子供の進学や住宅購入、老後などのライフイベントには何かとお金がかかります。
それらのライフイベントをスムーズにこなすためには、計画的にお金を貯める必要があります。
お金を貯める方法として貯金という選択肢がありますが、預ける銀行はどこでもいいのでしょうか?
そこで今回は、貯金におすすめの銀行やうまく貯金する方法について解説します。
貯金におすすめの銀行はある?
お金を計画的に貯める方法として銀行預金を選んでいる人が多いと思いますが、なぜ銀行預金を選ぶ人が多いのでしょうか?
銀行は預金者から預かったお金を運用して利益を得ます。
その利益を利息として還元しているのが銀行の仕組みですが、銀行が運用に失敗して破綻した場合には、貯金はどうなるのでしょうか?
貯金は、ペイオフという制度によって1金融機関あたり元本1,000万円までとその利息が保証されます。
つまり、1,000万円まで元本が保証されているため、安心できる運用方法として銀行預金を選ぶ人が多いと言えます。
しかし、銀行であればどこに預けても同じというわけではありません。
銀行も企業なので、企業ごとに金利やサービスの内容は異なっています。
そのため、お金を計画的に貯めるには、目的に合う銀行を選ぶことが重要です。
そのため、お金を計画的に貯めるには、銀行に口座を開設して貯金するだけでなく、生活用口座と貯金用口座を明確に分けておくことがおすすめです。
それぞれの口座の特徴を見ていきましょう。
生活用口座
生活用口座とは、会社から支払われる給料が振り込まれる、電気代や水道代、ガス代、住宅ローンなどが引き落とされる口座です。
生活用口座は普通預金で、必要に応じてお金を自由に引き出せてしまいます。
また、金利が低いため、貯金に適しているとは言えません。
そのため、お金を効率良く貯めたい場合には、生活用口座とは別に貯金用口座を設けておくことが重要です。
貯金用口座
貯金用口座とは、ライフイベントに必要な資金を貯めておくための口座です。
生活用口座は普通預金ですが、貯金用口座は基本的に定期預金であるため、簡単にお金を引き出すことはできません。
また、生活用口座から毎月一定額ずつ貯金用口座に移していく定額積み立てを選択すれば、計画的に貯金しやすいと言えます。
定期預金は普通預金よりも金利が高いのが一般的なので、貯金用口座を設けていればより効率良くお金を貯められるでしょう。
銀行を選ぶ際の4つのポイント
銀行口座を開設する際は、生活用口座と貯金用口座を明確に分けておくことがおすすめと言いましたが、銀行ごとに金利やサービスなどに違いがあるため、事前にそれらをしっかり確認しておくことが重要です。
銀行を選ぶ際には以下の4つのポイントをチェックすることをおすすめします。
- 金利の高さ
- 手数料の低さ
- 利便性の高さ
- 安全性の高さ
それぞれのポイントについて詳しく解説します。
金利の高さ
バブルの頃は金利が数%あったため、1億円貯めれば利息だけで十分生活できました。
バブル崩壊後は金利が下がり、さらにマイナス金利政策が導入されたことで現在の金利は最低水準になっています。
例えば、メガバンクの1つである三井住友銀行の普通預金の金利は0.001%です。
そのため、10万円預けても1円しか利息が付きません。
しかし、実際に店舗を構えていないネットバンクは、金利が高く設定されているのが一般的です。
ネットバンクの1つである楽天銀行の普通預金の金利は0.02%です。
同じ普通預金でもこのように金利が20倍違うこともあるため、効率良く貯金するためには金利が少しでも高い銀行で口座を開設することをおすすめします。
手数料の低さ
実際に店舗を構えている金融機関の場合には、営業時間内であれば銀行に設置されているATM、コンビニATMで出金や振り込みなどを行う際の手数料が無料になる傾向があります。
ネットバンクには、実際に店舗がないため、コンビニATMで出金や振り込み、ネットで振り込みます。
一定回数まで手数料が無料になっていることも多く、手数料がかかったとしてもメガバンクよりも低く設定されていることも。頻繁にお金を動かさない場合には、そこまで気にする必要がないかもしれません。
しかし、長く利用する場合には、積み重なると大きな金額になるため、口座を開設する際は手数料の低い銀行で口座を開設することをおすすめします。
利便性の高さ
手数料と同様、利便性が高くないと長く利用する場合にとても不便です。
例えば、支店数の少ない銀行の場合には、ATMの設置数も多くないため、利用したい時にすぐに利用できないことがデメリットとして挙げられます。
ネットの取引に対応している銀行であればネット上で24時間取引できる、コンビニATMと提携している銀行であれば時間と場所を気にしなくて済むというメリットが挙げられます。そのため、銀行口座を開設する際には、自分の行動範囲内にATMがあるか、ネットの取引に対応しているか確認することを忘れないようにしましょう。
安全性の高さ
ペイオフという制度によって、1,000万円までとその利息が保護されているため、安全性は高いと言えます。しかし、情報漏洩や不正利用などの安全性は別問題です。
情報漏洩や不正利用などによって損害が生じた場合は、納得できる補償が受けられるとは限りません。
そのため、セキュリティ対策や補償をしっかりと行っている銀行を選ぶことも忘れないようにしましょう。
貯金におすすめの3つの銀行
ネットバンクの方がメガバンクより金利が高いため、効率良くお金を貯めるのにおすすめです。
しかし、ネットバンクと言っても数が多いため、どの銀行で口座を開設すればいいかわからない人も多いと思います。
そこでおすすめするのが、貯金に適している以下の3つのネットバンクです。
それぞれのネットバンクの特徴を詳しく見ていきましょう。
楽天銀行
楽天銀行の普通預金金利は0.02%で、メガバンクの0.001%の20倍です。
また、楽天証券の口座と連動させるマネーブリッジを利用すれば、普通預金金利が0.1%とメガバンクの100倍。
ハッピープログラムにエントリーすれば、楽天スーパーポイントの獲得倍率が3倍、1ヶ月あたりのATM手数料が最大7回、振り込み手数料が最大3回無料です。
提携ATMは全国約90,000台設置されているため、金利・利便性の面でも優れている銀行と言えるでしょう。
イオン銀行
イオン銀行の普通預金金利はメガバンクと同じ0.001%です。
しかし、イオン銀行Myステージの特典を受けることで、最大年利0.15%とメガバンクの150倍に。
マックスバリュやイオンモールに設置されているATM手数料は他行への振り込みを除いて無料で、他のATM手数料・他行への振り込み手数料は1ヶ月あたり最大5回無料です。
自社のATMであれば、手数料を気にせず利用できるのが大きなメリットと言えるでしょう。
住信SBIネット銀行
住信SBI銀行の普通預金金利は0.001%とメガバンクと同じです。
しかし、SBI証券の口座と連動させるSBIハイブリッド預金を利用することで、最大年利0.01%とメガバンクの10倍に。
商品やサービスの利用状況によって判定されるスマプロランクによっては、1ヶ月あたりのATM手数料・振り込み手数料が最大15回無料です。
他のネットバンクよりも手数料の無料回数が多いことがメリットと言えるでしょう。
まとめ
ライフイベントに必要な資金を安全かつ効率良く貯めるには、元本保証もあるので銀行に貯金することをおすすめします。
しかし、銀行に貯金すると一口に言っても、銀行によって金利やサービスに違いがあるため、それらの違いをよく理解してから口座を開設することが重要です。
この記事の金利やサービスといった情報は2019年10月時点におけるものです。
これらを参考にしながら自分の目的に合った銀行を選んで口座を開設しましょう。