子供の教育資金や老後の安定した生活のために、どうやってお金を増やすか考えている人も多いのではないでしょうか?
お金を貯めるといってもすぐに貯まるものではないのため、どのくらいの資金が必要なのかを考えながら地道にコツコツ増やすしか方法はありません。
そこで今回は、お金をコツコツ増やす方法を7つご紹介していきます。
ご紹介する方法を続けることで、地道ながらも確実にお金を増やすことができるようになるでしょう。
お金はコツコツ増やすしかない
子供の教育資金や老後の備えとしてある程度費用がかかることは分かっていても、実際にどのくらいの費用がかかるか知らない人も多いのではないでしょうか?
文部科学省が実施した「子供の学習費調査(平成28年度)」と「私立大学等の平成28年度入学者に係る学生納付金等調査結果について」によると、子供1人当たりの教育資金総額は約993万円となっています(幼稚園から高校まで公立、大学は私立というケース)。
一方、総務省が発表した「家計調査年報(家計収支編)」の平成29年家計によると、老後の高齢夫婦無職世帯の平均生活費は1ヶ月当たり約26万円となっています。
いくら退職時に退職金や老後に安定した年金が受け取れるといっても、年金受給額のモデルケースよりも支出が5万円程度上回っているため、不足分を補わなければなりません。
仮に65歳で退職してから85歳までの20年間を元気に過ごしたとすると、不足する老後の生活費は「4万円×12ヶ月×20年=960万円」となります。
しかし、平均寿命が長くなっていることや病気などで支出が増えることを考慮すると、さらに多くの資金が必要です。
ライフプランで数千万円の支出が発生することを想定すると、コツコツお金を増やすしか方法はないと言えるでしょう。
お金をコツコツ増やす方法7選
お金をコツコツ増やすと言っても、どのような方法があるのでしょうか?
お金をコツコツ増やす方法として以下の7つの方法が挙げられます。- 学資保険
- 終身保険
- 養老保険
- 個人年金
- 支出を抑える
- 副業を始める
- 積立投資を始める
それぞれの方法について詳しく見ていきましょう。
学資保険
お金をコツコツ増やす方法の1つ目は学資保険です。
学資保険とは、子供の教育資金を補うために加入する貯蓄型の保険です。
毎月一定額の保険料を支払うことで、子供の成長過程に合った進学準備金や満額額資金を受け取れます。
もし、契約者である親が突然亡くなっても、それ以降の保険料の支払いが免除されるため、子供の教育資金はしっかりと確保できます。
学資保険は、赤ちゃんがお腹の中にいる時から加入できます。早く払い込んだ方が払込保険料を抑えられるだけでなく、返戻率も高くなります。
返礼率が高いと満期時に受け取れる金額が大きくなるため、学資保険を選ぶ際は返戻率を意識して選ぶと良いでしょう。
終身保険
お金をコツコツ増やす方法の2つ目は終身保険です。
終身保険とは、定期保険とは異なり、保障が一生涯続くだけでなく、保険料が掛け捨てにはなりません。
途中で解約した場合には解約返戻金が受け取れますが、保険料払込期間の経過後は払込保険料総額を解約返戻金が上回るものもあるため、貯蓄性のある保険と言えます。
終身保険は掛け捨ての定期保険よりも掛け金が高くなるため、貯蓄性よりも掛け金を安く抑えたい場合には、低解約返戻金型終身保険がおすすめです。
解約返戻金が払込保険料額を上回らないのでお金を増やすことにはつながりませんが、その分掛け金を抑えられるため、支出を抑えられるでしょう。
養老保険
お金をコツコツ増やす方法の3つ目は養老保険です。
養老保険とは、終身保険とは異なり、貯蓄性が高い保険です。保険料払込期間中に亡くなった場合には保険金が受け取れるだけでなく、満期を迎えた場合は満期保険金に加えて契約者配当金が受け取れるのが特徴です。
満期を自由に設定できるため、子供の教育資金、老後の資金など、目的に合わせて計画的に貯蓄しやすいというメリットがあります。
途中解約すると損をするため、貯蓄が苦手という人でも、効率良くお金を増やすことにつなげられるでしょう。
個人年金
お金をコツコツ増やす方法の4つ目は個人年金です。
個人年金とは、国民年金や厚生年金といった公的年金とは別に、不足する老後資金を補うために加入する年金です。
個人年金には、生死にかかわらず自分で受取期間を決めて年金を受け取る確定年金や、生存している限り一生涯受け取れる終身年金があります。
他に、保険会社の運用結果によって受け取る年金額が変化する変額年金や、外貨で運用して円安やインフレに備える外貨建て年金などもあります。
個人年金を掛けているという人は決して多いわけではありません。
ただ、マイナス金利政策の導入によって銀行に預けていてもほとんど利息が付かない状況を考慮すると、1つの選択肢と言えるでしょう。
支出を抑える
お金をコツコツ増やす方法の5つ目は支出を抑えることです。
お金を増やす方法を考える際には、収入を増やすことを考える人が多いと思いますが、収入から支出を引いた分が余裕資金になるため、支出を減らせばお金を増やすことにつながります。
例えば、従来独占市場となっていた電気事業への市場参入規制が電力自由化によって緩和されたことで、低額で電気を提供している事業が増えました。
「大手の方が安心できる」という理由でそのままにしている人も多いかもしれませんが、見直してみると大幅に支出を削減できる可能性があります。
また、政府が「大手通信会社の携帯料金は4割程度の値下げの余地がある」と触れたように、大手通信会社の携帯料金は比較的高い状況となっています。
政府の発言によって、大手通信会社は携帯料金の引き下げの実施に踏み切っています。
しかし、それでも格安スマホを提供している通信会社の方が、安い料金プランを提供している場合があります。
支出を抑えることは、お金をコツコツ増やすことにつながるだけでなく、老後の支出削減が期待できるでしょう。
副業を始める
お金をコツコツ増やす方法の6つ目は副業を始めることです。
例えば、仕事が終わってからまたは仕事が休日の日にアルバイトをする、クラウドソーシングを活用して家に居ながら仕事するなどです。
仕事が終わってからアルバイトをするとなると身体的な負担が大きくなりますが、仕事が休みの日であれば少なからず負担を軽減できます。
しかし、アルバイトは本業と比較すると給料が少ないケースが多いため、労働と釣り合っていない可能性があります。
一方、クラウドソーシングでは、簡単な作業から専門的な知識を必要とする作業まで扱っているため、専門的な知識を必要とするものであればそれなりの給料が得られることが魅力です。
自宅に居ながら働くこともできるため、時間効率が良いことも魅力と言えるでしょう。
積立投信を始める
お金をコツコツ増やす方法の7つ目は積立投信を始めることです。
資産運用の1つである投資信託を知っている人は多いと思いますが、積立投信とはその投資信託を一括ではなく、積み立てながら運用する方法です。
一括ではなく積み立てることで少額から始められるほか、タイミングをずらして投資するドルコスト平均法で高値掴みのリスクを抑えられます。
投資信託は、運用のプロが代わりに運用してくれるため、資産運用の知識や経験が少ない初心者でも始めやすいと言えます。
また、利回りが10%以上のものもあるため、運用効率が高いことも魅力の1つです。
上記6つが比較的コツコツお金を増やすのに対して、こちらは多くの得られる利益が多いため、より多くの資金を必要とする場合に適しているお金の増やし方と言えるでしょう。
まとめ
子供の教育資金や老後の資金は、想像しているよりも多額の費用を必要とするため、事前にどのくらいの費用がかかるのか確認しておくことが重要です。
子供の教育資金は、高校まで公立で大学が私立だった場合は、1人当たり約993万円と言われているほか、高齢夫婦無職世帯の1ヶ月当たりの支出は約26万円と言われています。
老後の支出は年金で補えるといっても、全て補えるわけではありません。ライフプランでは数千万円の資金が必要になりますが、それらの資金は急にどうにかなるものではないため、コツコツお金を増やす必要があります。
お金を増やす方法には、保険に加入する、個人年金を掛けるといった方法が挙げられます。
どの方法にもメリットとデメリットがあるため、どの程度の資金を貯める必要があるのかよく考えてから自分に合った方法を選ぶようにしましょう。