結婚して子供が生まれると生活費や進学費など、何かと支出が増えるほか、ある程度子供が大きくなった後は、今度は自分たちの老後の資金が必要になるため、万が一に備えて資産を増やすことが重要です。
しかし、どうやって資産を増やしていけばいいのでしょうか?
そこで今回は、資産を少しでも増やす方法として、投資が良いのか節約が良いのかについて詳しく解説していきます。
資産を増やす方法は全部で3つ
仕事などで得た給料から住宅費や食費といった生活費などを差し引いた生じた余剰金は、何も使わなければそのまま資産として増えていきます。
そのため、資産を増やしたい場合は以下の3つを考慮することが重要です。
- 収入を少しでも多くする
- 支出を少しでも減らす
- 資産を投資で増やす
それぞれの方法について見ていきましょう。
収入を少しでも多くする
収入を少しでも多くするには、昇級によって得られる給料を増やすという方法だけでなく、資格を取得することで資格手当を得るという方法も挙げられます。
しかし、昇級が年功序列の企業もあるなど、自力で給料を増やすことに限界がある場合には、元の給料が多い企業に転職するという選択肢もあります。
また、勤めている企業はそのままで、クラウドソーシングなどの副業を行うことで得られる収入を増やすことも可能です。
しかし、収入を増やすことにこだわって、転職を繰り返した場合などには、再就職の際に不利になる可能性もあります。
副業を禁止している企業もあるため、事前にそれらのデメリットも考慮した上で、得られる収入を増やすという選択肢について検討した方が良いと言えるでしょう。
支出を少しでも減らす
支出を減らすことは収入を減らすことよりも手軽に実践できます。
例えば、電気をこまめに消灯するほか、洗濯物をまとめて洗濯の回数を少なく抑えるなどです。
これらの節約によって、電気代や水道代などのランニングコストを少しでも抑えることができるため、収入が増えたのと同様の効果が得られます。
しかし、LEDを導入するといった場合などには、節約のために支出を伴うことになります。
そのような場合には、その効果が支出よりも勝っているかどうかしっかりと判断してから導入するようにしましょう。
資産を投資で増やす
2018年の年末に日経平均株価が2万円を割り込んだり、2019年が始まってすぐ大幅な為替変動が生じたりしたことを考えると、資産運用はリスクと隣り合わせと言えます。
銀行の預金は、預金保険機構によって普通預金や定期預金などは1,000万円までの元本とその利息は銀行が破綻した場合でも保証されます。
また、個人向け国債は、債権を発行しているのが国であるため、元本が保証されているのとほぼ同様です。
しかし、リスクの小さい運用方法を選択すると、得られる利益も小さくなります。
収入を増やすよりも節約の方が楽
資格手当を得るために資格取得の勉強を精一杯行ったり、元の給料を増やすために転職を繰り返したりするのは、労力を伴うほか再就職の際に不利になるなど、リスクが生じる時もあるため、効率の良い資産の増やし方とは言えない場合もあります。
また、投資も運用方法によっては元本割れのリスクを伴うなど、確実に資産が増えることが保証されていないものもあるため注意が必要です。
これらを考えると、給料や資産を増やすよりも節約の方がリスクを抑えつつ確実に資産を増やすことができるでしょう。
浮いたお金で投資を開始する
収入を増やさず節約だけで資産を増やしていくには限界があります。
しかし、「資産運用を行いたくてもそのための資金がない」という人も多いのではないでしょうか?
節約によって生じた余剰金を貯めていくことで資産運用を行うための資金が貯まります。
「資産運用にはかなりの資金が必要になる」と考えている人も多いかもしれませんが、積み立てることができる資産運用もあります。
おすすめの投資方法3選
節約によって貯まった資金を効率良く増やしていくには、どのような投資方法を選ぶのが良いのでしょうか?
おすすめする投資方法は以下の3つです。
- J-REIT
- ソーシャルレンディング
- 投資信託
それぞれの投資方法について詳しく見ていきましょう。
J-REIT
J-REITとは、少額で投資できる不動産投資のことです。
不動産投資は安定した家賃収入を得られる投資方法として注目を集めていますが、自分で行う際はマンションやアパートを購入する必要があるため、多くの初期投資を必要とします。
また、複数の不動産を運用するのではなく、1つの不動産を運用するのが一般的であるため、空室のリスクと隣り合わせになるというデメリットもあります。
しかし、J-REITの場合は、投資家から資金を集めて複数の不動産を運用するため、空室のリスクが低いのが特徴です。
ソーシャルレンディング
ソーシャルレンディングとは、企業に融資を行うことで利息を得ることです。
「金融機関が融資を行うのでは?」と思った人もいるかもしれませんが、金融機関の融資条件は厳しく、たまたま前年度が赤字であった場合などには融資を受けることができない場合があります。
ソーシャルレンディングでは、融資を受けたくても受けることができない企業と、少しでも投資によって資産を増やしたい個人をマッチングさせることで、双方にWIN-WINの関係を築いていきます。
少額から融資を行うことができるだけでなく、利回りが高いため、効率良く資産を増やしていくことができるのが大きなメリットです。
しかし、いくらソーシャルレンディングを手掛けている企業が融資審査を行っているとは言っても、景気が悪い場合には貸し倒れになるリスクはあります。
それらのリスクを踏まえながら投資を行う必要があると言えるでしょう。投資信託
投資信託とは、自分で株式などに投資するのではなく、投資を行っているファンドに対して資金を提供して代わりに運用を行ってもらい、運用成績に合わせた分配金を得ることです。
プロの投資家に運用を任せるため、時間を効率良く使うことができるほか、リスクを抑えることができます。
また、少額から積み立てていくことができる積み立て投資信託もあるため、節約によって生じた資金を効率良く増やしていくことができます。
しかし、いくらプロが運用していると言っても、世界経済が不安定な状況では、運用成績が不安定です。
まとめ
資産を増やすには、得られる収入を増やす、出ていく支出を減らす、投資で資産を増やすという3つの方法があります。
しかし、得られる収入を増やすことや投資で資産を増やすには労力やリスクを伴うため、節約によって資産を増やすことが楽です。
節約が楽と言っても、節約によって増やすことができる資産はある程度の限界があります。
そのため、節約によって貯めた資金を投資で増やしていくことができれば、さらに効率良く資産を増やしていくことができます。
投資方法の中には、少額でも高い利回りが期待できるものもあるため、投資方法をしっかり選ぶことが重要になるでしょう。