が保証されているため、銀行預金よりも資産を増やすことが期待できます。
しかし、余程の長生きをしない限りは、返戻金の金額が保険料を下回っています。
そのため、貯蓄を目的としている場合は、ランキング1位の「終身保険ライズ(RIZE)」やランキング2位の「自分の積立」を選ぶ方が良いでしょう。
4位:アクサ生命「ユニットリンク」
ランキング4位の「ユニットリンク」は、貯蓄保険に変わりありませんが、保険金の一部をアクサ生命が運用し、その結果に応じて返戻金が異なるのが他の保険との大きな違いです。
元本割れのリスクは伴うものの、少しでも返戻金を増やしたい人にはおすすめの貯蓄保険ですが、確実に増やしたい人にはおすすめできません。そのため、確実に多くの返戻金を受け取りたい場合は、ランキング1位の「終身保険ライズ(RIZE)」やランキング2位の「自分の積立」を選ぶ方が良いでしょう。
貯蓄保険の特徴
貯蓄保険のランキングを見た後で、貯蓄保険と掛け捨て保険のどちらを選ぶべきなのかが気になった人もいるのではないでしょうか?
そのような人は、貯蓄保険と掛け捨て保険の違いをしっかり理解してから掛け捨て保険に加入した方が良いと言えます。
貯蓄保険の主な特徴は以下の4つです。
- 保険料が掛け捨てにならない
- 保険で資産形成ができる
- 掛け捨て保険よりも保険料が高い
- 解約時期によっては返戻金が少ない
それぞれの特徴について詳しく見ていきましょう。
保険料が掛け捨てにならない
働き盛りのタイミングで亡くなった、働くことが困難な疾病にかかってしまった場合には収入が不安定になって残された遺族が困ってしまいます。
万が一の事態に備えるために保険に加入する人は多いですが、掛け捨て保険だと万が一の事態が起きなければ保険料が無駄になるため、損だと感じる人も多いと言えます。
しかし、貯蓄保険は保険料が掛け捨てにはなりません。
満期を迎えた、途中解約した場合は返戻金が支払われるのが貯蓄保険の大きな特徴です。保険で資産形成ができる
保険金が掛け捨てにならないと言っても、返戻金の金額が少なければほとんど掛け捨てと変わりません。
しかし、貯蓄保険の中には、返戻金が支払った保険金を上回る保険もあります。
そのような保険に加入していれば、万が一の事態に備えられるだけでなく資産形成もできます。
貯蓄が苦手な人にとっては、保険に加入しながら気軽に積み立てができるため、おすすめの保険と言えるでしょう。掛け捨て保険よりも保険料が高い
貯蓄保険は、万が一に備えながら貯蓄できるのが大きな魅力ですが、掛け捨て保険と比べて保険料が高く設定されているというデメリットがあります。
貯蓄が目的という人は問題ないかもしれませんが、万が一の事態に備えたい人にとっては保険料の負担が重くのしかかる可能性があります。
そのため、保険を重視したい人にはあまりおすすめできません。
解約時期によっては返戻金が少ない
「保険料が掛け捨て保険より高くても貯まるのであれば問題ないのでは?」と考える人も多いと思います。
しかし、注意しなければならないのが返戻金は解約時期によっては大きく損をするという点です。
保険を重視する人はあまり気にならないかもしれませんが、保険を資産運用の手段として考えている人にとっては、途中解約で返戻金が保険金を大きく下回るのは問題です。
資産運用目的で加入していた場合には、途中で保険金の支払いが困難になって解約すると大幅に損をするということを理解した上で、無理のない保険料の設定を心掛けましょう。
掛け捨て保険の特徴
掛け捨て保険には、保険料が掛け捨てにならないといったメリットがある一方で、掛け捨て保険よりも保険料が高いというデメリットがありました。
掛け捨て保険にはどのような特徴があるのでしょうか?
掛け捨て保険の主な特徴は以下の2つです。
- 保険料が貯蓄保険よりも安い
- 掛け捨てになる
それぞれの特徴について詳しく解説します。
保険料が貯蓄保険よりも安い
貯蓄保険は保険料を加入者に返戻金として返還しなければなりませんが、掛け捨て保険はその必要がありません。
これまでに掛け捨てられた保険金の上乗せや運用によって貯まった利益などがあるため、少ない保険料で充実したサポートを受けることができます。
そのため、貯蓄を目的としているのではなく、万が一に備えることを重視している人には、貯蓄保険よりも掛け捨て保険がおすすめと言えるでしょう。
掛け捨てになる
掛け捨て保険のデメリットは、万が一の事態が生じなければ掛け捨てになるということです。
それを損と捉えるのか、何も起こらなくてよかったと捉えるのかは人それぞれですが、損と捉える人には掛け捨て保険はおすすめしません。
そのため、万が一の事態には備えておきたいものの、掛け捨てになるのは嫌だという人は、掛け捨て保険より貯蓄保険を選んだ方が良いでしょう。
まとめ
貯蓄保険は、掛け捨て保険とは異なり、支払った保険金の一部またはそれを上回る返戻金を受け取ることができるのが大きな特徴です。
掛け捨てにはならないため、掛け捨てを損と感じている人や少しでも将来に備えたい人におすすめです。しかし、保険金が掛け捨てよりも高い、解約時期によっては返戻金が保険料を下回るというデメリットがあります。
そのため、それぞれの保険の特徴をよく理解するだけでなく、ランキングを確認して自分の目的に合った貯蓄保険を選ぶことが重要と言えるでしょう。