「主婦の私が少しでもお金を増やすことができたら…」と、皆さん一度は考えたことがあるのではないでしょうか?
夫の収入に+αの収入を得て家計の足しにしたいという方もいらっしゃるでしょうし、いざというときのために自分で稼ぐ方法を身につけておきたいという方もしゃらっしゃるかもしれません。
今回は、家事や子育ての合間のスキマ時間をうまく活用し、お金を増やすことができる方法をご紹介します。
専業主婦ってどのくらいいるの?
総務省「2018年労働力調査」によると、夫が就業者で妻が非就業者である専業主婦世帯は673万世帯となっています。
最近は共働きが増えたと良く耳にしますが、全世帯の割合から見ても約3割を専業主婦世帯が占めています。
ちなみに共働き世帯は1,496万世帯です。
専業主婦世帯数は2000年以降徐々に減少しているものの、まだまだ数としては多いといえます。
共働き世帯と専業主婦世帯、生涯年収の差はどのくらい?
共働き世帯が増えた要因として、出産後や育児をしながらでも女性が働きやすい環境が整ってきたということももちろん挙げられます。
では、現実問題、収入を増やさないと生活が苦しいということも考えられるのではないでしょうか?
国税庁が公表している「平成29年分民間給与実態統計調査」によると、年齢階層別の平均給与は次のとおりです。
年代 | 20代 | 30代 | 40代 | 50代 | 60代 |
平均年収 | 311万円 | 424万円 | 482万円 | 517万円 | 355万円 |
参照:https://www.nta.go.jp/publication/statistics/kokuzeicho/minkan2017/pdf/001.pdf
年齢が上がるにつれ年収も多少増加していますが、終身雇用が減ってきた今、昇進して給料をアップさせることが難しくなってきたり、企業の業績不振からボーナスが少なくなったりと、夫ひとりの収入では家族を養っていくことが難しくなっているのが現状です。
とはいえ実際に共働き世帯と専業主婦世帯では、生涯年収の差はどのくらいあるのでしょうか?
炊事、洗濯、子育てなど専業主婦が日頃のやらなければならないことを時給換算すると約1,700円ともいわれていますが、残念ながら実際に受け取ることのできる賃金は0円です。
一方、30歳から60歳までのあいだ正社員として働いたと仮定して計算してみると、女性の年代別平均給与は次のとおりですので、およそ9,300万円の収入が得られます。
年代 | 20代 | 30代 | 40代 | 50代 | 60代 |
平均年収 | 280万円 | 314万円 | 309万円 | 300万円 | 217万円 |
もちろん収入が増えればそれに伴い支出も増えますので一概にはいえませんが、共働き世帯と専業主婦世帯の生涯年収の差がこれほどまでに大きいと、共働きのほうが金銭的なメリットが多いのではないでしょうか。
しかし、働きたくても働けない主婦の方もなかにはいらっしゃるかと思います。
子どもを保育園や幼稚園に預けることができないケースや自宅で家族の介護をしなければならないケース、旦那さんが奥さんには家で温かいごはんを作って待っていてほしいというケースもあるかもしれません。
理由は人それぞれかと思いますが、主婦の方でもお金を増やすことができる方法を次の章で紹介します。
主婦の方におすすめ!お金を増やす4つの方法
(1)フリマアプリやオークション
スマホやパソコンがあれば誰でも気軽に出品することができます。
着られなくなった子供服やしまったままになっている家電用品、増えすぎて置き場所に困っている漫画やDVDなど、自宅にあるものを販売して稼ぐことが可能です。
まずは家にある不用品から出品してみると良いでしょう。
家も片付くので一石二鳥ですね。
タイミングが良ければすぐに売れるケースもありますので、すぐに現金化できるメリットもあります。
ただし、自宅にあるものを出品するだけでは限度がありますし、継続的に収入を得たいという方にはあまりおすすめできません。
そういった方は、自分で作ったハンドメイド作品を出品してみるのもひとつの手です。
アクセサリーやベビー用品、スマホケースなどがよく出品されていますので、どのような商品が人気なのか事前に調べておくと良いでしょう。
また、変わり種でいうと石や流木など、一見ゴミなのでは?と思うものがオークションで高値がつくこともあります。
海外の事例ですが、以前ゴリラの形をしたお菓子が1,000万円以上で落札されたとニュースにもなっていましたね。
ハンドメイド作品を出品する場合などは別ですが、稼ぐというよりはちょっとしたお小遣いがもらえるという感覚に近いため、安定してお金を増やす方法としては向いていないでしょう。
(2)パートやアルバイト
自宅の近くでパートやアルバイトを始めるのもひとつの方法です。
事務や接客業、軽作業スタッフなど、さまざまな求人が出ていますので、扶養内や週3勤務など希望の条件を満たす仕事を探してみるのも良いでしょう。
外に出て人と接することが気分転換になる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、逆にお客様やスタッフに気を遣って疲れてしまうという方もなかにはいらっしゃるかもしれませんので、無理なく働ける仕事を選ぶようにしましょう。
また、パートで働きたくても子供を保育園に預けられなかったり自宅にいなければならなかったりと、ご家庭の事情もあるかと思いますので家族と相談して決める必要があります。
(3)クラウドソーシングなどの在宅ワーク
最近、主婦に人気なのがクラウドソーシングです。
クラウドソーシングとは、インターネットを通じて仕事を受注できる仕組みです。
簡単なデータ入力や記事作成など未経験の方でも取り組みやすい仕事から、webサイトのデザインやイラスト作成など専門的な技術が必要な仕事まで、さまざまなジャンルの仕事があります。
例えば、記事作成の仕事で文字単価0.5円だった場合、3,000文字の記事を月に20本書いたら30,000円の収入になります。
家にいながら自分のペースで働くことができますので、スキマ時間で稼ぎたいという主婦の方におすすめです。(4)投資信託
投資信託とは、運用のプロがあなたに代わって株式や債券、不動産など複数の商品に投資をしてくれる金融商品です。
投資と聞くと、難しい専門用語や売買するためのテクニックを覚えないといけないのでは?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、専門家が運用してくれるため投資の知識があまりない方でも比較的取り組みやすい投資のひとつでもあります。
1万円程度の少額から資産運用をスタートできますので、なるべくリスクは抑えたいという方にも向いています。
ただし、投資なのでリスクがまったくないというわけではありません。
プロに運用を任せていても失敗することも考えられますので、預けたお金が減る可能性もあるということは念頭に置いておきましょう。
また、投資信託の平均保有期間は2~3年です。
もちろん商品ごとに運用期間は異なりますが、長期でお金を増やしていく資産運用方法になります。
今すぐお金を増やしたいという方には向いていませんが、銀行にお金を預けておいても利息がつかないので、何もしないよりは投資信託で資産運用にお金をまわすのも良いでしょう。投資信託についてはこちらの記事で詳しく説明しておりますので、あわせてご参照ください。
まとめ
家事や炊事、子供のお世話など、主婦の方は毎日やることがたくさんあります。
ご自身のライフスタイルに合ったお金の増やし方を選択すると良いでしょう。
外に働きに出ることができるのであれば、確実に収入に繋がるアルバイトをするのもひとつの手です。
時間があまり取れず、家にいなければならない主婦の方は資産運用でお金を増やす方法も検討してみてはいかがでしょうか?