あなたは老後の平均的な年金受給額が毎月いくら程度になるか把握していますか?
また、平均的な年金受給額だけで老後を過ごすことが大変なことを理解していますか?
もしも老後資金に対する意識が低いという自覚があるなら、それは危険なこと。
今すぐに老後を見据えた行動に切り替え、適切な貯蓄をスタートさせるべきです。当記事の内容を把握すれば、今よりも安定した豊かな老後を迎えられるはず。
それでは、早速、本題に進んでいきましょう!
老後は平均的な年金受給額だけでは足りない!
結論から申し上げますと、老後を平均的な年金受給額だけで過ごすことは大変です。
老後の生活は、年金を毎月平均いくら受け取れるかによって左右されます。そこで、この項目では主に以下のような内容をお話しします。
- 老後に受給される平均的な年金の金額は?
- 平均的な年金受給額だけで老後の生活ができるのか?
- 平均的な年金受給額だけでは足りない場合は何をするべきか?
- 老後の平均的な支出額は?
上記のことを把握し、現実を見据えた上で老後に向けた貯蓄をしてください。
そうすれば、今よりも安定した豊かな老後を迎えることができるでしょう。
厚生年金・国民年金の平均的な受給額
あなたは老後の平均的な年金受給額を把握していますか?
現時点での厚生年金・国民年金の平均支給額は次のようになります。
- 国民年金:月平均55,615円
- 男性の厚生年金:月平均165,668円
- 女性の厚生年金:月平均103,026円
上記を踏まえた上で、平均年金受給額を算出すると次のようになります。
- 夫が会社員・妻が専業主婦:月平均221,283円
- 夫・妻が会社員:月平均268,694円
- 夫が自営業・妻が専業主婦:月平均111,230円
- 元会社員男性1人:月平均165,668円
上記のように世帯の種類によって、平均支給額は大きく異なります。
上記の金額はあくまで老後に支給される年金の平均値です。
あなたの場合、どのくらいの支給額となるのかはご自身で事前に確認をしてください。
なお、確認は毎年誕生月に送付される「ねんきん定期便」で確認が可能です。
老後の生活は年金だけでは足りない
あなたは平均年金支給額をご覧になって、どう感じましたか?
上記の金額で老後を豊かに生活できるイメージが持てましたでしょうか。
まだ具体的にイメージできていない人も少なくないはず。
そこで、老後の平均的な支出額を確認し、平均年金支給額で足りるか考察しましょう。
夫婦2人暮らしの場合
早速、年金で生活する夫婦2人だけの世帯での支出額の平均値をみてみましょう。
夫婦2人の老後は1ヵ月平均で以下のような支出額になることが予想されます。
■平均月間支出総額:244,934円
<内訳>
- 食費:68,976円
- 住居:14,605円
- 水道光熱:27,292円
- 保健医療:14,548円
- 交通・通信:27,271円
- 家具、家事用品:7,976円
- 被服及び履物:7,579円
- 教育:341円
- 教養娯楽:22,232円
- その他:54,114円
1人暮らしの場合
続いて老後1人で生活することを想定した場合の平均支出額を確認しましょう。
老後1人で生活する場合の平均支出額は以下を参考にしてください。
■支出総額:147,236円
<内訳>
- 食費:35,564円
- 住居:18,599円
- 水道光熱:12,977円
- 保健医療:7,877円
- 家具、家事用品:4,568円
- 被服及び履物:3,768円
- 教養娯楽:16,775円
- 交通・通信:14,651円
- 教育:0円
- その他:32,456円
計算してみると、夫婦2人(無職世帯)の約6割の金額となっています。
一般的な「老後に必要なお金」に関する考え
老後の平均年金支給額や平均支出額を確認していただきました。
その上で、あなたは老後のお金のことをどのように感じましたでしょうか?
夫婦2人で暮らすための老後の生活費は、一般的にどれくらい必要なのでしょうか。
結論から言えば、世間一般では毎月平均22万円程度を必要とする人が多いです。
豊かな老後には毎月約35万円が必要
老後の豊かな生活には平均的な年金支給額では足りません。
夫婦2人が老後に豊かに生活する場合は、さらにお金が必要になります。
目安としては毎月平均で12.8万円が必要とイメージするのが適正だとされています。これは合計で月平均34.8万円が必要になる計算。
これだけの金額を平均的な年金支給額でまかなうことは簡単ではありません。
そこで、老後に向けた貯蓄方法に対する関心が高まっているのです。
年金に依存しない老後のための貯蓄方法
平均的な年金額では、豊かな老後を迎えることができないことは伝わったはず。
そこで、年金に依存しないために、老後に向けた貯蓄が必要ですよね。
年金や退職金だけで老後の生活費が不足する場合、貯蓄は絶対条件。
年金に依存しない老後に向けた代表的な貯蓄方法は以下の4つが挙げられます。
- iDeCo(個人型確定拠出年金)
- 円建て個人年金保険
- 外貨建て個人年金保険
- 変額個人年金保険
それでは、年金に依存しないための老後に向けた貯蓄方法をみていきましょう。
年金に依存しない老後に向けた貯蓄方法①iDeCo
iDeCoとは公的年金に上乗せして年金を給付する制度のひとつ。公的年金と違うのは、個人の任意のため、加入が必須とされていません。
iDeCOは加入者が掛金を支払い、お金の運用先を自分で選択する特徴があります。
投資性が強い運用先から、安全性の高い定期預金や保険まで自由に選べます。
掛金は全額が所得控除の対象となるため、節税に繋がることも人気の理由になっています。
年金に依存しない老後に向けた貯蓄方法②円建て個人年金保険
個人年金保険もまたiDeCoに似た「私的年金制度」の1つ。
中でも円建て個人年金保険はとても人気が高まっています。
個人年金保険は保険料支払いや年金受取などを日本円で行う個人年金保険。
円建て個人年金保険は「個人年金保険料控除」となるのが魅力的です。所得税・住民税の節税に繋がるのも大きなメリット。
さらに、安全性が高いことも人気の理由のひとつになっています。
年金に依存しない老後に向けた貯蓄方法③外貨建て個人年金保険
外貨建て個人年金保険は日本円よりも利率の良い外貨で資産運用を行うというもの。
給付される年金額は、保険料を支払い時や年金受取時の為替レート等で変動します。それによって、損得が左右されてしまう可能性があるのが特徴。
年金に依存しない老後に向けた貯蓄方法④変額個人年金保険
変額個人年金保険は保険会社が資産運用した結果次第で給付年金額が変わる個人年金保険。
こちらは最も投資性が高い貯蓄方法ですが、大きなリターンも期待できます。
また契約途中で投資先を変更することも可能。
変額個人年金保険の特徴は、結果次第でお金が大きく増えることも期待できる点です。同時に、お金が減ってしまうリスクもあるという側面もあります。
今回紹介した貯蓄方法の中では、ハイリスク・ハイリターンな保険商品といえます。
ただし、安心してほしいのはリスクを最大限避けるためには方法があること。
過去20年程度の運用実績が良好であれば、大きなリスクは避けられるでしょう。
さらに、長期運用を前提として考えることで、リスクを最小限に抑えることができまあす。
短期的な資産の増減に左右されずに長期的な目線で投資することが重要です。
まとめ
老後を平均的な年金受給額で迎えるのは危険な理由&老後資金の貯蓄法をご紹介しました。
悲しいことですが、平均的な年金支給額では、老後を豊かに生活することはできません。
そこで必要になるのが、老後に向けた貯蓄。
今回紹介をした方法は多くの人が取り入れている貯蓄方法です。
あなたが豊かな老後を迎えたいなら、今回ご紹介した方法を試してみてください。
老後に向けた貯蓄は長期的な目線で継続することが大事。
無理なく継続して貯蓄を続ける意識で、取り組んでいきましょう!