生活費の足しや老後の生活費の備えとして資産運用を検討している人も多いと思いますが、資産運用と言っても株式投資やFXなど多岐に渡ります。

投資信託も資産運用の1つですが、投資信託にはどんな特徴があってお金を増やすにはどんなポイントに注意すればいいのでしょうか?

そこで今回は、投資信託の特徴とお金を増やすポイントを2つご紹介します

投資信託とは

投資信託とは

投資信託とは、資産運用のプロであるファンドマネージャーに資金を提供し、運用によって得られた利益を分配金として受け取る運用方法です。

株式投資やFXを自身で行う際は、自分で取引する銘柄や通貨などを選んで売買する必要があります。

しかし、投資信託は、どのファンドマネージャーに資金を提供するか決めた後は完全に任せておくだけであるため、自身で取引を行うわけではありません。

そのため、投資信託は資産運用に関する知識や経験が少ない初心者でも、安心して運用できる資産運用の手段と言えるでしょう。

投資信託のメリット

投資信託のメリット

投資信託には、資産運用の知識や経験が少ない初心者でも気軽に始められるという特徴がありますが、どのようなメリットがあるのでしょうか?

投資信託のメリットは以下の3つです。

  • 少額投資が可能
  • 運用の手間を省ける
  • 分散投資によるリスク軽減

それぞれのメリットについて見ていきましょう。

少額投資が可能

投資信託のメリットの1つ目は、少額投資が可能ということです。

代表的な資産運用である株式投資は約3,800銘柄ありますが、そのうち1万円以下で取引できるものは40銘柄しかありません

また、1万円以下で取引できる銘柄があると言っても、業績が悪化して株価が下がっている可能性もあるので少額投資はあまりおすすめできません。

しかし、投資信託は100円から取引できるため、まとまった自己資金を準備できないという人でも、リスクを抑えながら気軽に始めやすい運用方法と言えるでしょう。

運用の手間を省ける

投資信託のメリットの2つ目は、運用の手間を省けるということです。

株式投資やFXでは自身で売買しなければなりませんが、投資信託では運用のプロのファンドマネージャーが代わりに売買してくれます。

また、株式投資やFXでは安定した利益を得るために、銘柄情報や為替情報などを収集する必要がありますが、投資信託ではそれもファンドマネージャーが代わりに行ってくれます。

どのファンドマネージャーに資金を提供するか選べば、後は放置しておくだけで良いので、仕事などで忙しい人でも運用の手間を省いて効率良く運用できるでしょう。

分散投資によるリスク軽減

投資信託のメリットの3つ目は、分散投資でリスクが軽減できるということです。

基本的に株式投資やFXは、資金が必要になるといった理由などから1つの銘柄や通貨に集中投資を行いがちです。

しかし、投資信託は、ファンドマネージャーが複数の国内外の株式や国債に分散投資しています

例えば、集中投資で選んでいた銘柄の業績が悪かった場合や、通貨を発行している国の経済状況があまり良くない場合には、その影響を1点に受けるのでリスクが高いと言えます。

しかし、投資信託のように分散投資を行っている場合は、何らかのネガティブサプライズが生じた場合でも、それらの影響を最小限に抑えられるでしょう。

投資信託のデメリット

投資信託のデメリット

投資信託には、「少額投資が可能」「運用の手間を省ける」「分散投資によるリスク軽減」といったメリットがありましたが、どのようなデメリットがあるのでしょうか?

投資信託のデメリットは以下の2つです。

  • 手数料が高い
  • 元本保証がない

それぞれのデメリットについて見ていきましょう。

手数料が高い

投資信託のデメリットの1つ目は、手数料が高いということです。

資産運用のプロに運用を行ってもらう投資信託では、以下のような手数料がかかります。

投資信託で発生する手数料
  • 販売買付手数料:投資信託を購入する際にかかる手数料
  • 信託報酬:代わりに運用してくれるファンドに支払う手数料(報酬)
  • 信託財産留保額:途中で投資信託を換金する際にかかる売却手数料

 

自分自身で株式投資を行う場合は、購入時と売却時にかかる売買手数料だけで済みますが、投資信託の場合は、それに報酬も加わるため手数料が高くなります。

そのため、投資信託を行う際は、それらの手数料を考慮した上で行う必要があると言えるでしょう。

元本保証がない

投資信託のデメリットの2つ目は、元本保証がないということです。

運用のプロが代わりに運用を行ってくれるため、「損失が生じた場合でもいくらか保証されるのでは?」と思っている人もいるかもしれませんが、元本は保証されていません。

銀行などの金融機関への貯金は、預金保険機構が1,000万円の元本と利息までを保証しています

そのため、1,000万円以下の預金に関しては、金融機関が破綻しても預けた資産を下回ることがありません。

しかし、投資信託は元本が保証されていないため、預けた資金を下回る可能性があります。

また、資金を預けたファンドマネージャーが破綻すると、回収が困難になるなどのリスクが生じる可能性もあるので注意しましょう。

投資信託でお金を増やすポイント2選

投資信託でお金を増やすポイント2選

投資信託には、数多くのメリットがある一方、「手数料が高い」「元本保証がない」といったデメリットがありました。

では、投資信託でお金を増やすには、これらのデメリットとどう向き合えばいいのでしょうか?

投資信託でお金を増やすポイントは以下の2つです。

  • 手数料の低いファンドマネージャーを選ぶ
  • 利回りの高いファンドマネージャーを選ぶ

それぞれのポイントについて見ていきましょう。

手数料の低いファンドマネージャーを選ぶ

投資信託でお金を増やすポイントの1つ目は、手数料の低いファンドマネージャーを選ぶということです。

投資信託は、運用のプロのファンドマネージャーに代わりに運用を行ってもらうため、手数料が高いということについてはデメリットで触れました。

しかし、投資信託の中には、購入時の手数料である販売買付手数料が無料に設定されているノーロードと呼ばれるものもあります。

また、各ファンドマネージャーによって信託報酬の額が異なるため、どのファンドマネージャーを選んだかによる差も大きいと言えます。

そのため、投資信託でお金を増やす場合には、ノーロードである、信託報酬が少ないなどを心がけながらファンドマネージャーを選ぶことがポイントと言えるでしょう。

利回りの高いファンドマネージャーを選ぶ

投資信託でお金を増やすポイントの2つ目は、利回りの高いファンドマネージャーを選ぶということです。

ノーロードや信託報酬が少ないファンドマネージャーでは、利回りが低く設定されている可能性があります。

そうなると、手数料の低いファンドマネージャーを選んでもあまり意味がありません。

投資信託の利回りは8%程度と言われていますが、10%超えのファンドマネージャーもあります

利回りが高いファンドマネージャーを選べば手数料が高くても補えるため、利回りの高いファンドマネージャーを選ぶこともポイントと言えるでしょう。

まとめ

まとめ

投資信託には、「少額投資が可能」「運用の手間を省ける」「分散投資によるリスク軽減」というメリットがあります。

忙しい人でも手軽に始められるため、お金を増やすための手段として投資信託を検討している人も多くいます。

しかし、投資信託には、数多くのメリットがある一方、「手数料が高い」「元本保証がない」といったデメリットがあるため、デメリットを考慮しながら運用を行う必要があります。

これらのデメリットは、「手数料が低く利回りの高いファンドマネージャーを選ぶ」ことである程度克服できます。

デメリットの対策をしっかり練っていれば、効率良くお金を増やすことにつながるでしょう。

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