資産運用などでお金を増やしたいと思っていても、資産運用の中にはある程度まとまったお金を必要とするものもあります。
そのため、お金が少ない場合には選択できる資産運用の種類が少なくなりますが、10万円のお金を準備できる場合にはどのような運用方法を選択できるのでしょうか？
そこで今回は、10万円のお金を増やすことは可能か、また効率良く10万円のお金を増やす方法を解説します。
10万円のお金を増やすことは可能
資産運用と聞くと「数百万円といったある程度のまとまったお金が必要」という印象を抱いている人も多いのではないでしょうか？
確かに、ある程度のまとまったお金が必要になる運用方法もありますが、全ての運用方法がそうではありません。
少額投資にも対応している運用方法もあるため、それらを選択して投資すれば、10万円のお金でも問題なく増やせるでしょう。
少額投資のメリット
運用できるお金が10万円と少額の場合には、運用資金が多い場合と比べて何かメリットがあるのでしょうか？
少額投資のメリットは主に以下の2つです。- 資産運用の経験を積むのに適している
- 運用に失敗しても損が小さくて済む
それぞれのメリットについて見ていきましょう。
資産運用の経験を積むのに適している
1つ目のメリットは資産運用の経験を積むのに適していることです。
株式投資やFXなど、自分で運用するものの中には、チャートを見て知識を身につけるだけではなく、実践経験をどんどん積んで知識をより高めていく必要があります。その経験を積むにあたり、数百万円などのある程度まとまったお金を必要とした場合、ハードルが高くなりがち。
少額投資であれば資産運用の経験を積みやすいため、知識だけでなく投資スキルも高められるでしょう。
運用に失敗しても損失が小さくて済む
2つ目のメリットは運用に失敗しても損失が小さくて済むことです。
運用時に数百万円などのある程度まとまったお金を必要とする場合、元本保証がついていれば問題ありませんが、元本保証がないと万が一運用に失敗した場合の損失が大きくなります。
例えば、大手航空会社の日本航空の株式を上場廃止になる前に保有していた人は、最終的にただの紙切れになる瞬間を目撃しています。
資産運用がそんなリスクと隣り合わせにあることを考えると、少額投資は運用に失敗しても損を小さく抑えられるのが大きなメリットと言えるでしょう。
少額投資のデメリット
10万円のお金を運用する少額投資では、「資産運用の経験を積むのに適している」「運用に失敗しても損が小さくて済む」というメリットがありました。
反対に、少額投資にはどんなデメリットがあるのでしょうか？
少額投資の主なデメリットは以下の2つです。- 大きな利益を狙うのが厳しい
- 資産運用の選択肢が限られる
それぞれのデメリットについて見ていきましょう。
大きな利益を狙うのが難しい
1つ目のデメリットは大きな利益を狙うのが難しいことです。
稀に「10万円のお金を○年で1億円にした」という人もいますが、余程運用を始めたタイミングが良かったなど、条件が余程整っていなければ不可能です。
少額投資とは、リスクを抑えながらコツコツお金を増やす方法なので、無理に大きな利益を狙わない方が良いでしょう。
資産運用の選択肢が限られる
2つ目のデメリットは資産運用の選択肢が限られることです。
例えば、株式投資の一部にはお金が10万円でも運用できる銘柄もありますが、3,800銘柄上場していても10万円以下で取引できる銘柄は1,500銘柄程度となっています。
「半分程度取引できるのであれば問題ないのでは？」と思った人もいるかもしれませんが、任天堂は約378万円、ユニクロのファーストリテイリングは約660万円お金が必要です。
自分が運用したい銘柄が取引できない可能性もあるなど、選択肢が限られるでしょう。
効率良く10万円のお金を増やす方法4選
10万円のお金でも資産運用すれば増やせることは分かりましたが、大きな利益を狙うには何か良い方法があるのでしょうか？
効率良く10万円のお金を増やす方法は主に以下の4つです。- FX
- 投資信託
- 外貨預金
- ソーシャルレンディング
それぞれのお金を増やす方法について見ていきましょう。
FX
1つ目のお金を増やす方法はFXです。
FXは平日と祝日であれば24時間取引できるため、日中働いているサラリーマンでも取引しやすい環境が整っているという特徴があります。
また、レバレッジを効かせることによって最大25倍までの取引が可能です。
そのため、10万円という少額の場合でも、レバレッジを最大限に効かせた場合には250万円のお金があるのと同じ運用結果になります。
レバレッジを効かせることによって、少ないお金でも効率良く運用できる一方で、損失が大きくなりやすいので注意しましょう。投資信託
2つ目のお金を増やす方法は投資信託です。
投資信託とは、自身で株式投資や国債に対して投資するのではなく、運用のプロであるファンドにお金を預けて代わりに運用してもらう運用方法です。
自身で投資せずに済むため、資産運用の知識が全くない人でも問題ないほか、運用の手間を省けることがメリットと言えます。
そのため、資産運用の初心者や運用時間をなかなか確保できない人に適している運用方法と言えるでしょう。
外貨預金
3つ目のお金を増やす方法は外貨預金です。
会社からもらった給料を保管するため、もしくは元本割れのリスクを抑えながらお金を増やすために、銀行口座を開設して普通預金や定期預金をしている人も多いでしょう。
しかし、普通預金や定期預金の金利は良くても0.1％程度と、かなり低い水準となっています。
外貨預金は各金融機関で金利が大きく異なりますが、楽天銀行（2019年6月18日現在）の米ドルの7日間の金利は8％、南アフリカランドは40％と高い水準です。
外貨預金は元本保証の対象外なので、金融機関が破綻した場合は資金を回収できない可能性がありますが、少ないお金を効率良く増やせる方法と言えるでしょう。
ソーシャルレンディング
4つ目のお金を増やす方法はソーシャルレンディングです。
ソーシャルレンディングとは、お金を必要としている企業に対して融資することで利息を得る運用方法です。
ソーシャルレンディングは近年登場した運用方法であるため、まだ知らない人もいるかもしれません。
しかし、利回りが5％以上の高利回りの融資案件が多く、中には破綻した場合の担保を設定している企業もあります。
社債は1口が大きく、取引に参加しにくいケースが多いですが、ソーシャルレンディングは少額融資が可能なので、参加しやすいと言えるでしょう。
まとめ
10万円のお金があれば幅広い運用方法の中から選ぶことが可能です。
少額投資の場合には、運用に失敗しても損が小さくて済むというメリットがある一方、大きな利益を狙うのが厳しいというデメリットがあります。10万円とある程度運用できるお金が限られている場合は、利回りやリスクなども考慮しながら自分に適した運用方法を選択しましょう。
