老後のことを考えると、どうしても漠然とした不安を感じてしまいますよね。
実際に老後の不安に関するアンケートでは、多くの人が不安を感じています。
その一方で、その不安の原因が分からずに、曖昧なまま老後を迎える人も多いようです。
不安を感じつつも、何も準備ができずに老後を迎えることは非常に大変なこと。
なぜなら、定年後に老後の準備を初めても、できることが限られてしまうからです。
不安を感じない老後を迎えるためには、今のあなたの不安の原因を特定すること。そして、老後の不安に対する適切な対処法を取り入れることです。
そのために、主な老後の不安要因を把握することからはじめましょう。
アンケート結果が示す「老後への不安」の実態
現代を生きる日本人の多くは、老後への不安を何かしらの部分で感じています。
実際にどのアンケートでも、全体の8割以上の方が、老後に不安を感じているそうです。
しかし、その老後の不安を感じる原因とは、具体的にはどんな部分なのでしょうか?
この項目では多くのアンケート結果でわかった「老後の不安」の実態をお話します。
多くの人が老後の「お金」の不安を感じている
老後への「お金の不安」を感じている人は、どのアンケートでもトップです。あなたも「老後までに●●円が必要」と、不安を煽る言葉を聞いたことがありませんか?
また、老後問題に関連する話題は、お金に関することばかりですよね。
それは、どんな人でもお金に関する老後の不安を少なからず抱えているからだといえます。
また、日本の公的年金への不信感からくる不安を感じている人も多いでしょう。
国民年金だけだと厳しい老後が予想される
老後に感じる不安の正体は、個人個人によって異なります。
例えば、自身で収入の確保ができない専業主婦は、お金の不安を感じやすいはずです。
また、自営業の場合、収入も不安定ですし、退職金もありません。
定年後も働けるのは自営業のメリットですが、病気や怪我があれば働けなくなります。
こうなると収入が途絶えてしまうため、やはり老後はお金に関する不安は強いでしょう。
これは、国民年金を頼っているだけでは、老後を安心して過ごせないことにあります。
老後生活を充実させるためには、国民年金だけでは決して満足とはいえません。それを見越した、老後資金の準備が必要になります。
しかし、いくら必要で、どうすれば十分な額になるのかわからず不安な人も多いです。
老後生活が1人暮らしの人が抱える不安
1人暮らしで老後を迎える人のアンケート結果からは、お金以外の不安が見えてきます。
独身で1人暮らしで老後を迎えると、誰もが1度は頭をよぎるのが「孤独死」でしょう。
そんな背景から「健康」への強い不安を感じる人も少なくありません。
1人で老後を迎える人は、お金や健康への不安に対する対処法を身につけておくべきです。
老後の「三大不安」は「お金」「健康」「孤独」の3つ
老後の不安を強く感じ始めるのは、一般的に50歳前後と言われています。
しかし、定年間際の50歳前後に老後の準備をはじめてもできることが限られます。
中には、老後の不安がきっかけで、うつ状態になってしまう人も少なくありません。
それを避けるには、早くから不安の正体と原因を把握しておくことが大切です。
多くの人にとって、老後の不安の原因は「お金」「健康」「孤独」の3点が挙げられます。
この項目では、そんな老後の3大不安をひとつずつご紹介します。
老後の3大不安①お金への不安
ほぼ全てのアンケートで、最も多くの人が挙げる老後の不安は、お金への不安です。
具体的には、以下のような不安を抱えている人が多いのではないでしょうか。
- 定年までにいくら貯蓄が必要なのか?
- 自分が何歳まで生きる想定で貯金を計算すればいいのか?
- 現在の貯蓄と退職金だけで老後は過ごせるか?
- 年金だけで生活することはできるのか?
- 老後に健康を崩した場合、今のペースの貯蓄でカバーできるか?
上記のような不安は、多くの人にとって大きな関心事になっています。
安定した衣食住を保てるかを不安視する人も多い
また、賃貸の方は老後も賃料の支払い負担が発生します。
持ち家の方でも、住宅ローンが残っている場合は、返済が必要です。現役時代よりも収入が落ちることが予想される老後において、これらは死活問題。
衣食住は生活基盤を固める大切な要素です。
しかし、資金準備が不十分では、そんな最低限な生活にも不安が残ります。
これらの事実を無視することはできないため、老後にお金の不安を抱える人が多いのです。
老後の3大不安②健康への不安
健康への不安は年齢を重ねるごとに強くなる傾向が強いようです。
様々なアンケートをみても、50代よりも60代の方が健康への不安が強いです。
老後は特に認知症に対する不安が強まる傾向があります。
認知症やその他の病気は、老後の医療費に関わる大きな問題です。
年金頼りで、貯蓄がないまま老後を迎える人は、特に健康への不安が強いそうです。健康問題は、医療費などの面でお金と密接な関係にあります。
そのため、普段から健康管理への意識を高めておくことが必要です。
老後の3大不安③孤独への不安
多くの老後の不安に関するアンケートに目を通してみると、意外なことに気がつきます。
それは「孤独への不安」を心配している人が意外にも多いということ。
現役時代は会社勤めをしていた人も、定年後は人との関わりが減ってしまいます。
そうすると、孤独を感じるようになる人が非常に多いのです。
特に下記のようなケースは、誰にでも想像ができるのではないでしょうか。
- お子様のいない夫婦で奥様に先立たれた
- 独身で1人の老後を迎える可能性が高い
- 複雑な事情で老後は1人暮らしになる
老後の孤独死という最悪のケースを回避するためにも、交流はとても大切です。
不安を感じない老後を迎えるポイント
老後の不安に関するアンケート結果から、老後の「3大不安」が浮き彫りになりました。
老後に感じる不安の正体を掴むことができたら、次はその不安の解消方法を知りましょう。
この項目では、不安を感じない老後を迎えるためのポイントをご紹介します!
早い段階で老後への準備を始めることが大切!
老後の準備を早い段階からスタートすることは、不安解消にとても効果的です。
特にお金の不安が強い人は、早くから準備をしておけば、不安を軽くできるでしょう。
大事なことは、現在から老後の収支を正しく把握することです。
特に退職金と年金支給額を正しく把握できていれば、不安解消に役立つはずです。さらに、老後に必要になる可能性のある介護など、医療面の想定も計算するのがベスト。
老後は予想外の健康トラブルが想定されるために、余裕のある準備を心がけましょう。
年金保険料の支払いは欠かさず済ませておこう!
年金保険料の支払いは、滞りなく続けることを徹底しましょう。
会社勤めの人には当たり前のことかもしれませんが、自営業の人は要注意です。
年金だけで老後を豊かに暮らしていくことは難しいかもしれません。
しかし、定期的に年金が支給されるかどうかは非常に大きな要素になります。
老後に安定した資金計画を立てるためにも、年金保険料の支払いは続けましょう。若いうちから健康への意識を高めておこう!
健康維持のための自己管理も、若い年齢の頃から日常的に取り組みましょう。
食事に注意して、運動を増やし、定期検診は欠かさないこと。
これだけでも、健康への不安はかなり軽くすることができるはずです。
定期検診は特に重要で、自分の健康状態を数値で管理できるため、安心に繋がります。人との交流に積極性を持とう!
老後の孤独への対策として、趣味や地域活動などの交流に積極性を持つことが効果的です。
社会的な孤立してしまうと、老後はとても味気なくて寂しいものになってしまいます。それどころか、孤独死のリスクを抱えやすくなるため、注意が必要です。
人との交流は、老後の孤独を防ぐ唯一の手段です。
定年前から周囲との交流を増やすことに意識を向けて、積極的に交流を増やしましょう。
老後は収入の大きさに関わらず働ける間は働こう!
定年後も働き続けて収入を確保することは、老後の不安の解消に最も効果的です。
実際に最近は定年後も働き続ける人が非常に増えています。
これは、年金だけで豊かな老後生活を送ることが難しいことが原因でしょう。
年金以外の収入が得られれば、老後の不安解消に大きく役立ちます。
収入自体は決して大きな金額でなかったとしても、収入が確保できることは大切です。
老後に働くことができる健康状態なら、定年後は引き続き働くことをおすすめします。まとめ
多くの人が抱えている老後の不安のほとんどは「お金」「健康」「孤独」の3種類です。
特にお金の不安は圧倒的に多くの人が抱えている不安のひとつ。
しかし、現在から老後の収支を正しく把握していれば、大きな不安はなくなるはずです。
また、老後に支給される予定の年金支給額を確認することも不安解消になります。
お金の不安に限らず、準備不足が原因で不安になっていることがほとんどです。
老後の準備は早くから始めることが大切なので、今から意識を高めて老後に備えましょう。