年金だけでは将来のお金が不足するという話を聞いて、「貯金が少ないけれど問題ないのか」「病気で働くことができなくなった時はどうすればいいか」など、将来に不安を抱いた人も多いのではないでしょうか?

人生100年計画を立てる際は年金だけでは不足するため、お金の不安を解消するためにもいくら将来かかるか、いくら残しておけばいいかを事前に把握しておくことが重要です。

そこで今回は、将来どのくらいのお金がかかるか、またお金の不安を解消する方法について解説します

将来のお金はいくらかかる?

将来のお金はいくらかかる?

「将来のお金の不足が事前に分かっているのであれば計画的に貯めればいいのでは?」と感じた人も多いと思います。

しかし、将来いくらお金がかかるか分からなければ、計画を立てることができません。

日本FP協会では、主なライフイベントにかかる費用の目安を公表しています

主なライフイベントの費用は以下の通りです。

  • 結婚費用:約463万円
  • 出産費用:約51万円
  • 教育資金:約993万円
  • 住宅購入費:約3,340万円
  • 老後の生活費:約26万円
  • 介護費用:約16万円
  • 緊急資金:約60万円

平均寿命の延びで、人生100年計画を立てることが求められていますが、2,000万円程度が不足すると言われています。

しかし、不足費用を早めに貯めようとしても、子供の教育費や住宅ローンの支払いなどがあるため、なかなか貯まりません。

では、どうすれば将来のお金を計画的に貯めることができるのでしょうか?

将来のお金の不安を解消する方法は大きく3つ

将来のお金の不安を解消する方法は大きく3つ

将来のお金を計画的に貯めるには、お金がかかるライフイベントにどんなものがあるのか事前に把握しておき、それを踏まえた上でお金を貯めていく必要があります。

将来のお金の不安を少しでも解消する方法として以下の3つが挙げられます。

  • 支出を減らす
  • 収入を増やす
  • 資産運用を行う

それぞれの方法について詳しく解説します。

支出を減らす

将来のお金を少しでも増やす方法として支出を減らすという方法が挙げられます。

例えば、電気料金やガス料金、スマホ料金を見直すなどです。

電気料金やガス料金は自由化によって、格安の料金プランを提供する企業が参入しており、見直すことで月々の支出を少しでも抑えることができます。

スマホも大手通信会社以外に格安スマホを提供している企業が増えているので同様です。

仮に全てを見直したことによって、月々の支出を1万円でも抑えることができれば、それを貯金に回すことで将来のお金として年間12万円確保できます

支出を減らすことには労力や知識を必要としないため、誰でも取り組める効率的な将来のお金の増やし方と言えるでしょう。

収入を増やす

支出を減らすことは誰でも取り組めると言いましたが、支出を減らすことにはある程度の限界があります。

そこで登場するのが収入を増やす方法です。

収入を増やす方法として、条件の良い企業に転職する、アルバイトやクラウドソーシングを始めるなどの方法が挙げられます

条件の良い企業に転職すれば、現在よりも将来に回すお金を増やすことが期待できますが、ある程度の年齢になっていると転職を希望していても雇用して貰えない可能性があるので注意が必要です。

アルバイトやクラウドソーシングは確実に収入を増やすことが期待できますが、本業とは別に働かなくてはならないため、体力的にも精神的にも負担が大きいと言えます。

働いた分だけ将来に回すお金を増やせますが、本業とうまく両立する必要があるでしょう。

資産運用を行う

収入を増やす方法も時間的な限界があるため、いくらでもお金を得られるというわけではありません。

そこで登場するのが資産運用です。

資産運用には、株式投資や投資信託、不動産投資などの数多くの種類があります

これらは、さらにリスクが高い方法とリスクの低い方法に分けられます。

リスクが低い方法はリターンも小さいため、将来のお金を少しでも多く増やしたい人にはあまり適していません。

一方で、リスクが高い方法はリターンも大きいため、将来のお金を少しでも多く増やしたい人に適しています。

しかし、リスクが高い方法は、元本割れによって将来のお金を減らす可能性もあるので十分注意が必要です。

代表的な資産運用を4つご紹介

代表的な資産運用を4つご紹介

資産運用は運用時にある程度の時間を必要とする方法もありますが、時間を必要としない方法もあるため、効率良く将来のお金を増やすことが期待できます。

資産運用の代表的な方法として、以下の4つが挙げられます。

  • 株式投資
  • 投資信託
  • 不動産投資
  • FX

それぞれの方法について詳しく見ていきましょう。

株式投資

株式投資は、証券取引所に上場している株式を売買することで差益を得る運用方法です。

価格変動が大きいため、資産を大きく増やすことが期待できるというメリットがある一方、予想が外れると大きな損失を抱えることになるというデメリットと隣り合わせにあります。

取引時間は基本的に平日の9時~15時であるため、日中働いているサラリーマンにとって取引しやすい環境が整っているとは言えません。

しかし、リアルタイムで取引できなくても、注文を入れておけば取引することは可能です。

配当金や株主優待も受け取れるため、差益以外の楽しみも期待できる運用方法と言えるでしょう。

投資信託

投資信託は、自身で資産運用を行うのではなく、運用のプロに資産を預けて代わりに運用して貰う運用方法です。

自身で資産運用を行う必要はないため、資産運用の知識や経験がない初心者や資産運用の時間を確保できない人でも資産運用を行えるというメリットがあります。

投資信託会社に運用して貰うため、自身で資産運用を行う場合よりも手数料が高いというデメリットがあります。

また、いくら運用のプロでも運用に失敗して元本割れが発生する可能性があるので注意が必要です。

そのため、将来のお金を増やす方法として投資信託を選ぶ際は、元本割れの可能性が低いかどうか、利回りが高いかどうかなどをよく考えてから投資するように心掛けましょう。

不動産投資

不動産投資は、マンションやアパートなどの不動産を購入して貸し出すことで、家賃収入を得る運用方法です。

入居者がいる限りは安定した家賃収入が得られる、自己資金が足りなくても金融機関から融資を受けられる可能性があるというメリットがあります。

しかし、空室が生じた場合は安定した家賃収入が得られない、地震や火災などで建物が滅失した場合は資産価値が大きく減少するというデメリットがあります。

管理会社に管理を任せていれば自身は何もしなくていいため、人気のある運用方法ですが、入居率が低くならないように注意が必要です。

そのため、不動産投資を始める際は需要が期待できる立地条件かどうか、融資を受ける際は返済計画に無理がないかなどをよく考えてから運用を始めましょう。

FX

FXは、国が発行する通貨の変動を予想して取引することによって差益を得る運用方法です。

基本的に土日を除いて24時間取引できるため、日中に働いていて取引時間を確保できないサラリーマンにとって取引しやすい環境が整っていると言えます。

レバレッジを利用することによって、日本国内のFX業者であれば取引に必要な資金を最大25分の1に抑えることが可能です。

また、スワップポイントと言う配当金に似た金利差が毎日受け取ることもできます。

安定した利益を得るには、テクニカル分析やファンダメンタルズ分析などの知識や経験が必要です。

しっかりと事前に準備してから取引を始めましょう。

まとめ

まとめ

年金だけでは将来のお金が不足すると言われていることに対して、不安に感じている人も多いと思います。

それらの不安を解消するには、どのようなイベントに対してどれくらいの費用がかかるか、それらを除いていくら将来のためにお金を貯める必要があるのか把握しておくことが重要です。

将来のお金を増やす方法には、支出を減らす・収入を増やす・資産運用を行うという方法があります。

将来のお金を効率良く増やすためには資産運用を選ぶのが一般的ですが、資産運用は元本割れで将来の大切なお金を失う可能性もあるので注意が必要です。

そのような事態に陥らないためにも、よく考えてから資産運用を始めましょう。

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