年金だけでは2,000万円程度不足するため、政府も自助努力を求めていますが、2,000万円貯めることは簡単なことではありません。
リターンの大きい資産運用を選ぶと老後資金を全て失う可能性もありますが、ノーリスクでお金を増やすことは可能なのでしょうか?
そこで今回は、ノーリスクでお金を増やすことが可能かどうか、ノーリスクでお金を増やす方法を解説します。
ノーリスクでお金を増やすことは可能
老後の生活費が2,000万円不足すると言われているため、老後に備えてお金を貯めたいと考えている人も多いのではないでしょうか?
25歳から65歳までの40年間で2,000万円を貯めるとしても、毎月41,667円貯めなければならないので簡単とは言えません。だからといって、お金を増やすためにリスクが高い方法を選ぶと、資金を全て失う可能性もあるので注意が必要です。
そのため、リスクをなるべく抑えつつお金を増やしたいと思っている人も多いと思いますが、ノーリスクのお金を増やす方法はあるのでしょうか?
自由に使えるお金は、収入から支出を引いた残りなので、お金を増やすには収入を増やす・支出を減らす・自由に使えるお金を運用するという3つの方法があります。
収入を増やす・支出を減らす方法はノーリスクなので、ノーリスクでお金を増やすことは可能と言えます。
具体的にどのようなノーリスクのお金を増やす方法があるのでしょうか?
ノーリスクでお金を増やす方法3選
ノーリスクでお金を増やす方法は主に以下の3つがあります。
- 支出をなるべく抑える
- 副業をする
- 資産運用をする
それぞれどのような方法なのか見ていきましょう。
支出をなるべく抑える
支出をなるべく抑えると一口に言っても、様々な方法があります。
例えば、携帯電話料金を見直す・水道光熱費などを見直すなどです。
携帯電話料金は、大手キャリアに特にこだわりがないのであれば、格安スマホを契約することで無駄な支出を抑えられます。
また、水道光熱費も電力自由化・ガス自由化などによって、安く提供する会社が増えてきているため、第三の電力会社やガス会社と契約することで無駄な支出を抑えられます。
他にはクレジットカードを持たない、財布の中にお金を入れすぎないことも重要です。
上記の2つは、無駄な買い物をしてしまう原因の1つになるため、そのような状況を自ら避けるようにすれば、支出を抑えてお金を増やすことにつなげられるでしょう。副業をする
会社によっては、就業規則で副業が禁止されているケースもありますが、副業が禁止されていない場合には副業で収入を増やすことが可能です。
副業と一口に言っても、副業には主に以下の2つの方法が挙げられます。
- アルバイトを始める
- クラウドソーシングを始める
それぞれの方法について見ていきましょう。
アルバイトを始める
1つ目の方法はアルバイトを始めることです。
仕事が終わってからの数時間や仕事が休みの日に数時間アルバイトをするだけでもお金を増やすことが可能です。
例えば、アルバイトを週3回・3時間・時給1,000円で始めたとすると、1ヶ月あたりの収入は全12回と考えると36,000円お金が増えることになります。
この勤務条件を10年間続けた場合は、何もしない場合と比べて432万円お金が増えます。
支出を抑えることでお金を増やす方法はある程度限界がありますが、副業は働いた分だけお金を増やせるので効率的と言えます。
しかし、アルバイトを始めると、体力的・精神的な負担が大きくなりやすいので注意しましょう。
クラウドソーシングを始める
2つ目の方法はクラウドソーシングを始めることです。
アルバイトは勤務先に行かなければならないため、勤務先が遠いとそこに行くまでの時間がかかるので効率が悪いと言えます。
また、アルバイトは正社員として働くよりも時給換算した時の報酬が少ないため、効率的な働き方ではありません。
クラウドソーシングとは、外注の仕事を請け負って、自宅などで作業に取り組む副業です。
アルバイトのように勤務先に行く必要がなく、自宅で作業に取り組めるため、効率が良いと言えます。
また、アルバイトと比べると、クラウドソーシングには時給換算した時の単価の高い案件が多くあります。
特に専門性の高い案件は単価も高いため、かなり効率的にお金を増やせるほか、案件ごとに納期が決まっているため、自分のペースで働けることが大きな魅力と言えるでしょう。
資産運用をする
資産運用と聞いて「他の方法よりリスクが高く、元本割れするのではないか」と気になる人も多いのではないでしょうか?
しかし、資産運用だからと言って、全ての運用方法のリスクが高いというわけではありません。
資産運用の中には元本保証が付いているものもあります。それらを選んで運用していけばノーリスクでお金を増やすことが可能です。
元本保証がついている運用方法は以下の2つです。
- 銀行預金
- 債券投資
それぞれの運用方法について見ていきましょう。
銀行預金を始める
1つ目の方法は銀行預金を始めることです。
銀行預金は、「ペイオフ」という制度によって1金融機関あたり1,000万円とその元本が保証されています。そのため、銀行が破綻してもその範囲までであれば守られるため、ノーリスクでお金を増やすことが可能です。
銀行預金は金利が低い普通預金と、金利が高い定期預金の2種類あります。
「金利が高い定期預金を選ぶ方が効率的なのでは?」と思った人も多いかもしれませんが、必ずしもそうとは言い切れません。
普通預金は金利が低いことがデメリットですが、必要な時にすぐお金を引き出せるというメリットがあります。
一方、定期預金は金利が高いことがメリットですが、必要な時にすぐお金を引き出せないまたは引き出せたとしてもペナルティとして低い金利が適用されるというデメリットがあります。
「確実にお金を貯めたい」というケースでは、引き出しにくい定期預金の方が良いですが、「生活費など何かと支出が多い」というケースでは、自由に引き出せる普通預金の方が良いと言えるでしょう。
債券投資を始める
2つ目の方法は債券投資です。
債券とは、国や地方自治体、企業などが発行している借用書です。お金を貸すことによって、利息を上乗せした分の返済を受けるという運用方法です。
銀行預金のように明確に「元本保証がある」と言い切れるものではありませんが、国や地方自治体、企業が破綻しない限りはノーリスクと言えます。
企業は破綻する可能性が比較的高いと言えますが、国や安定した財政状況の地方自治体であれば、破綻する可能性がほぼないと言えます。
銀行預金の元本保証は1金融機関あたり1,000万円なので、うまく組み合わせれば効率的にお金を増やすことが可能です。
まとめ
お金を増やす方法は資産運用だけではなく、支出を減らす・副業などで収入を増やす方法もあります。
また、資産運用の中には、銀行預金や債券投資のようにノーリスクの運用方法もあるため、うまく組み合わせれば確実にコツコツとお金を増やしていけるでしょう。