老後を迎えた人たちの抱える悩みの中で、最も多いのが「お金」に関する悩みです。
その証拠に、最近は定年を先延ばしにしたり、定年後も働く人が年々増えていますよね。
これは、年金への不安や、思うように貯蓄ができないことに起因しています。
現状を踏まえれば、今後、年金制度が国民にとって有利に変わるとは思えません。
そんな中、注目され始めているのが、老後のお小遣い稼ぎです。
老後を迎えると、誰もが現役時代のように動き回って仕事ができるわけではありません。
その点、自宅にいながら、お小遣いを得られれば、負担も少なくて済みますよね。
そこで今回は、老後のお小遣い稼ぎの重要性と、その手段をご紹介します。
老後のお小遣い稼ぎスキルの重要性
老後を迎えると、収入は現役時代よりも確実に下がります。
これは特別な収入源がない限り、まず間違いのない事実といえるでしょう。
仮に老後も働き続けたとしても、今の生活を維持することは、簡単ではありません。
老後は、それまでの貯蓄と年金支給額を使って生活することになるでしょう。しかし、貯蓄が十分な場合を除いて、多くの世帯が生活の大変さを実感しています。
まずは、老後に想定される状況をイメージできるように知識を備えましょう。
老後のお小遣い稼ぎのスキルを身に着ける重要性も、合わせてお話します。
老後を迎えた世帯の平均貯蓄額は約2,400万円
老後を迎えた世帯の平均的な貯蓄額は、約2,400万円とも言われています。
あくまで平均値なので、この金額を大きく下回るご家庭も少なくありません。
同時に、老後に必要な貯蓄額の目安にはなるのではないでしょうか。
あなたは、老後を迎える時点の貯蓄をどのくらいで想定していますか?
もしも貯蓄予想が2,400万円以下の場合は、老後のお小遣い稼ぎスキルが必要です。
2,400万円以上の貯蓄がある人も、油断はできません。
老後は怪我や病気などの、想定外の支出が増える世代なのです。
貯蓄額が多くて困ることはありません、1円でも多く備えておいて損はありません。そのため、老後に収入源を確保することはいずれにしても重要です。
老後資金は定年後の5年が肝心
60歳で定年退職をした場合、年金支給が始まるまで5年間もブランクが生じます。
仮にこの5年間、もしも、あなたの収入源が断たれてしまったとしましょう。
老後の世帯は毎月平均約29万円程度の支出があるとされています。そのため、退職後の5年間だけで、約1,700万円もの支出が想定されるのです。
その間、リフォームや車の買い替えなどが必要になれば、さらに支出は増えます。
生活を切り詰めて、毎月の支出を20万円程度に抑えても、5年で1,200万が必要です。
最悪の場合、定年後の最初の5年間だけで、貯蓄が失われてしまうでしょう。
この現状を知らないと、老後破産という選択を選ぶことになるリスクが高いです。
老後のお小遣い稼ぎが注目されている理由が、ご理解いただけたのではないでしょうか。
老後のお小遣いは現役時代より確実に減る
定年退職前の男性が、自由に使える毎月のお小遣いの平均額は約6万円とされています。
しかし、定年後の収入は、誰だって現役時代より減ってしまうものです。
そのため、老後に自由に使えるお小遣いの平均額は約3万円程度になるでしょう。
老後は、お小遣いが3万円になる上に、時間は豊富に余ってしまいます。
この豊富な時間を有意義に使えるかどうかが、老後の充実感を左右するでしょう。そのためにも、お小遣いに余裕があることで、損することはありません。
少しでも収入を確保できる手段を身につけておくようにしましょう。
年金収入だけに頼るのは危険
年金生活に入っても、年金支給額だけでは平均的な生活は維持できないでしょう。
老後は医療費や介護費用などへの支出も徐々に増えていきます。年金だけに頼っていると、生活の多くを制限することになり、ストレスを抱えます。
また、毎年貯蓄を取り崩しながらの生活は、精神衛生上にも悪影響があります。
常に下がり続ける預金残高を見ながら、老後を過ごすのは、想像以上に辛いことでしょう。
老後にお小遣い稼ぎができると生活は安定する
ここまでのお話で、老後の収入源の確保の重要性はご理解いただけたと思います。
豊富な時間が与えられる老後だからこそ、不安のない老後に向けた準備をしましょう。
定年前にお小遣い稼ぎのスキルを身につけておけば、老後の不安も軽減できます。しかし、老後でもできるお小遣い稼ぎには、どんなものがあるのでしょうか?
次の項目から、具体的なお小遣い稼ぎの方法をご紹介します。
老後のお小遣い稼ぎにおすすめの7つの手段
現役時代と比べると、老後は体も自由に動かなくなってくるのが自然です。
また、健康面でもいつ問題が生じるかわかりません。
老後のお小遣い稼ぎの手段は、そういった背景を踏まえて選ぶ必要があります。
そこで、老後でもできる、お小遣い稼ぎの方法をご紹介します。
興味があるものからで構いませんので、老後に向けて取り組みを始めてみましょう。
アンケート・モニター
インターネット上のアンケートやモニターに協力して、お金を稼ぐ方法があります。
そのためには、まず調査会社のウェブアンケートに登録をしてください。
そこで、アンケートに協力をすると、ポイントを貯めることができます。
このポイントがある程度溜まると、現金に交換できるようになる仕組みです。
アンケートの内容や、報酬の内容も運営元によって異なるので、事前に確認しましょう。制作物への協力
あなたにカメラの趣味があるなら、趣味をお金に変えられるかもしれません。
あなたの写真が業者に評価されれば、写真を買い取ってもらえる可能性があります。
最近では、インターネットにアップロードするだけで、稼げるサイトもあります。
これは、あなたが写真を掲載して、欲しい人が買い取るという仕組みです。
写真をアップロードするだけなので、簡単にできるのが魅力といえるでしょう。
せどり・フリーマーケットへの出品
安く仕入れて、高く売るというのは、商売の基本形です。
インターネットオークションの経験が豊富な人は、その感覚が身についているでしょう。
その感覚は、お小遣い稼ぎにも役立つスキルに育てることができます。
あなたの持っている物や仕入れたものを、仕入れ値以上の金額で売りましょう。
そのためには、フリーマーケットやネットオークションを活用するのがおすすめです。
アフィリエイト
ブログなどをお持ちであれば、インターネットを使ってお小遣いが稼げます。
ブログなどにバナーを載せて、クリック数に応じて報酬を稼ぎましょう。この方法は、アフィリエイトという名前で呼ばれています。
コツを掴むと、少ない労働時間で、毎月数万〜数十万円も稼げることもあるでしょう。
ライティング
ブログの投稿やメルマガ配信でお小遣い稼ぎをする方法もあります。物を書くことが好きなら、書籍の出版やシナリオライターを目指すのもいいでしょう。
また、外国語が得意なら、本やニュース記事の翻訳の仕事もあります。
不動産投資
マンションの一室などを購入し、それを他人に貸して家賃収入を得る方法です。
購入にまとまったお金が必要ですが、購入後は管理会社に管理を依頼するのが一般的です。
そのため、借り手が見付かれば、手間をかけずに安定した収入を得られます。
購入費用を回収すれば、あとは利益が生まれ続けるので、おすすめです。
投資・資産運用
株式や債券、不動産、外貨などで稼ぐ方法もあります。
多少のリスクは承知で、老後も資産を増やしたいと考えている人にはおすすめです。投資は老後の豊富な時間が活かせるので、定年前よりも収入が増えることもあります。
ただし、知識がない人がトライするには、リスクがあることは忘れてはいけません。
まとめ
老後のお小遣い稼ぎが重要な理由はご理解いただけましたか?
老後に向けて、自分でお小遣い稼ぎをする手段を事前に確保しておきましょう。
定年前に十分なスキルが身についていれば、老後も安心して生活ができるはずです。思わぬ形で収益が出るようになれば、定年前より収入が増えることもあるでしょう。
老後に安定した収入が得られるだけで、不安は大幅に軽減されますよ。