人生には数多くのライフイベントがありますが、それらのライフイベントにはある程度のお金がかかります。

そのため、それらのライフイベントを問題なくクリアするために、お金を増やしておこうと考えている人は多いと思います。

そこで、投資または貯蓄で備えようとしている人もいると思いますが、投資と貯蓄は意味が違うのでしょうか?

そこで今回は、投資と貯蓄は意味が違うのか、それぞれの違いについて解説します

投資と貯蓄は意味が違う?

投資と貯蓄は意味が違う?

具体的に、投資と貯蓄にどのような意味の違いがあるのか見ていきましょう。

投資とは

投資とは、ある程度のリスクを負いながら、お金を大きく増やすことを目的としています

例えば、株式投資やFXなどは投資に該当します。

あくまでもお金を増やすことが目的なので、選択肢を誤った、判断を誤った場合には元本を割り込む可能性があるので注意が必要です。

しかし、投資では大きくお金を増やすことが期待できるのが特徴です。

元本を割り込んでも問題のない余裕資金の範囲内であれば投資の方がより効率良くお金を増やすことができるでしょう。

貯蓄とは

貯蓄とは、とにかく資産を減らさないように、預けたお金を確実に増やすことを目的としています

例えば、銀行預金は貯蓄に該当します。

会社から支払われた給料やバイト代をそのまま手元に残しておくことも可能です。

しかし、家が火事や地震といった自然災害に巻き込まれた場合にはお金を失う可能性があります。

銀行にお金を預けてさえいれば、そのようなリスクからお金を守ることが可能です。

貯蓄はお金を増やさないわけではなく、運用よりも安全に保管することに重点を置いているのが大きな特徴です。

ただし、リスクが低いということは大きな利益は期待できません。

そのため、確実に手元に残しておかなくてはならないお金は、投資ではなく貯蓄に回しておく方が良いと言えるでしょう。

代表的な投資の手段とは

代表的な投資の手段とは

投資がリスクを負いながらお金を大きく増やすことを意味していることは分かりましたが、実際にどのような手段があるのでしょうか?

代表的な投資の手段として、以下の6つが挙げられます。

  • 株式投資
  • 投資信託
  • FX
  • 不動産投資
  • ソーシャルレンディング
  • 仮想通貨

それぞれの手段について詳しく解説します。

株式投資

株式投資とは、証券取引所に上場されている会社が発行する株式を売買することによって差益を得る投資方法のことです。

価格変動が大きいので大きな利益を狙えるほか、配当や株主優待などを定期的に得られるというメリットがあります。

一方、価格変動が大きいということは、それだけ損失も大きくなりやすいということを意味しています。

会社が破綻した場合や上場廃止になった場合は、株式の価値が0になる可能性もあるので十分に注意が必要です。

投資信託

投資信託とは、自身で株式投資といった資産運用を行うのではなく、運用のプロに代わりに運用を任せることによってお金を増やす投資方法です。

株式投資は、平日9~15時までと取引時間が限られており、日中働いているサラリーマンがリアルタイムで取引することは困難です。

また、投資の知識や経験が豊富でない人が急に投資を始めるのはリスクが高いと言えます。

しかし、投資信託であれば代わりに運用してくれるため、時間を気にする必要がないほか、知識や経験がなくても問題ありません。

投資信託は、堅実にお金を増やすことが期待できる投資方法ですが、いくら運用のプロでも運用に失敗することはあります。

元本割れの可能性が0ではないという点には注意が必要です。

FX

FXとは、国が発行している通貨を売買することによって差益を得る投資方法です。

FXとは外国為替証拠金取引のことを意味しており、証拠金の範囲から損失が超えないように取引します。

実際に通貨を取得するわけではないため、レバレッジと呼ばれる証拠金以上に取引できる仕組みを利用すれば、少ない資金でも効率良くお金を増やすことが可能です。

また、FXは土日を除いて24時間取引できるほか、配当に似たスワップポイントと呼ばれる金利差を毎日受け取ることができるというメリットがあります。

しかし、レバレッジを効かせた分だけ損失も大きくなりやすいのでレバレッジと証拠金の管理を徹底しなければなりません

また、保有したポジション次第ではスワップポイントを支払わなくてはならないので注意が必要です。

不動産投資

不動産投資とは、マンションやアパート、戸建住宅などの不動産を購入して貸し出すことで家賃収入を得る投資方法です。

「不動産を購入する資金が手元にない」という人も多いと思いますが、条件を満たせば金融機関から融資を受けながら投資を始めることができます。

不動産投資がうまくいけば、安定した家賃収入が得られるため、老後の私的年金になります。

また、返済が完了すれば、不動産という資産を保有することになるため、万が一急にお金が必要になっても売却すればお金を手に入れることが可能です。

一見、メリットの多い不動産投資ですが、当然デメリットも伴います。

例えば、空室リスク、家賃滞納リスク、自然災害リスク、修繕リスクなどの数多くのリスクを伴う点に注意が必要です。

不動産投資を始める際には、このようなリスクを伴うことを事前によく理解しておくほか、事前にリスク対策を考えておくことが重要と言えるでしょう。

ソーシャルレンディング

ソーシャルレンディングとは、お金を貸すことで少しでも増やしたい人とお金を借りたい会社をマッチングさせるサービスのことです。

似たような投資方法に社債がありますが、社債は証券会社を通じて会社が発行する社債を購入する一方、ソーシャルレンディングは貸金業を営む会社を通じて投資します。

社債の場合にはどの会社が発行している社債なのかを知ることが可能ですが、ソーシャルレンディングは貸金業なので融資先の情報がほとんど公開されていません。

そのため、どのような会社なのかを知らないまま融資を行うことになるため、融資リスクが高いと言えますが、その分利回りが高いのが魅力です。

会社が破綻しない限り元本が保証されており、業績不振の会社は融資審査に通らないため、リスクはそこまで大きいと言えません。

そのため、リスクを抑えながら少しでもお金を効率良く増やしたい人にはおすすめの投資方法と言えるでしょう。

仮想通貨

仮想通貨とは、インターネット上でしか利用できない仮想の通貨を意味します。

このような通貨を売買することによって差益を得るのが仮想通貨投資です。

2018年に仮想通貨バブルが生じたときは、100倍以上に値上がりする通貨が続出したため、資産1億円を突破した「億り人」が数多く誕生しました。

2019年に仮想通貨バブルが崩壊してからはそこまで大きな変動は生じていませんが、今後もう一度仮想通貨バブルが生じる可能性があります。

投資方法の中では、最もギャンブル性が高くリスクの高い方法と言えますが、うまく相場の波に乗ることができれば多くの利益が期待できるでしょう。

まとめ

まとめ

将来に備える方法には、投資と貯蓄の2種類ありますが、どちらも意味が異なっています。

投資とは、リスクを負ってでもお金を増やすことに重点を置くことを意味しています。

一方、貯蓄とは、リスクを負わずに堅実にお金を保管することに重点を置くことを意味しているので混在させないように注意が必要です。

投資と一口に言っても、株式投資や投資信託、FXといった数多くの運用方法があります。

運用方法によってメリットやデメリットが異なるため、それらの違いをよく理解してから投資を始めましょう。

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