資産運用には株式投資やFX、投資信託や不動産投資など様々な種類がありますが、どれも何らかのリスクを伴います。

そのため、資産運用を行いたいものの、どの運用方法を選べばいいのか悩んでいる人も多いのではないでしょうか?

そこで資産運用の初心者におすすめするのが投資信託です。

投資信託とはどのような資産運用なのでしょうか?

今回は、投資信託とはどんなものなのか、メリット・デメリットなどについて詳しく解説していきます

資産運用はどれもリスクを伴う

資産運用はどれもリスクを伴う

資産運用と聞いてどのような運用方法が思い浮かびますか?

例えば、代表的な運用方法に株式投資があります。

株式投資とは、証券取引所に上場している企業の株式を購入して価格変動に合わせて売買を行うものです。

単純に企業の業績に合わせて価格が変動するのであれば、しっかりと企業の情報を調べておけば問題ありませんが、中国とアメリカの貿易戦争のように、企業の業績のほかに、外部環境の影響も受けるため、一筋縄ではいきません。

また、何らかの影響によって保有している企業の業績が悪化し、上場廃止になった場合には、株式の価値が0円になるなど、元本割れのリスクと隣り合わせになっています。

 資産運用である程度の結果を出すには、知識だけでなく経験を必要とするため、資産運用の初心者にとって資産運用を始めるのはハードルが高いと言えるでしょう。

投資信託とは

投資信託とは

資産運用には様々なリスクを伴うほか、知識と経験を必要とするものもあるため、初心者はなかなか参加しづらいと言えます。

しかし、運用方法の中には初心者でも気軽に参加できるものもあります。それが投資信託です。

投資信託とはどのようなものなのかについて詳しく見ていきましょう。

運用のプロに代理で運用してもらうもの

資産運用と聞くと、自身で運用商品の売買を行って差益を得るようなイメージがあるかもしれません。

しかし、投資信託は運用商品を選択するものの、自身で積極的に売買を行いません

投資信託とは、資金を運用のプロが手掛けているファンドに預けて代理で運用してもらうものです。

投資信託にもいくつかの種類がありますが、国内株式や海外株式、国債といった運用商品をどの程度の割合で含んでいるかという違いを見比べる程度なので、そこまで選択するのに難しい知識を必要としません。

そのため、運用経験の浅い初心者でも、気軽に始めやすいと言えるでしょう。

売却益もしくは分配金による利益を得るもの

株式投資の場合には、購入した株式の価格が上がった時に売却することによって得られる売却益のほか、業績が良かった場合に株主に還元される配当金などの利益が期待できます。

では、投資信託はどのような利益が得られるのでしょうか?

投資信託の場合も株式投資と同様、選択したファンドの価格が業績に応じて変動するため、価格が上がった時に売却することで売却益を得ることができます

また、分配金と呼ばれるファンドの業績が良かった場合に配布される配当に似たようなものも得ることができます。

投資信託のメリットとは

投資信託のメリットとは

初心者が資産運用を行うにあたって、投資信託を選ぶにはどのようなメリットがあるのでしょうか?

投資信託には以下のようなメリットがあります。

  • 少額から始めることができる
  • プロに全てを任せることができる
  • リスクをコントロールできる

それぞれのメリットについて詳しく見ていきましょう。

少額から始めることができる

株式投資は、単元という最低取引量が決まっているため、取引を行うには最低でも数万円が必要です。

ミニ株などのように、単元以下の単位で購入できる証券会社もありますが、取引できるタイミングが決まっているなどの制限があるため、あまりおすすめできません。

その点、投資信託は扱っている販売会社によっては500~1,000円から投資を始めることができます

 まずは投資信託がどのようなものか知りたいという場合でも、気軽に始めることができるのがメリットと言えるでしょう。

プロに全てを任せることができる

自身で株式投資などを行う場合には、3,638銘柄(2018年12月現在)の中から有望な銘柄を自分で探し出す必要があるほか、日々の値動きに注目しておかなくてはなりません。

しかし、投資信託の場合には、どのファンドに投資するかを決めた後は運用のプロが銘柄の選択から売買まで、全て代わりに行ってくれます

 資産運用を行うにあたってまとまった時間を取ることができないという人でも、投資信託であれば気軽に資産運用を行うことができると言えるでしょう。

リスクをコントロールできる

投資信託では、運用のプロが手掛けているファンドに対して投資しますが、どのファンドに投資するかによってリスクが異なってきます

例えば、日本株とアメリカ株、新興国株の3つの選択肢があったとします。

日本株は比較的価格変動が安定しているものの利回りが低く、アメリカ株は価格変動にムラがあるものの利回りが高く、新興国株はアメリカ株よりも価格変動にムラがあり利回りが高いとします。

それぞれのファンドはこれら3つの割合が異なっており、新興国株の割合が高くリスクの高いファンド、日本株の割合が高くリスクの低いファンドなどのように分かれているため、自分でリスクを調整できるのもメリットと言えるでしょう

投資信託のデメリットとは

投資信託のデメリットとは

投資信託には、リスクを抑えながら手軽に資産運用できるというメリットがありましたが、デメリットにはどんなものがあるのでしょうか?

投資信託には以下のようなデメリットがあります。

  • 元本が保証されていない
  • 手数料が比較的高い

それぞれのデメリットについて詳しく見ていきましょう。

元本が保証されていない

預貯金などは元本が保証されている資産運用の1つですが、投資信託は元本が保証されていません

そのため、いくら運用のプロが運用していると言っても、何らかの理由によってファンドの業績が落ちている場合には、それに合わせてファンドの価格も下がってきます。

 価格変動のリスクの影響が受けてしまうのがデメリットと言えるでしょう。

手数料が比較的高い

自身で株式投資を行う場合には、各証券会社が定めている手数料を支払うだけですが、投資信託の場合には、以下の3つの手数料が発生します。

  • 販売手数料
  • 信託報酬
  • 信託財産留保額

どのファンドを選択するかによって異なりますが、購入時に3%程度の販売手数料がかかる場合があります

また、投資信託の運用と管理を行うための手数料として信託報酬がかかります。

 ファンド売却時には信託財産留保額がさらに加わるなど、何かとかかる手数料が多くなってしまうのがデメリットと言えるでしょう。

まとめ

まとめ

投資信託は他の資産運用とは異なり、運用のプロが代わりに資産を運用してくれるものであるため、特別な知識や経験を必要としないことに加え、少額から始めることができるなど、資産運用の初心者でも始めやすい条件が整っていると言えます。

しかし、いくら運用のプロが代わりに運用してくれるとは言っても、失敗する可能性もあるため、必ずしも元本が保証されているわけではありません

また、代わりに運用してもらうため、自身で取引を行うよりも手数料が多くかかってしまうというデメリットもあります。

投資信託を選択する場合には、メリットやデメリットをよく理解してから始めましょう。

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