あなたは老後が心配だと感じることはありませんか?
現代の日本人は、老後に大きな心配を抱えながら生活をしています。
しかし、ほとんどの場合、老後の心配を抱える人の原因は同じです。
それは「老後に向けた計画を立てていない」ということ。
そこで、当記事では老後の心配の原因を特定して解消する方法をご紹介します。
老後の心配の原因を明確にして改善する方法!
あなたは老後のどんな部分を心配を感じることが多いですか?
- 公的年金・企業年金・退職金だけでは老後が心配
- 家族の資金援助が期待できないため、老後が心配
- 独身のため、単純に老後の生活自体が心配
- 老後資金を貯めたくても貯められずに心配
上記のように漠然と押した老後の心配をしているなら、まずは原因特定が最優先。
実際、老後が心配に感じる原因を具体的に特定している人は多くはありません。
ほとんどの人は老後に「なんとなんとなく不安」を感じているのです。まずは不安を明確にすれば、老後の心配は確実に軽減されるでしょう。
それでは、老後の心配を軽減する具体策をご紹介するので、参考にしてください。
老後の心配を解消する方法①何よりもまずは健康管理が大切!
老後が心配な人の最も大きな不安は資金面のことだと思います。
老後資金に向けた貯金額や貯金方法などについて心配をする人は少なくありません。
確かにお金は重要な要素ですが、お金の前に健康を保つことの方が重要。
老後に生活が苦しい人の原因の多くは医療費によるもの。
健康を保てるだけで、余計な医療費を抑えられるのですから、健康は大切です。
高齢者の医療費は安くはなるものの、公的保険で対応ができない場合もあります。
定期的な健康診断は欠かさず行い、常に健康に意識を向けておくようにしてください。
老後の心配を解消する方法②年金支給額を確認する!
あなたの公的年金の支給額はおおよそいくら程度になるのでしょうか?
老後生活の生活資金の基盤となるのは公的年金ですが、金額は人それぞれ異なります。
- 加入年数
- 収入
これらの要素によって、公的年金の支給額には差が出てしまいます。
特に脱サラをして独立した人などは、必ず年金支給額を確認しておくように注意。納付期間・加入実績に応じた年金額は「ねんきん定期便」という書類で確認できます。
もしも不明点がある場合は、日本年金機構に確認をするようにしてください。
老後の心配を解消する方法③老後も働けるスキルを得る!
老後に働くことができるスキルを得るようにしておくと、老後の心配も軽減されます。
豊かな老後を送るためには、老後も継続して働くことができることが理想。
老後に働くことができるだけでも、お金の心配や不安は大きく抑えられるでしょう。老後も収入が得られるなら、豊かな老後生活も夢ではありません。
定年退職を迎える前に、老後に働くことを見据えたスキルを得ておくのがいいでしょう。
老後の心配を解消する方法④複数の収入源を確保する!
複数の収入源を確保することで、老後の心配を抑えることに役立ちます。
複数の収入源があれば、経済的な面での心配に効果的で、精神面でも安心できます。
失業しても貯金を減らさずに生活できる可能性もあるので、貯金よりも有効といえます。
仮に収入がなくても、お金を稼ぐ選択肢を持っているだけでも価値あり。
早いうちに「今の会社がなくなった自分には何ができるか?」と考えてみるのがおすすめ。最近では投資や資産運用で収入を得ようとする人も少なくありません。
いずれにしても複数の収入源を確保することは老後の心配解消に効果的です。
老後の心配を解消する方法⑤退職までに住宅を確保する!
退職するまでに住む場所の確保をしていれば、老後の心配は軽減されます。
ただし、住宅を購入するときには注意も必要です。
無理な住宅ローンは老後破産の引き金になるリスクがあるということを忘れずに。老後生活は年金の不足分を貯蓄を切り崩すことで成り立つ生活といえます。
そかし、住宅ローンの返済があると、生活費の不足分に回すことができません。
このようなリスクを踏まえた上で、早い段階で住宅の確保をするのがいいでしょう。
老後資金がどれくらい必要か認識をする
老後に必要な資金は一体、どれくらいなのでしょうか?
あなたは老後資金に必要な金額を具体的に把握できているでしょうか?
そもそも、老後資金は退職後に次のことに対して必要となる支出です。
- 生活費・家賃
- 医療費・住居維持費・冠婚葬祭費
- 趣味・交際費・雑費
上から順番に優先度が高い支出を並べています。
それでは、以上を踏まえて、実際に老後に必要な資金がいくら程度なのか確認しましょう。
老後に必要な資金額を把握して、老後の心配を軽減できるように準備を始めてください。
①夫婦2人の老後に必要な金額
夫婦2人が平均寿命まで生きるとした場合、老後は約20年間。
老後に一般的な生活レベルを保つための生活費は毎月24万円程度です。この場合の65歳〜85歳の20年間の総費用は下記を参照してください。
- 24万円×12カ月×20年=5,760万円
夫婦2人で一般的な生活を保つためには、老後に5,760万円の支出があるのです。
公的年金はいくら受け取れるのか?
会社勤めの場合、厚生年金として夫婦で受け取れる金額は毎月約20万円程度でしょう。
つまり、年金で補える分は以下のようになります。
- 20万×12カ月×20年=4,800万円
老後の支出総費用は5,760万円ですから、4,800万円を引くと、約1,000万円が余ります。
この不足分が、自ら補わなくてはいけない部分です。
ちなみに年金は厚生年金を受給していることを前提にした算出になります。
仮に年金が20万円以下の場合は当然、不足額が増えます。
もしも年金受給額がゼロの場合は、老後は5,760万円が必要になるのです。
最低でも老後までに1,000万円を貯金できる目処が立っていれば心配は軽減できるしょう。②独身男性の老後に必要な金額
独身男性の場合に必要となる老後資金も見ていきましょう。
65歳で退職すれば、平均寿命まで19年分の生活費が必要となります。
独身なら、生活費は夫婦の約7割程度で計算してもいいでしょう。
24万円の7割は約17万円なので、年間およそ200万円が支出額。
19年分の場合は3,800万円が老後資金に必要な額になります。公的年金はいくら受け取れるのか?
平均年収が500万円とした場合、年間162万円の公的年金が受け取れます。19年分で3,078万円なので、必要額より若干不足することになります。
不足分は年間で約40万円なので、19年分だと760万円が不足分。
この不足分を支出制限や資産運用などで補うことができれば心配は軽減されるはず。
ただし、独身者の場合は早い段階で1,000万円を目標に貯金をスタートしてください。
老後に独身で過ごすのは、リスクが伴います。
体調を崩せば働けなくなってしまうので、それらを想定した早期準備が必要です。
③独身女性の老後に必要な金額
独身女性も生活費はほぼ男性と同じ。
ただし女性は平均余命が長い特徴があることが少し心配ですよね。
65歳からの平均余命はおよそ24年間と、男性よりも長くなるのです。
単身者の老後の生活費は年200万円なので、女性の場合は4,800万円が支出額となります。女性の場合、働き方によって受け取る年金が異なってきます。
女性でも男性と同じように働いていた人なら、男性同様に年金が支給されます。
平均年収500万以上だった場合は、年間162万円の公的年金受け取りが可能。そのため、24年分の3,3888万円は公的年金で補うことができます。
しかし女性の場合、働き続ける人は少数であることが多いのが心配です。
しかも女性は男性よりも寿命が長く、1人の期間が長期化する場合も考えられます。
- 貯金
- 夫の遺産
- 生命保険金等
これらで老後生活を支えられるかを事前に整理しておくことが大切です。
まとめ
老後に必要な老後資金や老後の心配を減らす方法についてお話をしました。
当記事を読んで、老後への心配を強めてしまった人もいるかもしれませんね。
しかし、それによって逆に危機感を持てたなら、それは素晴らしいこと。
当記事で紹介した方法を取り入れて、なるべく早い段階で老後準備を進めましょう。
老後に向けた行動をスタートすると、徐々にあなたの心配も減ってくるはず。大事なのは、しっかりと行動をすること。
これがあなたの老後の心配を軽減するために重要なポイントなのです。