若くて健康だと、老後に対していまいちリアリティを感じませんよね。
そのため、定年間近まで、老後の準備を後回しにしてしまう人も少なくありません。
その反面、あらゆる「老後の不安ランキング」で常に1位になるのは、お金の問題です。
お金で老後を苦しむ不安を感じながら、準備を進められないのはどうしてなのでしょうか?
これは、老後への資金準備に関する知識が不足していることが原因だといえます。
そこで今回は「老後の不安ランキング」で常に1位になる「お金」に関するお話です。
最後まで読んで、老後資金の準備をはじめましょう。
老後の不安ランキングは常に「お金の不安」が1位
現代では、60歳を超えても働き続ける高齢者が増えています。
これは定年退職後は現役時代よりも「確実に収入が減る」という背景があるからです。
しかし、定年退職後に老後資金の準備不足に気が付いても、手遅れかもしれません。
その時点で、既に定年退職していれば、収入は現役時代よりも低いのです。
さらに老後に支給される年金だけでは、生活費を賄うことも大変といわれています。
どの老後の不安ランキングを見ても「お金」が1位の理由
インターネットやテレビなどで「老後の不安ランキング」を見ることは少なくありません。
これは、それだけ人々が老後の不安に関心があることの裏付けといえるでしょう。
そんな老後の不安ランキングで、常に1位を獲得するのがお金の問題です。
老後資金の問題が、常にランキング1位になる理由や背景はハッキリしています。
それは、年金だけでは平均的な生活を維持が難しいからです。
老後は誰にでも必ず訪れることを忘れないでください
事前に準備した貯蓄がない限り、平均的な老後生活は送れません。
年金に頼っていても、平均以下の苦しい老後生活を強いられることになります。
ただし、老後に不安を感じつつ、対策を後伸ばしにすることは自由です。
しかし、個人的には早い段階で老後に向けた対策を始めるべきだと伝えておきます。
早かれ遅かれ、老後は必ず誰にでも訪れることは、紛れもない事実です。
老後に資金問題を焦っても、できる対策はわずかしかありません。現実にそんな状況にならないように、今から老後に向けて準備をはじめましょう。
老後に感じるお金の不安にはどんな種類があるのか?
老後に不安を感じる人たちは、具体的に何に不安を感じているのでしょうか。
「老後の不安」に関するランキングでは、次のような項目が目立ちます。
- 老後までに準備するべき金額がわからない
- 年金が予定通り受給されるのか不安
- 年金と貯金だけで生活できるか不安
- 老後生活の支出額がイメージできない
- 老後にどんなことにお金が必要になるのかわからない
老後の生活費や年金に関する不安を感じている人が多いようです。
あなたも、上記の中に共感できる項目もあったのではないでしょうか。
老後資金に不安を感じるなら、その不安の原因は明確にしておくべきでしょう。不安に感じる項目がある以上、なるべく早い段階で対策を始めることが大切です。
夫婦2人での老後生活には毎月30~34万円が必要
夫婦2人の老後は、毎月いくらの生活費がかかるのか把握しておきましょう。
一般的には、30~34万円程度の生活費が必要になると言われています。
その反面、これだけの金額を年金だけで賄えることができる人は少ないでしょう。
年金に頼るだけでは、老後は生活もままならない可能性があることがわかります。そのため、お金の問題は、常に老後の不安ランキングで1位を保っているのでしょう。
単身での老後生活には毎月平均20〜24万円が必要
続いて、老後をおひとりで迎える予定の方は20~24万円の生活費が必要になります。
こちらも同様に、年金だけでは、今の生活を保つことは難しいでしょう。
ある程度の貯蓄は、定年退職する前に準備しておくべきです。
また、単身の場合、健康維持ができなくなると、施設などに入ることになります。
介護をしてくれる家族がいない限り、医療費・介護費での支出もあるでしょう。
その他の老後の不安ランキング上位でよく見る項目
ここまでのお話を、一旦ここで整理しておきますね。
- ほとんどの人が老後のお金に関する不安を抱えている
- お金の問題は老後の不安ランキング1位を常に独占している
- 老後への準備は後回しにせずに早い段階で始めることが大切
- 老後資金に不安を感じる原因を明確にしておく
上記のポイントが、老後の不安を払拭するためのポイントとなるでしょう。
しかし、老後に向けて充分に貯金をしていても、不安を完全に解消することはできません。
なぜなら、老後はお金以外にも、不安を感じる要素があるからです。
老後の不安に関するランキングでは、常に次のような項目が上位に入っているはずです。
- 貯蓄・年金などの老後資金に対する不安
- 病気・怪我などの老後の健康に対する不安
- 介護・人間関係などに関する不安
老後は、上記のような多くの問題と向き合う可能性が高まります。
健康面のリスクは必要以上に気にしないのがポイント
病気や怪我は、いくら心配をしても避けられるものではありません。
必要以上に頭を悩ませる必要はないといえるでしょう。
もちろん、日常的に健康を意識した生活を取り入れることは大切です。
しかし、万全な対策をしても、あれこれ心配するのはやめましょう。
介護・人間関係は老後になっても対策できる
お金の問題と違って、老後になっても対処できるのが介護や人間関係の悩みです。
お金は事前の準備が必要ですし、定年後は収入が下がってしまいます。
そのため、焦っても対応できることはわずかしかありません。
その点、介護や人間関係などの、後回しにできる悩みは優先度を下げましょう。
まずはお金についての準備に集中をした方が、不安も軽減できます。老後の不安を払拭するための準備・対策
続いて、老後の不安ランキングで上位になる問題への対策をご紹介します。
上述したように、お金の不安以外は後からでも対応可能です。
そのため、ここでは優先順位を下げて、まずはお金の不安を解消しましょう。
老後の不安を払拭するにあたって、必要な知識や対処法を身につけてください。
老後生活の収支をシミュレーションする
老後に受給される年金の金額は変わりません。
あなたが老後に向けて準備ができるとしたら、老後資金の貯蓄でしょう。
そのためには、リスクの低い投資に積極的になることがおすすめです。
他にも、安定した収益を生み出せるものには意識を向けるようにしましょう。
老後の不安ランキングに入るような悩みを解消するため、お金は大きな要素です。
健康にしても、生活にしても、お金がなければ不安を抱えることになります。
そのため、老後生活ではどんなことにお金を使うのかをイメージしておきましょう。
また、年後にもらえる年金受給額と、定年までの貯蓄目標も明確にするべきです。
老後資金を増やすための具体的な手段を知る
老後に向けて貯蓄をするためには、まずどんな手段があるのかを把握しましょう。
その中から、あなたに向いているものを選ぶようにしてください。
同時に複数にトライすることもできるので、可能な限りは同時に取り組むべきでしょう。
- 老後資金の貯蓄用口座への貯金
- 支出制限を設けて出費を減らす
- 年金受給額を確認して老後の収支シミュレーションをする
- 副業を始めて収入を増やす
- 運用型・積立型の保険などに投資をする
- リスクが低くて確実性の高い資産運用にトライする
- 老後も働ける仕事を事前に見つけておく
- 老後も働いて収入を長く確保する
個人ですぐに実践できるのは、貯蓄と生活費の見直しでしょう。
また、シミュレーションに必要な年金受給額などの情報確認も欠かせません。
資産運用などはリスクが高いと思われがちですが、それは間違いです。
投資するプランによってはリスクの低い投資もたくさんあります。
さらに、長期的に投資をすることで、大きなリターンが狙えるものもあるのです。
投資に関して興味を持てるようになると、不安も徐々に軽減されるでしょう。
65歳までは働いて収入を確保しよう
現在は60歳を迎えても定年退職をする人の方が少ないかもしれませんね。
今の日本では、目安として65歳まで働いて収入を確保する人が多いようです。
それは、老後に支給される国民年金・厚生年金の金額が関係しています。
現在の日本における、国民年金と厚生年金の平均支給額を見てみましょう。
- 国民年金:54,000円
- 厚生年金:148,000円
あくまで平均値ではありますが、約20万円程度が毎月の支給額となります。
ゆとりある老後生活を送るためには、これだけでは不十分だと言えるでしょう。
ベストは定年前に充分な貯蓄を蓄えておくことです。
それでも、老後は何が起こるかわかりません。
体が動いて働ける以上は、無理のない範囲で働いて収入を確保しましょう。お金以外の不安の解消に向き合うことも大切
老後の不安ランキングでいつも上位に入る項目は、上記でご紹介しました。
お金以外の問題とも向き合い、不安を払拭する意識を持つことも大切です。体が健康なら、働くこともできて、医療費などのお金もかかりません。
人間関係が良好なら、困った時に相談ができる人も少なくないでしょう。
そのため、健康や人間関係には常に高い意識を持って生活することも大切です。
安定した不安のない老後生活には、健康や人間関係は欠かせません。
まとめ
老後の不安ランキングで常に1位になる「老後資金」に関する対処法のお話でした。
老後は健康面のリスクも高まることもあり、貯蓄は多ければ多い方が安心です。老後に向けた貯蓄は、なるべく早くから準備を始める必要があります。
後回しにできる健康面、人間関係の問題は、老後でも対処が可能なことが多いでしょう。
お金については、老後を迎えてからでは手遅れの可能性が高いです。
現実にこういった状況を招かないように、この記事を参考に準備を進めましょう。