日中働いているサラリーマンの場合は、なかなか資産運用を行う時間が確保できないため、できる資産運用の方法が限られます。
そんな中、サラリーマンでもできる資産運用について調べていると、インデックス投資が見つかって興味を抱いたという人も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、インデックス投資とは何なのか、サラリーマンにおすすめできるのかどうか詳しく解説していきます。
サラリーマンは資産運用の時間が限られる
株式投資の取引時間は9時から15時までと限られており、日中働いているサラリーマンにとっては積極的に取引を行いづらいと言えます。
また、FXは株式投資とは異なり、24時間取引を行うことができるものの、24時間積極的に取引が行われているわけではないので、チャンスを逃してしまいがちです。
インデックス投資とは
インデックス投資とは、日本と海外の株式、債券、不動産、コモディティ(原油や金などの商品)といった経済指標と連動するように運用を行う投資信託の商品です。
インデックス投資にはどのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか?
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
インデックス投資のメリット
インデックス投資のメリットは以下の4つです。
- コストが安い
- 少額から投資できる
- 長期投資に適している
- 分散投資によってリスクを軽減できる
投資信託では、運用のプロに資産運用を任せるため、自身で運用を行う場合よりもコストが多くかかってしまいます。
しかし、インデックス投資の信託報酬は一般的な投資信託の信託報酬よりも安く設定されているため、運用コストを抑えることが可能です。
また、投資信託は100円から運用を行うことができるほか、積立投信でコツコツ運用できるため、少額しか資産運用に回すことができなくても、効率良く運用できるのがメリットです。
経済は基本的に成長を続けていくものであるため、経済指数に連動するように運用を行うインデックス投資は、長期投資で安定した運用結果を出すことが期待できます。
インデックス投資の投資対象は、日経平均株価などの指数です。日経平均株価は、東京証券取引所第一部に上場されている約1700社のうちの225社の株価と連動しており、225社に分散投資を行っているのと同じ効果が期待できます。
インデックス投資のデメリット
インデックス投資は指数に連動するように運用を行うため、負けないための運用方法です。
一方で、アクティブ投資は指数を上回るように運用を行うため、勝つための運用方法です。
そのため、インデックス投資は、アクティブ投資よりも安定した利益が期待できるものの、得られる利益が少ないことがデメリットとして挙げられます。
インデックス投資の種類
インデックス投資では、得られる利益が少ないことがデメリットとして挙げられました。
ただ、日本と海外の株式、日本債券、外国債券、日本不動産、外国不動産、コモディティ(原油や金などの商品)など、様々な指数があるため、選んだ商品によってはある程度の利益が期待できます。
主なインデックスの商品は以下の6つです。
- 日経平均株価
- TOPIX
- MSCIコクサイ・インデックス
- MSCIエマージング・マーケット・インデックス
- NOMURA-BPI
- 東証REIT指数
それぞれの商品について詳しく見ていきましょう。
日経平均株価
日経平均株価とは、東京証券取引所第一部に上場している約1700社のうち225社の株価と連動しているものです。
そのため、日経225とも呼ばれています。
代表的なファンドは以下の2つです。
日経平均はニュースでも取り上げられることが多いため、身近なインデックス投資の1つと言えるでしょう。
TOPIX
日経平均株価が東京証券取引所第一部に上場している約1700社のうちの225社と連動しているのに対して、TOPIXは東京証券取引所第一部の全銘柄、つまり約1700社の株価と連動しています。
代表的なファンドは以下の2つです。
TOPIXは、日経平均株価よりも連動している銘柄が多いため、日本株式の状況をより正確に表しているインデックス投資と言えるでしょう。
MSCIコクサイ・インデックス
MSCIコクサイ・インデックスとは、日本以外の先進国の株価と連動している商品です。
代表的なファンドは以下の2つです。
MSCIコクサイ・インデックスは、アメリカやイギリスなどの先進国の株価と連動していて安定しているため、海外投資のデビューに適しているインデックス投資と言えるでしょう。
MSCIエマージング・マーケット・インデックス
MSCIエマージング・マーケット・インデックスとは、安定した先進国ではなく、目覚しい経済成長を遂げている新興国の株価と連動している商品です。
代表的なファンドは以下の2つです。
MSCIエマージング・マーケット・インデックスと連動しているのが、今後まだまだ成長が期待される新興国の株価であるため、MSCIコクサイ・インデックスよりも大きな利回りが期待できるインデックス投資の1つと言えるでしょう。
NOMURA-BPI
NOMURA-BPIとは、上記4つが日本や海外の株価と連動しているのに対し、日本国内で発行されている公社債の価格と連動している商品です。
代表的なファンドは以下の2つです。
株価と連動しているインデックスは、企業の業績といった内部要因のほか、地政学的リスクといった外部要因の影響も受けるため、リスクが高いと言えます。
しかし、公社債は、国や地方自治体などが発行する債券、民間企業などが発行する債券が対象であるため、安定した利益が期待できるインデックス投資の1つと言えるでしょう。
東証REIT指数
東証REIT指数とは、東京証券取引所に上場されている不動産を投資対象とする投資信託の全銘柄の株価と連動している商品です。
代表的なファンドは以下の2つです。
東証REIT指数は、東京証券取引場に上場されている不動産の全株価と連動しているため、日本の不動産市場全体に投資しているのと同じ効果が得られるインデックス投資の1つと言えるでしょう。
まとめ
日中働いているサラリーマンにとっては、資産運用の時間をしっかりと確保できないため、資産運用の種類が限られてしまいます。
そのため、サラリーマンには資産運用のプロに運用を任せる投資信託、もしくは運用管理を不動産会社に任せる不動産投資が向いていると言えます。
しかし、不動産投資の場合には、融資を受けることができなければ不動産投資を行うことができないため、100円から始めることができる投資信託が最適です。
投資信託の中でも、インデックス投資は、コストが安い、少額から投資できる、長期投資に適している、分散投資によってリスクを軽減できるといったメリットがあります。
リスクを抑えることができる分、得られる利益が少ないというデメリットがありますが、選んだ商品次第では大きな利益も期待できるため、何を選ぶかが重要になると言えるでしょう。