本業とは別に投資を行っている人の中には、投資によって得られる利益が増えた場合には本業を辞めて投資を専業にしたいと考えている人も多いと思います。
しかし、投資を専業にするということは本業を辞めることで安定して得られる収入を失うことになりますが、投資だけで生活できるのでしょうか?
そこで今回は、投資だけでも生活できるのか、投資だけで生活するメリットとデメリットを解説します。
投資だけで生活できる?
副業として投資を行っている人の中には、本業を辞めて投資を専業にしたいと考えている人も多いのではないでしょうか?
SNSやサイトなどで投資を専業で行っている人の現状を見てみると、投資で十分生活できる収入を確保できていますが、本当に投資だけで生活できるのか気になっている人は多いと思います。
実際に、投資のみで年収1億円を超えている人もいるため、投資だけでの生活は可能です。しかし、投資だけで生活するためには、堅実に投資で利益を積み重ねていく必要があるほか、サラリーマン以上の年収を確保しなければなりません。
そのため、現在の投資の利益がサラリーマンの年収を上回るほどに至っていない場合にはまだ投資を専業にするのは早いと言えます。
では、どのような投資の手段であれば、投資だけでも十分生活できる収入を確保できるのでしょうか?
株式投資で生活する
株式投資とは、証券取引所に上場されている企業が発行している株式の取引を行うことで差益を得る投資方法です。
株式投資は、価格変動が大きいので1日で資金に対して数%の利益を得ることが可能です。
しかし、基本的には所持金の範囲内でしか株式を取得できないため、資金効率は良くないと言えます。
資金効率を上げるために信用取引という資金の3倍までの取引ができる方法を選ぶこともできますが、利益が3倍になる一方、損失も3倍になるので注意が必要です。仮に、1,000万円の資金を運用して1日1%の利益、失敗した日や取引しなかった日などを含めて1ヶ月で10%の利益を達成できたとすると、投資で月収100万円を達成できます。
ただし、先ほども触れたように資金効率が良くないため、安定した利益を得るためにはより多くの資金が必要になることが大きなデメリットと言えるでしょう。
不動産投資で生活する
不動産投資とは、居住用の不動産ではなく、投資用の不動産を購入して貸し出すことで家賃収入を得る投資方法です。
「投資用不動産を購入するためにかなり多くの資金を必要とするのでは?」と感じた人も多いと思います。
しかし、不動産を購入する資金は、金融機関から融資を受けることが可能です。
必ず融資を受けられるというわけではありませんが、融資を受けながら資産運用を行えば少ない資金でも大きな利益が得られるため、資金効率が良いと言えます。
仮に、家賃収入から融資返済を差し引いた物件の利回りが1%の物件だった場合、1億円の不動産を所有していれば月収100万円を達成できます。
空室が生じた場合は、返済に回すことができる家賃収入が少なくなるため、給料や預金から返済を行うことになる可能性も。そのため、不動産投資を始める際には、常に資金に余裕を持っておくことを忘れないようにしましょう。
FXで生活する
FXとは、国が発行している通貨を売買することによって差益を得る投資方法です。
FXではレバレッジと呼ばれる自己資金以上に取引できる仕組みが採用されていることから、資金効率がかなり優れています。
日本国内のFX業者の場合はレバレッジが最大25倍と制限が設けられていますが、海外のFX業者の場合は上限が設けられていません。
そのため、レバレッジ100倍以上の取引もできることから、少ない資金でも効率良く利益を得ることが可能です。
例えば、100万円の資金があれば、レバレッジ500倍のFX業者の場合、5億円の資金を運用しているのと同じになります。仮に、1ヶ月の利回りが0.2%でも月収100万円を達成可能です。
資金効率の良い不動産投資やFXであれば、1ヶ月の利益目標が低くても生活できる程度の利益が期待できるため、投資で生活することを目指す場合、これらの方法を選択することをおすすめします。投資だけで生活するメリット
投資だけで生活することにどのようなメリットがあるのでしょうか?
投資だけで生活する主なメリットとして以下の2つが挙げられます。
- 時間を有意義に使える
- 時間を拘束されずに済む
それぞれのメリットについて詳しく見ていきましょう。
時間を有意義に使える
本業は片手間で臨むことができませんが、投資は不労所得が得られる方法を選んだ場合は寝ている間にも収入が得られるようになります。
例えば、不動産投資を始めて不動産管理会社に管理を委託した場合には、オーナーは不動産管理会社からの指示に従ってサインや支払いをするだけなので手間がかかりません。
また、ある程度の資金を貯めた後、FXでスワップポイントと呼ばれる金利差を受け取れる状況になった場合、ポジションを持っているだけで毎日利息を受け取ることが可能です。
このように不労所得が得られる方法を選択すれば、趣味に取り組む時間や家族と過ごせる時間を増やせるようになるため、時間を有意義に使えるようになるでしょう。
時間を拘束されずに済む
FXは、土日を除いて24時間取引できますが、日中働いているサラリーマンは勤務中に取引できません。
また、株式投資は、平日朝9時~15時までと取引時間が限られているため、リアルタイムで取引することはほぼ不可能です。
しかし、本業を辞めて専業として投資に取り組むようになった場合は、時間を拘束されずに済むため、より積極的に投資を行うことができます。
投資に取り組める時間が増えることで、より利益を増やすことが期待できるでしょう。
投資だけで生活するデメリット
投資だけで生活することにはいくつかメリットがありましたが、何かデメリットはあるのでしょうか?
投資だけで生活する主なデメリットとして以下の2つが挙げられます。
- 収入が不安定になる
- 有給休暇がない
それぞれのデメリットについて詳しく見ていきましょう。
収入が不安定になる
会社員として働いている場合、毎月の給料が決まっているため、安定した収入を得ることが可能です。
しかし、投資を専業にした場合、毎月の収入は投資の運用結果に左右されることから収入が不安定になります。
収入があまり得られなかった月やマイナスになった月は貯金を崩しながら生活することになります。
そのため、ある程度の貯金を確保してから投資を本業にする、自信がない場合は兼業として投資を楽しんだ方が良いと言えるでしょう。
有給休暇がない
会社に勤めている場合には、有給休暇や福利厚生がありますが、投資を専業にする場合には、有給休暇や福利厚生はありません。
会社員の場合には、風邪をひいて有給休暇を使って休んでも休んだ分の給料は保証されていますが、専業投資家の場合には、風邪をひいて休んで投資ができなかった日の収入は保証されていないということです。
収入が安定しないことに加えて、精神的なプレッシャーから体調を崩すケースも多いため、専業にあまりこだわり過ぎない方が良いと言えるでしょう。まとめ
投資を本業にして生活できている人は数多くいます。
しかし、投資だけで生活することにはメリットがある一方、デメリットもあるので十分注意が必要です。
そのため、投資で生活することにはどのようなデメリットを伴うのかをよく理解してから投資を始めましょう。