老後に向けた貯蓄には積立保険がベストだと聞いたことはありますか?
事実、積立保険は少ないリスクでお金を増やす有効な手段のひとつ。
積立保険で老後に向けた資産運用をする人は決して少なくありません。
しかし、中には積立保険での貯蓄が以外に感じる方もいるでしょう。
そこで、今回は積立保険における、老後に向けた資産運用の方法をご紹介します。また、老後に向けた貯蓄に向いている積立保険の種類も解説するのでお見逃しなく。
老後資金の積立方法を知る前に必要な知識!
老後に向けた積立保険をお話する前に、老後資金の準備に関するお話をします。
老後に向けた貯金は本当に必要なのでしょうか?
まず始めに、老後資金に向けた貯蓄の必要性をご紹介します。
ここでは20~30代が老後資金の貯蓄をどんな方法で考えているのかをお話します。
①20代〜30代が考える老後に向けた貯蓄手段!
現代の20代〜30代は老後資金をどのように蓄えようとしているのでしょうか?
年金以外の方法で、若者が老後に向けた貯蓄を考えているのかを調査してみました。
老後への貯蓄方法に関して、20代〜30代は下記のような回答をしています。
<20代の回答>
1位 預貯金・定期預金 35.0%
2位 老後も働く 34.0%
3位 金融商品で増やす 16.5%
<30代の回答>
1位 老後も働く 44.0%
2位 預貯金・定期預金 37.5%
3位 金融商品で増やす/保険商品で準備する 15.5%
若者は預貯金で老後資金を検討している人が多いようですね。
あるいは老後も働くというのが圧倒的に多い結果となっています。
少なくとも積立保険でお金を増やそうと考える人は少数派であるとわかります。
②老後資金は「貯める」より「増やす」が大事!
上記調査では「金融商品」や「保険商品」による貯蓄の回答が少数でした。
現代の若者が定年後も働き続ける考えを示すのには、社会背景があるといえます。
つまり、年金・貯蓄への不安が「定年後の労働」という考えを後押ししているのです。
「年金がもらえるか心配」「貯蓄ができない」という人は若者にも少なくありません。
③老後も健康に働ける保証はどこにもない!
老後に働く意欲があるのは素晴らしいこと。
しかし、冷静に考えてみると、老後も健康に働き続けることは簡単ではありません。
だからといって、今の日本では貯金だけで老後資金を準備するのは大変なこと。
- 貯蓄をしたくても貯蓄ができない
- 老後は働きたくないけど、働かざるを得ないと思う
- 医療費や介護費の不安があるから老後も働かないといけない
こういった理由で「仕方なく老後も働く」という人は多いと思います。
老後資金に向けて大事なのは「お金を貯めること」ではありません。積立保険などの資産運用で「お金を増やすこと」が何よりも重要なのです。
④老後を想定した積立保険が注目されている!
老後に向けた貯蓄方法として、積立保険や積立型個人年金が注目されています。
積立型の資産運用は年々若者の関心度が高まっており、加入者は増加を続けています。下記で29歳以下の個人年金保険への加入率を確認してみてください。
平成24年〜30年の29歳以下の個人年金保険加入率
【平成24年度】3.9%
【平成27年度】8.8%
【平成30年度】15.3%
上記からも若者の積立型資産運用への関心の高さが伺えます。
実際に右肩上がりで加入者が増え続けているが何よりの事実といえます。
⑤ 老後に向けて積立保険でお金を増やすための考え方!
老後資金の準備として、積立保険が関心を集めているのはわかったと思います。
しかし、保険は複雑で種類も多いので、加入すべきプランが難しいのが難点。
逆に加入後は積立を続けるだけなので、特に考えることもありません。
保険加入が終われば、あとは自動的に貯蓄が増え続けるのは大きなメリット。途中解約をすると返戻金が少なくなるデメリットもありますが、これは考え方次第。
返戻金が減るということは、簡単には保険を辞めにくくなりますよね?
つまり、積立保険のデメリットは、同時にメリットでもあると言えるでしょう。
特に浪費癖がある人・貯金が苦手な人にはおすすめです。
⑥あなたに合った積立保険を選べる!
老後に向けた積立保険への加入を想定するなら、積立保険のプランにも注目です。
最近では積立保険のプランにも色々な種類の商品が増えています。
- 人生の中で出費が多い時期は保険料を抑えることができるプラン
- 個人年金保険に死亡保障が付くプラン
上記はほんの一例でしかありません。
積立保険のサービスを提供する保険会社によって多くのプランが提案されています。老後に向けて、あなたに合った積立保険プランを選ぶのがいいでしょう。
老後に向けた貯蓄性の高い積立保険の種類
老後資金の準備に最適な、貯蓄性の高い積立保険にはどんな種類があるのでしょうか?
この項目では、貯蓄性をテーマにした積立保険の代表的な4つの種類をご紹介します!
老後資金の貯蓄に最適な積立保険①:終身保険
老後資金の貯蓄に最適な積立保険のひとつめは生命保険です。
生命保険の保障は一生涯続くのが特徴。
解約した場合、解約返戻金を受け取ることができるます。
生命保険は貯蓄性が高いため、老後資金に向けた貯蓄に向いていると言えるでしょう。基本的には、加入からの経過年数が長いほど返戻金額も高くなる傾向があります。
老後資金の貯蓄に最適な積立保険②:一時払い終身保険
次に紹介する老後資金の貯蓄に最適な積立保険は一時払い終身保険。
こちらは一括で保険料を払う終身保険商品のことを指します。
通常は月払いや年払いで保険料を支払うことがほとんど。
しかし、まとめて支払うことで保険料を安くすることができるのです。
さらに、通常の終身保険よりも早く返戻金を受け取れるメリットもあります。
この際、受け取る返戻金は支払った保険料以上の金額になることも忘れてはいけません。
老後資金の貯蓄に最適な積立保険③:個人年金保険
個人年金保険も老後資金の貯蓄に最適な積立保険のひとつ。
個人年金保険には、いくつかの種類があります。
基本的には、公的年金と同じで保険料の積立終了後に返戻金が受け取れるシステムです。一定額の年金を10~15年に分割して受け取ること可能なのが特徴です。
老後資金の貯蓄に最適な積立保険④:学資保険
学資保険はも老後資金の貯蓄に最適な積立保険です。
学資保険は子供の大学入学時期などに保険金を受け取れる保険。商品次第では医療保障も付加できるのも特徴のひとつ。
- 保護者の死亡
- 高度障害状態
上記のようなトラブルがあった場合、保険料支払いが免除される特約もあります。
老後に向けた積立保険商品のメリット・デメリット
この項目では、積立保険商品のメリット・デメリットをご紹介します。
- 老後の資産形成に最適な積立保険
- 各積立保険の概要
- 各積立保険のメリット
- 各積立保険のデメリット
ここで挙げる積立保険はいずれも老後資金の準備に最適な積立保険のみ。
しかし、それぞれの積立保険にはメリット・デメリットもあります。
そこで、実際に積立保険を比較して、あなたに合った積立保険を見つけてください。
①低解約返戻金型終身保険
低解約返戻金型終身保険は、死亡保険の中でも払込期間中の返戻金が安価なのが特徴。
途中解約した場合、返戻率は通常よりも安くなります。
しかし、その代わりに保険料も安くなるという部分が特徴的な保険です。
払い込み終了後の返戻金は通常の終身保険と同程度になります。そのため、返戻率が高いと言われています。
デメリット…途中解約時の返戻金が安価/元本割れの可能性あり
②貯蓄型医療保険
貯蓄型医療保険は文字通り、医療保障に加えて貯蓄性のある保険。
- 病気や怪我の際の入院費用
- 手術費用
上記に備えつつ、積立貯蓄をすることができる保険です。
デメリット…商品が少ない/保険料が若干割高
③外貨建保険
外貨建保険とは、支払った保険料を外貨で運用する保険のこと。
生命保険や個人年金での取り扱いをしている場合もあります。
日本は超低金利なので、海外でお金を運用して高い利回りを狙います。ただし、為替相場の変動の影響を受ける面では注意が必要。
デメリット…良くも悪くも為替相場の影響を受ける
④変額保険
積立で預けたお金を運用して、実績次第で保険金・解約返戻金が増減する保険。保険金や返戻金が一定ではないので、外貨建保険と似た性質とも言えます。
返戻金が増える可能性がある代わりに、返戻金が減ってしまうリスクもあります。
ただし、当然ながら、死亡保障額は確保されているのでご安心を。
デメリット…運用実績次第で返戻金が少なくなるリスクがある
まとめ
老後に向けた貯蓄は、若いうちにスタートするのがベストだと言えるでしょう。
積立を開始する時期は早ければ早いほどおすすめです。
長期的な目線で積立をすることで、リスクを抑えることができるのです。それだけでなく、老後に受け取れる金額も高くなる可能性が高いのもメリット。
老後も働いて貯金を増やすのは簡単なことではありません。
この記事を読んだら、なるべく早い段階で積立をスタートさせるべきだと思います。