働いて得られる給料にはある程度の限界があるため、投資で少しでも収入を増やしたいと考えている人も多いと思います。
しかし、投資に回すことができる余裕資金が多くなく、10万円しか用意できない場合でも投資を始められるか気になっている人もいるのではないでしょうか?
そこで今回は、10万円でも投資を始められるのか、10万円の投資方法を解説します。
10万円でも投資を始められる?
生活費の足しや老後の備えなどのために、投資を検討している人は多いと思います。
投資と聞くと、ある程度のまとまった資金が必要になるというイメージですが、実際はどうなのでしょうか?
投資と一口に言っても、数多くの投資方法があり、全ての投資方法がある程度のまとまった資金を必要としているわけではありません。中には、10万円以下でも投資を始めることができる運用方法もあるため、10万円程度しか運用資金を準備できない人でも、安心して投資を始めることができるでしょう。
10万円でも始められる投資8選
運用資金が10万円程度でも始められる投資方法として以下の8つが挙げられます。
- 株式投資
- FX
- FXシステムトレード
- ロボアドバイザー
- 投資信託
- ソーシャルレンディング
- バイナリーオプション
- 仮想通貨
それぞれの投資方法の特徴について詳しく見ていきましょう。
株式投資
株式投資とは、証券取引所に上場されている株式を売買することによって差益を得る投資方法です。
2020年1月時点で証券取引所に上場されている株式は約3,850銘柄ですが、約3分の1の1,300銘柄は10万円以下で取引することが可能です。
しかし、ユニクロやGUを運営しているファーストリテイリングといった大企業の株式は、約620万円の資金がないと取得できません。
限られた範囲でしか株式を選択できないので注意が必要です。
ただし、証券会社によってはミニ株や単元未満株といった10分の1、100分の1の資金で取引できるケースもあります。
株式投資は、売却差益だけでなく配当金や株主優待も得られるのが大きな魅力と言えるでしょう。
FX
FXとは、国が発行している通貨を売買することによって差益を得る投資方法です。
例えば、最低取引単位が1万通貨のFX業者で、米ドルが1ドル100円という状況で取引する場合は100万円の資金が必要です。
しかし、FXにはレバレッジという自己資金以上に取引できる仕組みが採用されているため、実際にはより少ない資金で投資を始めることができます。
日本国内のFX業者の場合はレバレッジを最大25倍に設定できるため、先ほどの条件では必要な資金を25分の1の4万円に抑えることが可能です。
また、海外のFX業者の場合には、日本の金融庁の規制が適用されないため、100倍以上のレバレッジで取引できます。
1通貨から投資できるFX業者もあり、10万円以下の資金でも十分に投資を楽しめるでしょう。
FXシステムトレード
FXシステムトレードとは、FXをシステムが自動的に行ってくれる投資方法です。
FXには、土日を除いて24時間取引できるという魅力がありますが、日中働いているサラリーマンは常に取引できるわけではありません。
しかし、システムトレードであれば、システムが自動的に取引を行ってくれるため、取引の時間を確保できないトレーダーでも効率良く投資を行うことが可能です。
一般的な自分で行うFXと同じく、レバレッジを効かせることができます。
FXの時間を確保できない人、10万円以下の資金で投資したい人におすすめです。
ロボアドバイザー
ロボアドバイザーとは、最初に簡単な設定をするだけで、AIがその人にあった運用方法を決定して自動的に資金を運用してくれる投資方法です。
どのロボアドバイザーを利用するかによって異なりますが、最低投資金額が10万円に設定されていることも多く、運用を始める際は最低投資金額を確認することをおすすめします。
専門的な知識を必要としない、AIが自動的に取引してくれるため、投資の時間をなかなか確保できない人や投資の初心者も始めやすい投資方法です。
1箇所に投資が集中せず、分散投資もできるため、リスクを抑えながらお金を増やすことが期待できるでしょう。
投資信託
投資信託とは、自身で資産運用を行うのではなく、資産運用のプロに代わりに運用する投資方法です。
証券会社によっては100円から投資を始められるため、少ない資金で投資を始めたい人におすすめの投資方法と言えます。
資産運用のプロが代わりに行ってくれるため、資産運用の知識がない人でも容易に投資を始めることが可能です。
また、分散投資もできる、海外の金融商品にも投資できるため、リスクを抑えながら投資を行えるでしょう。
ソーシャルレンディング
ソーシャルレンディングとは、お金を借りたい企業にお金を貸すことで利息を受け取れる投資方法です。
1万円程度から企業にお金を貸すことができるため、10万円以下から投資を始めたい人に適していると言えます。
特に難しい知識は必要ではなく、お金を貸す企業を選んだ後は返済期限を待つだけなので、誰でも気軽に始めやすいのがポイントです。
しかし、企業が返済期限を迎える前に破綻した場合は、元本割れする可能性があるので注意しましょう。
バイナリーオプション
バイナリーオプションとは、一定期間においてどのような為替変動が生じるのか予想する投資方法です。
例えば、1米ドルが100円の状況において、2時間後に100円を下回っているか、100円を上回っているかを予想してエントリーします。
仮に予想が当たった場合には、その時点で自動的に決済が完了し、業者が決めていた報酬が支払われます。
予想が外れた場合でも、掛け金を上回る損失が生じることはありません。
自信がない時は、掛け金を減らすことでリスクをコントロールできるのも大きな魅力の1つと言えます。
バイナリーオプションの投資を行えるFX業者は限られていますが、FXのように専門知識を必要としないため、10万円以下で気軽に始めやすい投資方法と言えるでしょう。
仮想通貨
仮想通貨とは、インターネット上でしか使用できない通貨を売買することによって差益を得る投資方法です。
2018年に仮想通貨バブルが到来し、価格が100倍以上になった仮想通貨も多くありました。
その結果、仮想通貨のおかげで「億り人」と呼ばれる億以上の資産を手に入れた人も数多く現れました。
最近はそこまで大きな変動が生じていませんが、これから先仮想通貨の需要が高くなると、需要とともに価格が高くなるため、再度大きな利益が期待できます。
10万円以下の資金では、投資をしてもそこまで多くの利益を得られないと思っている人も多いと思いますが、一度勢いがつけば前回のバブルを超える可能性を秘めています。
そのため、少しでも10万円の資産を増やしたいと考えている人に、仮想通貨はおすすめの投資方法と言えるでしょう。
まとめ
収入を増やすため、老後の備えのためなど、人によって目的は異なりますが、投資に興味を持っている人は多いと思います。
しかし、投資と聞いて100万円以上の資金が必要になるなど、ある程度のまとまった資金がないと投資を始めることができないと思っている人も多いのではないでしょうか?
投資と一口に言っても、株式投資、FX、投資信託などの多くの投資方法があるため、中には運用資金が10万円以下でも始めることができるものがいくつかあります。投資方法ごとにリスクやリターンが大きく異なるため、それぞれの投資方法の特徴をよく理解してから投資を始めるようにしましょう。