硬貨や紙幣などのお金を持っている人の中には、硬貨のサビや汚れ、紙幣のしわが気になるという人もいると思います。
お金を綺麗にする際に、間違った方法で綺麗にすると、使えなくなる可能性もあるので十分注意が必要です。
では、どうすればお金を綺麗にできるのでしょうか?
そこで今回は、硬貨や紙幣などのお金を綺麗にする方法について解説します。お金を綺麗にするのは問題ない
財布に入っている硬貨にサビや汚れ、紙幣にしわがついていて気になっている人もいるでしょう。
特に、何かしらの支払いのときに綺麗なお金で統一したいと考えている人の中には、お金を自分で綺麗にしたいと思っている人もいるかもしれませんが、問題はないのでしょうか?
お金を自分で綺麗にすることには何の問題もありません。
しかし、正しく綺麗にする方法を知らないまま挑戦すると、さらにサビや汚れが目立つ、使えなくなる可能性もあるので十分注意が必要です。
そのため、お金を綺麗にする際には、お金を綺麗にする正しい方法を知っておくことが重要です。
硬貨を綺麗にする方法と紙幣を綺麗にする方法をそれぞれ詳しく見ていきましょう。
硬貨を綺麗にする際は素材に合わせることがポイント
硬貨を綺麗にする際は、硬貨ごとに素材が異なっているため、素材に合わせた方法を選んで綺麗にすることが重要です。
硬貨はアルミニウム、黄銅、青銅、白銅、ニッケル黄銅に分類されます。
それぞれの硬貨を綺麗にする方法を詳しく解説します。
黄銅と青銅を綺麗にする方法
5円は黄銅、10円は青銅でできています。
どちらの通貨も酸化が原因でくすみや変色などが生じるため、化学変化によって綺麗にする方法が一般的です。例えば、以下のような方法が挙げられます。
- クエン酸
- お酢
- レモン汁
- タバスコ
- ソース
上記5つの液体に硬貨をつけてから、布やブラシで磨くとくすみや変色がとれて、ある程度綺麗な状態に戻すことができます。
また、これらの液体につけて綺麗にするのではなく、簡単に綺麗にしたいという人には金属専用のコンパウンドの利用をおすすめします。
細かな粒子で表面を磨くことでくすみや変色がとれますが、粒子が粗いコンパウンドではお金の表面を傷つける可能性があるので注意が必要です。
白銅とニッケル黄銅を綺麗にする方法
50円や100円は白銅、500円はニッケル黄銅でできています。
黄銅や青銅では、家庭にあるクエン酸やお酢・レモン汁・タバスコ・ソースを使うという方法が可能でしたが、これらのお金はニッケルが含まれているので効果が期待できません。
そのため、これらのお金を綺麗にする際は、黄銅と青銅の見出しで登場したコンパウンドを使うのが一般的です。
他にも、カーワックスや歯磨き粉で代用するという選択肢が挙げられます。
どちらも細かな粒子が含まれているため、コンパウンド同様、磨くことでお金が綺麗になるでしょう。
1円を綺麗にするのは難しい
1円には他の硬貨のように銅を含まれておらず、アルミニウムでできています。
そのため、クエン酸やお酢・レモン汁・タバスコ・ソースを使っても効果がありません。
むしろ、硬貨が溶ける可能性もあるので注意が必要です。
銅を含む硬貨は綺麗にすることが可能ですが、1円は布で拭いて表面の汚れを落とすのが一般的になるため、他の硬貨と同様綺麗にするのは困難と言えるでしょう。
紙幣を綺麗にする方法
紙幣は硬貨のようにアルミニウムや銅でできていません。
そのため、紙幣を綺麗にする際は別の方法を試す必要があります。
紙幣を綺麗にする方法として以下の2つが挙げられます。
- 大根おろしを使って綺麗にする
- ヘアアイロンを使って綺麗にする
それぞれの方法について詳しく見ていきましょう。
大根おろしを使って綺麗にする
大根おろしはお札に含まれるデンプンを溶かすために使います。
大根おろしを使ってお札を綺麗にする方法の手順は以下の通りです。
- まずは大根おろしを作ります
- 続いて、作った大根おろしをキッチンペーパーに包みます
- キッチンペーパーに包んだ大根おろしでお札を濡らします
- アイロンでしっかりと伸ばします
デンプンが溶けてお札が柔らかくなった後にアイロンをかけることで水分が蒸発し、再びピン札のような綺麗な状態になります。
お札のホログラムは熱に弱いため、アイロンをかける際にはその部分を避けてあてるほか、温度を低くする、あて布をするなど注意しましょう。ヘアアイロンを使って綺麗にする
大根が家にない場合には、すぐお金を綺麗にできませんが、この方法であれば簡単にお金を綺麗にできます。
ヘアアイロンを使ってお札を綺麗にする方法の手順は以下の通りです。
- ティッシュや布に水を含ませてお札を濡らします(霧吹きでも可能)
- 濡らした後はヘアアイロン(100℃)に挟んで伸ばします
この方法は、しわになった衣類を伸ばすのと同様の仕組みです。
大根おろしを使ってお札を綺麗にするのと同様、ホログラムを避けることを忘れないよう注意しましょう。
保管にも注意する
せっかくお金を綺麗にしても、同じ保管方法のままだとまたすぐ汚れる可能性があります。
そのため、一度綺麗にした後は保管方法にも注意することが重要です。
お金を保管する際は、以下の3つの点に注意が必要です。
- 空気に触れないようにする
- 直射日光に触れないようにする
- 素手で触らないようにする
そのため、少しでも綺麗な状態を保ちたい場合には、保存袋やケースに入れて密閉しておくことが重要です。
また、直射日光に触れると変色する可能性があるため、直射日光に触れない暗所に保管する必要があります。
特に重要な硬貨の場合には、汗や皮脂で変色する可能性があるため、直接触らないようにすることも重要と言えるでしょう。
銀行で交換してもらうのも選択の1つ
硬貨や紙幣などのお金は、わざわざ自分で綺麗にしなくても銀行で綺麗なお金に交換してもらうこともできます。
しかし、綺麗なお金に交換してもらう場合には、交換してもらう硬貨や紙幣の枚数に応じて手数料が発生する可能性もあるので注意が必要です。
例えば、メガバンクの1つである三井住友銀行では、両替機を使った綺麗なお金への交換は1日につき1回目は500枚までが無料、2回目以降は200円となっています。
また、500~1,000枚までは400円です。
一方で、窓口の場合は口座を持っている人の場合は30枚までが無料、持っていない場合は330円、後は枚数に応じて最大880円の手数料がかかります。
銀行が近くにある場合には銀行で交換してもらった方が効率良くお金を綺麗にすることができますが、近くにない場合には上記の方法を試すしか方法はないと言えるでしょう。
まとめ
お金を綺麗にすることは問題ありませんが、方法を間違うとより汚れが目立つ、利用できなくなる可能性もあるので注意が必要です。
硬貨の場合には、それぞれの硬貨の素材に合った方法でお金を綺麗にする必要があります。
お札の場合には、衣類のように熱を加えながら伸ばしますが、熱に弱い部分もあるので十分注意が必要です。
銀行の両替機や窓口でお金を綺麗にするという選択肢もあります。
しかし、手数料がかかる可能性があるので注意が必要です。
手間や時間などを考えると銀行の利用をおすすめしますが、近くに銀行がない場合は今回ご紹介した方法を試してみることをおすすめします。