最近はお金に関する授業を取り入れる学校も出てきており、小中高と学生のうちからお金について考える機会を増やそうとお金の教育の必要性に注目が集まってきています。
しかし、これはここ最近の出来事です。
今社会人として働いている方の多くは、自分自身でイチから勉強してお金の知識を身につけなくてはなりません。
まず押さえておいていただきたいのは、お金を増やす勉強=儲かる投資話やテクニックの勉強ではないということ。
大切なのは、お金を増やすためにはどうしたら良いのか、お金の基礎知識や考え方を身につけることです。
お金の使い方を学ぶ
「お金の使い方」と聞いて、あなたは何を思い浮かべますか?
「1週間仕事を頑張ったから今日は飲みに行こう」
「ボーナスが入ったから家族旅行にでも行こうか」
など、自分のお金を消費することばかりに目が向いている方も多いのではないでしょうか?
しかし、よく考えてみてください。
「給料が入ったから3万円は貯金しよう」
「毎月1万円ずつ資産運用に回そう」
など、同じお金の使い方でも、こちらはあなたの資産が増える使い方です。
大卒のサラリーマンが生涯得られる収入は約2億円と言われており、普通に働いているだけでは稼げる金額は限られています。
まずは消費だけがお金の使い方ではなく、資産を増やすためのお金の使い方がある、ということを知っておいてください。
支出を減らしてお金を増やす
お金を増やす方法のひとつが、「支出を減らす」です。
当たり前ですが、使わなければその分お金は残ります。
例えば、月収100万円稼いでいても毎月100万円使い切っていたらいつまでたっても貯蓄はゼロです。
一方、月収40万円の人が毎月30万円で生活していれば10万円ずつ資産が増えていきます。
年収が高いからといってお金持ちとは限らないということです。
お金を増やすためには、自分の支出の無駄は何なのか、削減できる支出はあるのか考え、方法を学び、実行していくことが大切です。いくらお金を稼いでいても、支出が多いままではお金は増えていきません。
おすすめの節約方法については、こちらの記事をご参照ください。
収入を増やしてお金を増やす
次に考えるべきは、「収入を増やす」ことです。
例えば、稼ぎが月30万円の人に20万円を貯金してくださいというのはあまり現実的ではありませんよね。
しかし、月100万円稼いでいる人であれば20万円貯金できる可能性は高くなるでしょう。
先ほど説明したとおり、無駄遣いをしなければ収入額が多い方が、貯蓄にまわせるお金は必然的に増えます。
1990年頃の定期預金の金利は平均3〜6%と今では考えられないくらい高い金利で推移しており、普通預金でも金利が2%と、銀行にお金を預けておくだけでお金が増える時代もありました。
しかし、現在の銀行の普通預金の金利は0.001%、定期預金でも0.03%程度です。
預けたお金を2倍にしようと思ったら、金利が6%のときであれば12年でできていたものが、現在の金利0.001%では72,000年かかります。
何もしなければお金が増えることはありません。
つまり、お金を増やすためには増やすための努力が必要ということです。
では、収入を増やすにはどのような方法があるでしょうか?
若くて体力のあるうちは、休みの日も返上して働き稼ぐのもひとつの方法です。また、今の仕事で成果を上げて給料を上げるのも良いでしょう。
こちらの記事ではサラリーマンにおすすめの副業を紹介していますので、参考にしてみてください。
お金の知識を学んでも実際お金が増えることに直結するとは限らない
収入を増やすためのスキルアップとして、自己投資をする方もいらっしゃるかと思います。
ここで注意しなければならないのが、頑張る方向性を間違えた自己投資はただの無駄遣いになってしまうことがあるということです。
何で稼いでいくのかによって、勉強の方向性が変わってきます。
例えば、営業職に就いている方であれば、セールスのスキルやコミュニケーション力を身につけること、不動産会社で働いている方なら宅地建物取引士の資格を取るのも良いでしょう。
資産運用でお金を増やす
最後に、「資産運用」もお金を増やす方法のひとつです。
いわゆる投資といわれるものですね。
実際、どのくらいの方が資産運用をしているのかというと、日本銀行調査統計局の「2018年 資金循環の日米欧比較」によると、資産運用の占める割合は全体の16.2%となっていますので、約6人に1人が投資をしているということです。
まだまだ日本では、投資は怖いものという印象をお持ちの方が多いのも理由の1つでしょう。
もちろんリスクもあるので、100%お金が増えるとはいえませんが、実際に資産運用でお金を増やしている方がいるのも事実です。
ご自身が資産運用をする、しないに関わらず、お金を増やす方法として資産運用も選択肢の1つとしてあるということを知っておいてください。おすすめの資産運用4選
比較的お金を増やすことに繋がりやすい資産運用は、次の4つです。
- 国債:国の債券を購入し、一定期間保有することで金利を受け取る
- 投資信託:あなたに代わり運用のプロが複数の金融商品に投資し、得られた利益を受け取る
- 不動産投資:物件を購入し家賃収入を得る
- 株式投資:株式を売買し利益を得る
それぞれの資産運用の詳しい内容については、こちらの記事をご参照ください。
ここでは投資のリスクについて押さえておきましょう。
大前提として、投資なのでリスクはあります。
あなたのお金が増えることもあれば、減ることもあるということです。
一般的にリスクが小さければ得られるリターンも小さく、逆にリスクが大きければリターンも大きくなる傾向にあるため、リスクとリターンは表裏一体の関係といえます。そのため資産運用をしていく上で、いかにリスクを抑えるかが大事なポイントになります。
ただし、いくらリスクの低い投資だとしても損失ばかり出していたら結果としてハイリスクの投資と同様になってしまいますので注意が必要です。
年収が高い世帯ほど資産運用している割合が高いという統計結果もありますが、少額からでも始めることができる資産運用もありますので、こちらもあわせてご参照ください。
おすすめできない資産運用もある!?
先ほど紹介した4つの資産運用も投資なのでリスクがないわけではありませんが、適切な知識とやり方を学び、うまく活用することで資産を増やせる可能性は高いです。
しかし、運任せでギャンブルのように投資に取り組むのは絶対にやめましょう。
例えば、FXでいきなり高いレバレッジをかけて取引したり、よく知らない仮想通貨に手を出したりすることです。
最悪の場合、せっかく貯めてきたあなたの資産を一瞬で失う可能性もあります。
まとめ
お金を増やすためには、
- 支出を減らす
- 収入を増やす
- 資産運用する
この3つが大切です。
支出を頑張って減らすにも限度がありますし、収入を増やしても支出が多いままではお金は増えません。
また、資産運用で効率良くお金を増やすためには支出を減らしたり収入を増やしたりすることで運用のための資金を捻出することも必要になってきます。
どれが欠けてしまってもうまく機能しませんので、この3つを意識しながらお金を増やすための知識を身につけていきましょう。