
投資信託について色々調べていると、「投資信託協会」という機関を見つけて、どのような機関なのか気になっている人もいると思います。
投資信託協会とは、投資家が安心して投資信託に取り組めるようサポートする機関ですが、具体的にどのようなサポートを行っているのでしょうか?
そこで今回は、投資信託協会とは何をしている機関なのかを詳しく解説します。投資信託協会とは?
投資信託とは、投資家から集めたお金を資産運用のプロであるファンドが1つにまとめて投資家に代わって運用することで利益を得る投資方法のことです。
1万円程度から投資を始められるため、少ない資金しか投資に回せないという人でも気軽に投資を始めることができます。
また、運用のプロであるファンドが代わりに運用してくれるため、投資の知識や経験がない投資初心者や投資を行う時間を確保できない人でも投資を始めることが可能です。
投資信託では、国内外の株式や債券などを組み合わせながら運用するため、分散投資によるリスク軽減の効果が期待できます。このようにメリットの多い投資信託ですが、ファンドを簡単に立ち上げられてしまうと投資家のリスクが高くなります。
そこで、全ての投資家が安心して投資信託を行えるように発足したのが、投資信託協会です。
投資信託協会は、どのような取り組みをしているのでしょうか?
投資信託協会の主な取り組み
投資信託協会は、投資家が安心して投資信託に取り組めるように投資信託全体を監視する役目を担っている機関です。
具体的に、投資信託協会は以下の8つの業務を担っています。
- 自主規制業務に取り組む
- 会員調査を行う
- 監督官庁に対して意見表明を行う
- 投資信託に関する啓発や普及活動を行う
- 情報提供を行う
- 国際交流を行う
- 苦情相談を受け付ける
- 認定個人情報保護団体としての業務に取り組む
それぞれの業務について詳しく解説します。
自主規制業務に取り組む
投資信託とは、投資家の大切なお金を預かって運用する投資方法です。
大切なお金を預かるファンドであるにもかかわらず、誇大広告や詐欺案件が当たり前になっていると、投資家は安心して投資信託を始めることができません。
そこで投資信託協会は、投資信託の運用や経理、評価、開示など自主規制を制定することで、投資家保護に努めています。
平成31年4月1日時点で、正会員186社、賛助会員36社が加入する機関となっており、投資信託に安心して取り組めるように信頼向上に向けて取り組んでいます。
会員調査を行う
投資と一口に行っても、株式投資や不動産投資、FXなどの数多くの投資方法があります。
投資信託もそのうちの1つで、投資の経験や知識がない人、投資の時間を確保できない人も安心して取り組めるのが大きな魅力です。
しかし、投資信託に対する認知は低く、投資を始めるにあたり「投資信託を選ぼう」という人の割合も少ないのが現状です。
そこで投資信託協会は、少しでも投資信託に興味を持ってもらうために、投資信託の社会的信用の維持や向上に向けて、会員の法令・諸規範を遵守させる、実施できているかどうかの確認を行っています。
監督官庁に対して意見表明を行う
投資信託に関する取引環境が整っていないと、他の投資方法を選ぶ人が増えてしまいます。
そこで投資信託協会は、投資信託の監督官庁に対して、諸制度や税制度に対する意見表明を行っています。
投資信託協会が積極的に意見表明を行うことで、投資家がより投資信託に取り組みやすい環境を整えることが可能です。
これらの取り組みで、投資信託全体の健全な発展が促されています。
投資信託に関する啓発や普及活動を行う
投資信託がメリットの多い投資方法だとしても、メリットが投資家に伝わっていなければ意味がありません。
投資信託全体の健全な発展を促すためには、投資家に投資信託の理解を浸透させて、多くの投資家に投資信託に取り組んでもらうことが重要です。
そこで投資信託協会は、少しでも投資信託に対する理解を深めてもらうために、投資信託の初心者に向けた投資信託ガイドの発刊や講演会の実施などを行っています。
それ以外に、大学寄附講座の開設やホームページ・メールマガジンを介して情報発信なども行っています。
情報提供を行う
投資信託協会は、投資信託に関するアンケート調査報告や数字で見る投資信託などの情報提供を行っています。
その他に、投資信託の世界統計や投資信託の主要統計のファクトブック、論文データなどの情報提供も行っており、投資家が疑問に感じたことを解決できる環境を整えています。
ファンドの情報もまとめており、投資信託の評価を実施中の評価機関に対してファンドの基礎データの提供も行うなど、投資信託の業界を代表する機関としての役割をしっかりと担っているのが特徴です。
国際交流を行う
投資信託協会が活動を行っているのは、国内だけではありません。
例えば、世界各国の投資信託協会が参加している国際会議に参加して積極的な意見交換を行っています。
他にも、世界各国の投資信託協会との間で統計交換や問い合わせに対応しています。
さらに、証券監督者国際機構が公表している各種提言に意見表明を行うといったように、積極的に国際交流を実施しているのも投資信託協会の大きな役割の1つです。
苦情相談を受け付ける
投資信託では老後に向けた資産形成を理由に銀行から投資信託を勧められて始めたものの、大きな損を出してしまったというトラブルに巻き込まれる可能性があります。
他にも、銀行の説明が不十分で、投資信託が元本保証されているものだと勘違いして投資を始めてしまい、損失が生じて困ったというトラブルに巻き込まれる可能性もあります。
これらのトラブルが生じた場合に、泣き寝入りするしかないという状況では、投資家たちは安心して投資信託に取り組むことができません。
そこで投資信託協会は、投資信託を行っている投資家の相談や苦情などの対応、紛争解決のあっせんなどを行っています。
これらの業務は、特定非営利活動法人の「証券・金融商品あっせん相談センター」が実際の業務にあたっています。
認定個人情報保護団体としての業務に取り組む
個人情報の漏洩によるトラブルを未然に防ぐためにも、個人情報保護の強化が求められています。
投資信託協会も、個人情報保護の認定団体であるため、会員であるファンドがしっかり個人情報保護を行っているかどうかの監視を行っています。
個人情報の適切な取り扱いが行われていない会員には適切な取り扱いを指導しているほか、個人情報に関するトラブルや苦情にも対応。このように、投資信託協会は投資家が安心して投資信託の取引に臨むことができるように取引環境を整えるほか、ファンドの監視を徹底しています。
公式ホームページには、投資信託協会の活動内容だけでなく、投資信託とは何なのか、そのメリットやリスクなどにも分かりやすくまとまっているため、これから投資信託を始める人は一度見てみることをおすすめします。
まとめ
投資信託とは、投資家から集めたお金を資金に運用のプロが代わりに運用してくれる投資方法です。
運用のプロが代わりに運用してくれるため、知識や経験のない人、忙しくて投資になかなか取り組めない人でも、投資信託であれば気軽に投資を始めることが可能です。
しかし、誰でも投資信託を始められてしまうと、投資家のリスクが高くなってしまいます。
そこで登場したのが投資信託協会です。
投資信託協会では、投資家が安心して投資信託に取り組める環境を整えることに注力しています。公式ホームページには、投資信託に関する情報が詳しく記載されているため、投資信託について知りたい人は、検索してみると良いでしょう。