生活していく上で、「お金」は必要不可欠です。
「今より生活水準を上げたい」「老後、年金だけでは不安」など、人それぞれ理由は違うかもしれませんが、できることなら今のうちから資産を増やしたいと考える方が多いかと思います。
お金を増やすには、「貯蓄する」「節約する」「投資する」この3つの方法があります。
そこで今回は、投資でお金を増やす方法に焦点をあて、具体的にどのような投資方法があるのか、そのなかでもおすすめは何か、紹介していきます。
「投資」を勧める理由とは
現在、普通預金の年利は0.001%(2019年5月時点)と低金利が続いており、銀行にお金を預けていても一向に資産は増えません。
また、給料が大幅に上がることも期待できないとなると、貯金にまわせる金額も限られてきます。
そのため、お金を増やすためには投資することが有効な方法になってきます。
投資とは、お金を使ってお金を増やしていくことです。
うまく運用することで大きくお金を増やすことができますが、リスクもあるため逆にお金が減ってしまう可能性もあります。
しかし、リスクを恐れるあまり何も始めなければ状況は変わりませんので、まずは少額から始めてみたり、分散投資をしたりと、リスクを抑えながら投資をしていくと良いでしょう。
では、具体的にどのような投資方法があるのでしょうか?
それぞれの投資の特徴やメリット・デメリット、難易度を比較し、自分に合った投資方法を見極めてください。
国債
国が発行している債券のことを「国債」といいます。
国債を購入することで、国が設定している金利を定期的に受け取ることができます。また、満期になると投資した元本の返済を受けることが可能です。
個人投資家だけが購入できる個人向け国債は、3年、5年、10年と満期の期間が設定されており、3年と5年は固定金利、10年は変動金利となっています。
満期 | 10年 | 5年 | 3年 |
金利タイプ | 変動金利 | 固定金利 | 固定金利 |
金利の下限 | 0.05%(年率) | ||
利子の受け取り | 半年ごとに年2回 | ||
購入単価 | 最低1万円から1万円単位 |
国が発行する債券かつ元本が保証されているため、リスクの低い投資です。
ただし、国が破たんした場合、貸し倒れとなる恐れがありますので、国の動きには注意しておきましょう。
1万円から購入可能で、債権を購入したらあとは満期を待つだけですので、投資初心者の方やなるべくリスクを抑えた投資をしたい方におすすめの方法です。また、満期が決まっていますので、マイホーム購入資金や子どもの進学資金など、数年後の使用目的が明確な方にも向いています。
参考:財務省 個人向け国債
投資信託
投資家から集めたお金を使って、資産運用のプロがあなたに代わり株式や債券などの投資を行ってくれる金融商品です。利益が出ると、投資額に応じた分配金を受け取ることができます。
何に投資していつ売買するのか、運用のプロが行ってくれるため、投資の知識があまりない方でも比較的簡単に始めることが資産運用のひとつです。
また、少額の資金であっても複数の金融商品に分散して投資が可能なため、損失のリスクを抑えられるというメリットもあります。
しかし、投資信託は元本保証されていないので、取引に失敗すれば大きな損失を被る可能性もゼロではありません。
iDeCo(個人型確定拠出年金)
iDeCoとは、自分で積み立てる年金制度のことです。
保険商品や投資信託など、自分で選んだ運用商品で掛金を運用します。
そのため、選択した商品によっては元本割れのリスクもあるということを理解しておきましょう。
掛金が全額所得控除されることや受給時にも所得控除の対象になることなど、税制面での優遇が大きなメリットです。
ただし、原則60歳を過ぎなければ資産を引き出すことができませんので、短期で資産形成したい方には不向きです。
参考:iDeCo公式サイト
株式投資
企業の株式を購入し、株価が上がったタイミングで売却することで利益が得られます。また、株式を保有していることで配当金ももらえます。
実際投資と聞くと、株式投資をイメージする方も多いでしょう。
値動きを予測し読みが当たれば大きな利益を得ることもできますが、株式の価格は日々変動しており、企業の経営状況や社会情勢などを分析して売買時期を見極める必要がありますので、何の知識もないまま初心者が手を出してしまうと危険です。
元本割れのリスクもありますので、正しい知識を身につけ、少額から投資を始めると良いでしょう。
不動産投資
アパートやマンションなどを購入し、家賃収入を得る投資方法です。
不動産を購入するには初期費用として莫大な資金が必要と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、ローンを活用することで少ない資金で購入することも可能です。家賃収入で得られる額とローンの支払い額を計算し、収支がプラスになる物件を選ぶことが重要です。
入居者が確保できれば安定した収入が得られますが、不動産投資の場合、空室リスクがあります。
物件購入費用を抑えようと築年数が古い物件を購入してしまうと、そもそも入居者が決まらなかったり、入居者を確保するためにリフォームが必要になったりするなど、追加で費用がかかるケースも考えられますので、投資する不動産の目利きが重要になります。
FX
FXは、2つの異なる通貨を売買し利益を上げる投資方法です。
通貨の価値は常に変動していますので、この値動きを予測して利益を出します。
例えば、1ドルが100円のときにドルを買い、1ドルが105円に上がったタイミングで売れば5円の利益になります。
レバレッジをうまく利用することで自分の資金以上の大きな金額で取引できるのがFXの特徴です。レバレッジは最大25倍までかけることができますので、例えば100万円の資金にレバレッジを25倍かけると2,500万円もの取引が可能になります。
資金が少額であっても、レバレッジを上手く活用することで効率的に資産を増やすことができますが、レバレッジをかけた分損失も大きくなりますので注意が必要です。
初心者がいきなり高いレバレッジでの取引をするのは控えましょう。
投資だけでなく貯蓄と節約も同時進行で行うことが重要
投資でお金を増やしていくのと同時に、ご自身のお金の流れを把握しておくことが大切です。
せっかく投資でお金を増やしても、大きな買い物をしたり旅行に行ったりと、浪費が多ければあなたの資産は増えていきません。
もう一度お伝えしますが、お金を増やすには、「貯蓄する」「節約する」「投資する」この3つを行うことが重要ですので、現状収入と支出がどうなっているのかきちんと把握しておきましょう。
支出が多くなかなかお金が貯められないという方は、こちらの記事もあわせてご参照ください。
まとめ
投資でお金を増やす方法についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
国債や投資信託、iDeCoは比較的リスクを抑えた投資であまり知識のない初心者の方にもおすすめです。一方、株式投資やFXは正しい知識を身につけてからでないとお金を増やすのが難しい投資になりますので、リスクを踏まえた上でチャレンジしてください。
投資と聞くとリスクがあって怖いものと先入観をお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが、少額から始められる投資やリスクをなるべく抑えてスタートできる投資などもあります。
自分の将来に向けて資産を増やすためにも、貯蓄と投資のバランスを見ながら資産運用をしていくと良いでしょう。