生活費の足しや老後の備えとして投資に興味を持っている人の中には、投資をこれまでに行ったことがないという人もいると思います。
そのような人の中には、投資の仕方が分からず、なかなか始められずにいる人も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、正しい投資の仕方があるのか、投資の仕方について分かりやすく解説します。
正しい投資の仕方はある?
お金を手元に置いているだけでは全く増えません。
子供の進学や老後の備えとしてお金を貯めていくためには、投資によって効率良くお金を増やしていく必要があります。
しかし、投資の知識や経験のほとんどない初心者の中には、投資の仕方が分からないという人も多くいます。
投資の仕方が分からないまま無理に投資を始めると、大切な資産を減らすことになるので注意が必要です。そのため、投資を始める際は、正しい投資の仕方をしっかり理解してから始めることが重要です。
投資とは何なのかをしっかりと理解してから始める
正しい投資の始め方として重要なのは、まず投資とは何なのかをしっかり理解することが重要です。
そこで押さえておくべき知識として、以下の3つが挙げられます。
- インカムゲイン
- キャピタルゲイン
- リスク
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
インカムゲイン
インカムゲインとは、投資商品を保有し続けることで定期的に受け取ることができる利益です。
例えば、株式投資における配当金、不動産投資における家賃収入、投資信託における分配金などがインカムゲインに該当します。
インカムゲインの大きな特徴は、必ず受け取れるという点です。
安定的に受け取れるため、リスクを抑えつつ確実に資産を増やしたいという人にはインカムゲインを狙う投資方法はおすすめです。しかし、インカムゲインは必ず受け取れる一方、得られる利益が少ないというデメリットがあります。
そのため、インカムゲインで少しでも多くの利益を得たい場合、投資資金を増やさなくてはならないので注意が必要です。
キャピタルゲイン
キャピタルゲインとは、投資商品の売買を行うことによって受け取れる利益です。
例えば、株式投資や不動産投資における売却益、投資信託における償還(売却)益などがキャピタルゲインに該当します。
キャピタルゲインの大きな特徴は、まとまった利益が期待できるという点です。
資産運用でリスクを負ってでも大きな利益を得たいという人にはキャピタルゲインを狙う投資方法はおすすめです。しかし、キャピタルゲインは大きな利益が期待できる一方、利益が生じるかどうか不確実、大きな損失が生じる可能性があるというデメリットもあります。
そのため、キャピタルゲインを狙った投資を行う場合は、リスク管理を徹底することが重要です。
リスク
投資方法ごとにリスクの種類は異なりますが、代表的なリスクとして価格変動リスク、為替変動リスク、信用リスクなどが挙げられます。
価格変動リスクとは、投資商品の価格が上下するリスクです。
予想通りに変動が発生すれば利益になりますが、予想が外れると損失が生じます。
為替変動リスクとは、外貨が関連する投資商品で為替変動が生じるリスクです。
価格変動と同様、予想が外れると損失が生じます。また、外国株式は価格変動に為替変動が加わるのでさらにリスクが高くなります。
信用リスクとは、投資先が破綻するといったリスクです。
株式投資では株式を発行している会社が破綻した、上場廃止になった場合は株式の価値が0になります。また、社債も会社が破綻した場合には元本割れが生じます。
他にも金利リスクや流動性リスクなどもありますが、投資を始める際はこれらのリスクを伴うということをよく理解した上で始めることが重要です。
代表的な投資方法の特徴
投資の仕方を理解するためには、投資についてしっかり理解することが重要と言いました。
続いては個々の投資方法がどのような投資方法なのかを解説します。
代表的な投資方法は以下の4つです。
- 銀行預金
- 株式投資
- 投資信託
- FX
それぞれの投資方法の特徴について詳しく見ていきましょう。
銀行預金
会社から給料を振り込んでもらう、手元に現金を持っておくリスクを軽減する目的などで、銀行口座を開設している人は多いと思います。
このように銀行口座を開設してお金を貯めておく銀行預金も、預けた金額に対して利息が受け取れるので投資方法の1つと言えます。
銀行預金の大きな特徴は、普通預金や定期預金の場合には元本保証が受けられるという点です。
1金融機関あたり1,000万円まで元本保証が受けられるため、仮に銀行が破綻しても安心して運用できます。
しかし、得られる利益がかなり少ないのがデメリットです。
得られる利益を増やすために、利息の大きい外貨預金を選択すると、元本保証が受けられなくなります。外貨預金を始める際は、大手の金融機関を利用するといったようにリスク管理を徹底しましょう。
株式投資
株式投資とは、会社が発行して証券取引所に上場されている株式を取引することによって差益を得る投資方法です。
価格変動が大きいため、大きな利益が期待できる一方、株主優待や配当金といったインカムゲインも期待できます。
しかし、銀行預金のように元本保証がなく、株式を発行している会社が破綻した場合には、株式の価値が0になります。
また、株主優待や配当金の分配が中止になる可能性もあるので注意が必要です。
取引時間が平日9時~15時に限られているため、日中働くサラリーマンがリアルタイムで取り組むことができません。
そのため、時間を確保できない人は、買い注文や売り注文を出して約定までは放置するのが一般的と言えるでしょう。
投資信託
投資信託とは、自分で投資を行うのではなく、投資のプロであるファンドにお金を代わりに運用してもらう投資方法です。
ファンドが代わりに運用してくれるため、投資の知識や経験が少ない人でも気軽に投資を始めることが可能です。
また、投資のプロが国内株式や外国株式、日本国債や外国国債などをうまく組み合わせつつ分散投資してくれるため、リスクを抑えることが期待できます。
そのため、自分で株式投資を行うよりリスクを抑えられると言えますが、ファンドの運用が必ず成功するとは保証されていません。
ファンドが運用に失敗すると元本割れが生じるため、「投資信託=絶対に儲かる」ではなく、リスクを伴うということを忘れないように注意しましょう。
FX
FXとは、国が発行している通貨を売買することによって差益を得る投資方法です。
FXではレバレッジを効かせることで、少ない資金でも多くの利益を得ることが期待できます。
また、投資資金を抑えることも可能です。
例えば、レバレッジ25倍を選択することで10万円の資金でも250万円の取引ができます。
また、取引に100万円必要な場合は、25分の1の4万円で取引可能です。
レバレッジはメリットしかないように思いますが、レバレッジ25倍で取引すると、損失も25倍になるので注意が必要です。
しかし、スワップポイントと呼ばれる金利差による利息を毎日受け取ることもできるため、うまくリスク管理をすれば、多くの利益が期待できるでしょう。
まとめ
投資の経験や知識がない人の中には、投資の仕方が分からないという人も多いと思います。
投資の仕方を理解するためには、まず投資ではどのような利益が得られるのか、どのようなリスクを伴うのかを理解することが重要です。その後、投資方法の特徴を理解してからどれを選ぶかを決めていきます。
何も知らないまま投資をいきなり始めると大きな損失を抱える可能性が高いため、まずはしっかりと投資の仕方を理解してから、投資を始めましょう。