資産運用には様々な方法がありますが、サラリーマンなどで日中忙しいなど、運用の時間を確保できない人や資産運用に回すことができる余裕資金が少ない人の場合などには、運用方法が限られてしまいます。
では、10万円を自分で運用するのではなく預けた場合には、どの方法が効率良く資産を増やすことができるのでしょうか?
そこで今回は、10万円預けるならどこがいいのか、お得な預け先を4つご紹介します。
10万円預ける際に考えるべきこと
資産運用を行うとなると、株式投資で株式の取引を行う、FXで為替の取引を行うといった取引を想像している人が多いのではないでしょうか?
資産運用の方法には、自身で取引を行って利益を得る方法の他にも、預けることで利益を得るという方法もあります。
例えば、会社から給料を受け取るために、銀行口座を開設している人も多いと思いますが、銀行も預けることによって利益を得る方法の1つです。
「銀行はお金を預かって個人の代わりに管理してくれているのでは?」と思った人もいるかもしれませんが、そうではありません。
銀行は、口座の開設者から預かったお金を融資に回すなどの運用を行うことによって利益を得ます。銀行に預金していると利息でお金が増えるのは、預金の運用を行うことによって得られた利益を分配しているためです。
このように、お金を預けて増やす資産運用の手段では、資産運用の手間を省くことができる一方で、預け先の運用力が高いかどうかで運用結果が左右されます。
そのため、安心できる運用先かどうかをしっかりと判断することが重要と言えるでしょう。
お得なお金の預け先4選
自身で資産運用を行わずに、預けることで資産を増やしていく資産運用の手段はいくつかあります。
その中でも特にお得なお金の預け先は以下の4つです。
- 銀行預金
- 個人向け国債
- 投資信託
- ソーシャルレンディング
それぞれの預け先について見ていきましょう。
銀行預金
銀行預金は、バイト先や会社からの給料を入金するために口座を作成することで、無意識のうちに行っている人も多いと思いますが、お金を預けて利益を得る資産運用の手段の1つです。
そのため、銀行が破綻した場合には、預けていたお金が返ってこなくなる可能性もあるので注意が必要です。
「メガバンクなら安全だ」と思った人もいるかもしれませんが、リーマンショックのような事態が続くと、メガバンクでもどうなるかは分かりません。
しかし、銀行預金は預金保険機構によって元本部分の1,000万円とその利息が保護されているため、1,000万円以下であれば元本保証が付いているという大きなメリットがあります。
個人向け国債
国債は、個人向けではなかったため、個人が直接購入できませんでしたが、個人向け国債の登場によって個人でも取引を行うことができるようになりました。
銀行預金のように元本保証は付いていませんが、発行している国が破綻しない限り元本が保証されるため、実質元本保証されているようなものと言えるでしょう。
個人向け国債は、固定金利の3年と5年、変動金利の10年の3種類がありますが、1年を経過した後は、いつでも途中解約が可能です。
最低金利が0.05%と保証されているため、長期的な運用を考えている場合には、安心して預けることができると言えるでしょう。
投資信託
銀行預金や個人向け国債は、リスクが低い預け先と言えますが、利回りが1%を下回るのが一般的であるため、大きく資産を増やすことは期待できません。
一方で、投資信託は、資産運用のプロが代わりに国内外の株式や債券などへの投資を行ってくれるため、株式投資を含む以上はリスクが高くなってしまいますが、5%程度の利回りが期待できるのがメリットです。
集中投資とは異なり、株式や国債などに分散して投資するため、リスクを抑えることが期待できます。
ソーシャルレンディング
ソーシャルレンディングとは、会社への融資のことですが、高い利回りが期待できるため、最近注目されている運用方法です。
「金融機関から融資を受ければいいのでは?」と思って人もいるかもしれませんが、企業の中には、何らかの理由によって赤字決算になっていて、せっかく開発によってすごい商品が誕生しても、融資を受けることができないケースがあります。
ソーシャルレンディングでは、そのような企業を対象に融資を行っており、利回りが3~10%程度の案件が数多く存在しています。
「金融機関から融資を受けることができない企業に融資を行うのは怖い」と不安に思っている人もいるかもしれませんが、ソーシャルレンディングを手掛けている企業がしっかり下調べを行っているため、貸し倒れがほとんどありません。
10万円の投資先としてソーシャルレンディングを選ぶ場合は、利回りが高いため効率良く資産を増やすことができますが、利回りの高さと信頼性を比べながら少しでも貸し倒れのリスクを抑えることを忘れないようにしましょう。
<番外編>お金以外に換金できるもの
上記でご紹介した4つのお得な預け先は、利息などを現金で受け取ります。
しかし、今からご紹介する方法は、最終的に現金ではなく旅行券や商品券として受け取れるものです。
お金以外に換金できるものとして以下の2つが挙げられます。
- 旅行積立
- デパート友の会
それぞれの預け先について見ていきましょう。
旅行積立
旅行積立とは、旅行会社や航空会社などを預け先とするものです。
利回りは2~3%と高く、他の資産運用の方法よりも利回りが高いことが特徴です。
ソーシャルレンディングに似ているようにも見えますが、旅行積立は利息を上乗せした後、旅行券などと交換します。
結果的に売り上げに貢献するため、ソーシャルレンディングよりリスクが低いと言えます。
デパート友の会
デパート友の会とは、百貨店といったデパートを預け先とするものです。
利回りは10%を上回っているなど、高い利回りが特徴です。
デパート友の会も旅行積立と同様、利息を上乗せした後に買い物券や買い物カードなどと交換します。
結果的に売り上げに貢献するため、リスクが低い預け先と言えます。
会員になることのメリットとして、高い利回りが挙げられますが、他に会員向けの情報誌の送付やホテル、レストラン、映画、観劇、レジャー施設などの優待割引などが受けることも可能です。
まとめ
資産運用には、株式投資やFXのように自身が積極的に運用を行うという手段もありますが、銀行預金や投資信託などのように預けることによって資産を増やすという手段もあります。
預けることによって資産を増やす場合には、自身で運用を行う時間を取られずに済むため、自分の時間を大切にしながら効率良く資産を増やしていくことが可能です。
一方で、お金を預けて資産運用を行う場合は、利回りが基本的に低いというデメリットがあります。
中には、利回りが高いものもありますが、リスクが高くなる可能性もあるため、運用方法についてしっかりと調べてから10万円の預け先を決めましょう。