年金の受給額が徐々に減少しているため、老後の収入に不安を抱えている人も多いのではないでしょうか?

少子高齢化で年金の資金源を納める現役世代の数が減少しているため、老後の安定した収入である年金も、今後どうなるか全く分かりません。

そこで今回は、年金だけでは不足する老後の収入を増やす方法を5つご紹介します。

老後の収入は年金だけでは不足する

老後の収入は年金だけでは不足する

定年まで勤務した夫と専業主婦の妻が貰える年金受給額のモデルケースでは、1ヶ月あたり約22万円です。

それに対して、高齢夫婦無職世帯の1ヶ月あたりの生活費は約26万円となっているため、毎月4万円不足することになります。

日本の平均寿命は年々延びており、男女ともに80歳を上回っています。

仮に85歳までの20年間を過ごした場合には、4万円×12ヶ月×20年で960万円不足することになります。

100歳以上が増加している昨今では、人生を100年計画で考える必要も出てきているほか、病気や介護などでさらに支出が増える可能性があります。

年金だけでは老後の収入が不足することを考えると、老後のために貯金を残しておくだけでなく、年金以外の老後の収入について事前に考えておくことが重要と言えるでしょう。

老後の収入を増やす方法(勤労所得)

老後の収入を増やす方法(勤労所得)

老後の収入を増やす方法として挙げられるのは、勤労によって収入を得るという方法です。

勤労によって収入を得る方法として挙げられるのは以下の2つです。

  • アルバイト
  • クラウドソーシング

それぞれの方法について見ていきましょう。

アルバイト

勤労によって収入を得る方法の1つ目はアルバイトです。

老後は、現役当時のように正社員として雇用されることは、余程の専門的な資格を有していない限り難しいと言えます。

そのため、勤労によって収入を得る場合には、アルバイトの求人広告に応募するのが一般的です。

現役当時の時給単価と比較すると大幅に下がりますが、条件に合った求人広告を見つけて採用されれば、年金以外の安定した収入を確保できます

また、毎日働くのが原則ではなく、求人広告の最低条件を満たせば、残りは自分の自由に過ごせます

アルバイトは自分の時間も大切にしながら老後の収入を増やせる方法ですが、求人広告に年齢の上限が記載されている可能性もあるので、よく確認してから応募しましょう。

クラウドソーシング

勤労によって収入を得る方法の2つ目はクラウドソーシングです。

クラウドソーシングとは勤務しながら働くのではなく、在宅で仕事を請け負うなどの新しい働き方です。

クラウドソーシングは実際に雇用するわけではなく、必要な時だけ仕事を依頼できるため、企業にとっては雇用にかかる費用を大幅に削減できるというメリットがあります。

一方で、クラウドソーシングを活用するユーザーにとっては自宅で自由に仕事に取り組めるため、効率良く働けるというメリットがあります。

年齢を問わない案件だけでなく報酬が高い案件も多く、老後の収入を増やす手段としては魅力的な方法の1つと言えるでしょう。

老後の収入を増やす方法(不労所得)

老後の収入を増やす方法(不労所得)

老後の収入を増やす方法には、勤労で収入を得る方法以外にも働かずに収入を得るという方法も挙げられます。

働かずに収入を得る方法として挙げられるのが以下の3つです。

  • 不動産投資
  • 投資信託
  • ソーシャルレンディング

それぞれの方法について見ていきましょう。

不動産投資

働かずに収入を得る方法の1つ目は不動産投資です。

不動産投資と聞くと、投資用不動産を購入しなければならないため、ハードルが高く感じる人も多いと思います。

しかし、不動産投資は安定した家賃収入が期待できるほか、不動産という担保があることから金融機関の融資を受けながら運用できるという特徴があります。

金融機関の融資を受けられた場合には自己資金が少なくても始められるほか、返済は家賃収入で行っていくため、効率良く資産を増やしていくことが可能です。

また、運用に必要な管理は、不動産会社に委託できるため、自分が特別に何かしなければならないということはありません。

ローンの返済が完了した後は、家賃収入を私的年金のように受け取れるほか、完済した後の不動産を売却すればまとまった資金が手に入ります。

想定していた家賃収入が得られない空室リスクを伴うものの、不足する収入を補う堅実な手段と言えるでしょう。

投資信託

働かずに収入を得る方法の2つ目は投資信託です。

投資信託とは、自身で株式投資や国債の運用を行うのではなく、運用のプロに資金を提供して代わりに運用してもらうというものです。

運用によって生じた利益や配当金などは、分配金という形で支払われます。

株式投資やFXを自分自身で行う場合は、それらの情報を収集する必要があるほか、自身で売買しなければならないため、手間がかかってしまいます。

しかし、運用のプロが代わりに運用してくれるため、それらの手間を省けるのが大きなメリットです。

また、投資信託はある程度のまとまった資金が必要になるというわけではなく、100円から運用できるほか、分散投資によって運用リスクを抑えられているのも特徴です。

元本割れのリスクは伴いますが、中には10%を上回る利回りのものもあるので、老後の収入を十分に補えると言えるでしょう。

ソーシャルレンディング

働かずに収入を得る方法の3つ目はソーシャルレンディングです。

ソーシャルレンディングとは、融資を望んでいる企業に対して融資を行うことによって利息を得るというものです。

ソーシャルレンディングと似ているものとして「社債」が挙げられます。

違いとして、社債は発行にあたって様々な手続きが必要になりますが、ソーシャルレンディングは手掛けている企業の審査を通れば融資を受けられるので手間を省けます。

そのため、企業の中には社債を発行するのではなく、ソーシャルレンディングで融資を効率良く受けようとしている企業も増えてきています。

投資する側にとっては、社債のようにある程度のまとまった資金が必要ではなく少額から融資できるほか、社債よりも利回りが高いことがメリットとして挙げられます。

破綻などによる元本割れのリスクは伴いますが、10%の利回りを超える案件や担保などで元本保証が付いた案件もあるため、老後の収入を増やすのに適していると言えるでしょう。

まとめ

まとめ

老後のための備えを特にしていない場合は、老後の収入は年金収入だけです。

しかし、年金収入だけでは老後の生活費を賄いきれないため、老後の収入源を確保しておくことが重要です。

年金以外の収入源として勤労所得や不労所得が挙げられますが、老後は勤労所得の方法が限られるだけでなく、いつまでも健康的に働けるとは限りません。

そのため、老後の収入を増やすには不労所得も視野に入れておく必要があります。

しかし、収入が多くなりすぎると、年金が減額されてしまう可能性もあるので注意が必要です。

そのため、現役当時になるべく多く貯金を残しておくほか、万が一に備えて保険に加入しておくなど、様々なパターンの対策を練っておくことが重要と言えるでしょう。

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