子供の教育費や老後の生活費を確保するために、資産運用で少しでもお金を増やしたいと考えている人も多いでしょう。
資産運用の中でもリスクが低い銀行預金を検討している人も多いと思いますが、ローリターンの銀行でお金を増やすことは可能なのでしょうか?
そこで今回は、銀行でお金を増やすことが可能なのか、銀行で効率良くお金を増やす方法について解説します。
銀行でお金を増やすことによるメリット
銀行預金は利息が付くので立派な資産運用のひとつです。
しかし、会社の給料の振込先として口座を開設している人にとっては、「銀行に預けて資産運用をしている」という感覚がない人も多いかもしれません。
自宅にお金を保管しておくのではなく銀行にお金を預けておけば、泥棒に盗られる・火事で焼失するリスクを気にせずに済みますが、他に何かメリットはあるのでしょうか?
銀行でお金を増やすことによるメリットは主に以下の4つです。
- 運用の手間を省ける
- 運用の知識がなくても問題ない
- 元本保証がついている
- いつでも引き出せる
それぞれのメリットについて見ていきましょう。
運用の手間を省ける
1つ目のメリットは運用の手間を省けることです。
株式投資やFXなどは、誰かが代わりに運用してくれるものではなく、自分で運用する必要があるため、運用の手間がかかります。
また、株式投資は、取引時間が平日9時~15時までとあらかじめ決まっているため、日中働いているサラリーマンは効率良く運用できません。
しかし、銀行預金の場合には、銀行に口座を開設してお金を預けておくだけで、利息が振り込まれるので運用の手間を省けます。
取引時間を気にする必要もなく、運用にかかる時間を他のことに費やせるため、効率的な運用方法と言えるでしょう。
運用の知識がなくても問題ない
2つ目のメリットは運用の知識がなくても問題ないことです。
株式投資やFXなどでお金を増やす場合は、どうやって取引するかという取引方法を知る必要があるほか、株価や為替の価格変動がどのように生じているか知識を身につけてから取引を始める必要があります。
しかし、銀行預金でお金を増やす場合は、銀行に口座を開設してお金を預ければそれだけで完了です。
株式投資やFXのように難しい知識を身につけたり、経験を積んだりする必要がないので効率良くお金を増やせるでしょう。元本保証がついている
3つ目のメリットは元本保証がついていることです。
株式投資やFXなどには、元本保証がついていません。
そのため、自分の運用結果次第では、大きく運用資金を減らしてしまい、最悪の場合には全ての運用資金を失ってしまう可能性があります。
しかし、銀行預金はペイオフという制度によって1,000万円とその利息が元本保証されています。
ペイオフの範囲にうまく収まるように金融機関を分散すれば、元本割れのリスクを気にすることなく運用できるでしょう。
いつでも引き出せる
4つ目のメリットはいつでも引き出せることです。
株式投資やFXの場合は、保有している株式や通貨の取引が成立しなければ現金化できません。
引き出す時も3営業日ほどの時間がかかるため、急にお金が必要になった場合にはとても不便です。
しかし、銀行預金の場合は、普通預金だといつでも自由に引き出せるため、資金の拘束性が低いと言えます。
そのため、急にお金が必要になった場合でもすぐ引き出せるため、都合の良い運用方法と言えるでしょう。
銀行でお金を増やすことによるデメリット
銀行でお金を増やすことには、運用の手間を省ける・運用の知識がなくても問題ない・元本保証がついているというメリットがありましたが、何かデメリットはあるのでしょうか?
銀行でお金を増やすことによるデメリットは主に以下の2つです。
- 他の運用方法よりも利回りが低い
- 資金が拘束される場合がある
それぞれのデメリットについて見ていきましょう。
他の運用方法よりも利回りが低い
1つ目のデメリットは他の資産運用よりも利回りが低いことです。
例えば、株式投資は1日数%の変動が生じるのが一般的です。
また、FXは1日数%の変動が生じることはほとんどありませんが、レバレッジを効かせることで大きなリターンが期待できます。
しかし、銀行預金は普通預金0.01%、定期預金0.1%と、利回りが1%を下回っています。
そのため、銀行預金で大きくお金を増やすことは期待できないと言えるでしょう。
資金が拘束される場合がある
2つ目のデメリットは資金が拘束される場合があることです。
メリットの4つ目で、お金をいつでも引き出せるということについて触れましたが、銀行預金の種類によってはすぐに引き出せない場合があります。
例えば、銀行預金の中でも定期預金の場合には解約できるまでの期間が決まっているため、自由に引き出せません。
なかには途中解約できる定期預金もありますが、途中解約した場合はペナルティで低い金利が適用されることも多いので注意しましょう。
銀行で効率良くお金を増やす方法
銀行でお金を増やすことは、リスクが低い・運用の手間を省けるという魅力があるものの、他の運用方法と比べて利回りが低いことが難点です。どうにかして銀行で効率良くお金を増やすことはできないのでしょうか?
銀行で効率良くお金を増やす方法は以下の2つです。
- 金利の高い金融機関にお金を預ける
- 外貨預金も検討する
それぞれの方法について見ていきましょう。
金利の高い金融機関にお金を預ける
1つ目の方法は金利の高い金融機関にお金を預けることです。
例えば、三井住友銀行などのメガバンクの普通預金金利は0.001%ですが、GMOあおぞらネット銀行やイオン銀行などは証券口座と連動させる・ステージをあげるといった条件を満たすと0.1%台とメガバンクの100倍の金利が適用されます。
また、定期預金金利(1年もの※2019年6月18日現在)もSBJ銀行は0.35%、オリックス銀行は0.2%となっています。
銀行預金の金利は1%を下回っている状況が続いていますが、その中でも高い金利の銀行を選べば、元本が保証されながらも効率良くお金を増やせるでしょう。
外貨預金も検討する
2つ目の方法は外貨預金も検討することです。
銀行預金の金利は1%を下回っていますが、あくまでも下回っているのは日本円だけで外貨預金の場合には1%を上回っているものも多くあります。
例えば、楽天銀行の外貨預金金利(2019年6月18日現在)を見ると、米ドルを7日間預け入れると8%の金利です。
また、金利が他の外貨よりも高い南アフリカランドを7日間預け入れると40%の金利です。
短期間の預け入れだけでなく、2年間米ドルを預け入れても1%の金利が適用されることを考えると、普通預金や定期預金よりも効率良くお金を増やすことが可能です。しかし、外貨預金はペイオフの対象ではないため、銀行が破綻した場合の元本保証は受けられないので注意しましょう。
まとめ
銀行預金の利回りは他の資産運用よりも低いため、「すぐにお金を増やしたい」という人には適していない運用方法と言えます。
しかし、運用する時間をあまり確保できない人や運用初心者、元本割れを抑えたい人には最適な運用方法です。
銀行によって金利に差があるため、預金する銀行選びをしっかりと行い、外貨預金もうまく組み合わせれば、銀行でも効率良くお金を増やすことが可能と言えるでしょう。