お金を貯めたいと思っている人の中には、なるべく使わないようにしようとしている人が多いと思います。
しかし、お金をなるべく使わないことでお金を貯めようとしていることが、逆に貯まらない原因になっている可能性があることをご存じでしょうか?
そこで今回は、上手なお金の使い方はあるのか、正しいお金の使い方について解説します。
上手なお金の使い方はある?
人生には様々なライフイベントがあります。
例えば、結婚や出産、子供の進学、住宅の購入、老後などです。
これらのライフイベントには、ある程度の支出を伴うものもあるため、イベントを問題なくクリアするために上手にお金を貯めておきたいと考えている人は多いと思います。
上手にお金を貯めておきたいと考えている人の中には、お金を使わないようにすることを意識している人も多いのではないでしょうか?
しかし、本当に上手にお金を貯めるためにはお金を使わないようにするのではなく、上手なお金の使い方をすることが重要です。
使わないことだけが方法ではない
お金を使わなかった場合には、確かに使わなかった分だけお金を貯めることができますが、それ以上にお金を貯めることはできません。
つまり、ライフイベントに向けて少しでも効率良く余裕を持ちながらお金を貯めたい人は、お金を使いながら増やすという方法を選択することも重要です。
しかし、無意味なことにお金を使っていては、必要なお金を失うことになるので注意が必要です。
どんなお金を貯めればいいのか、どんなお金の使い方をすればいいのかを詳しく見ていきましょう。
支出を抑える
将来のライフイベントに備えてお金を貯めておくには、なるべく支出を抑えることが重要です。
支出を抑える際に抑えておくポイントとして以下の2つがあります。
- ニーズとウォンツを意識する
- 固定的な支出を見直す
それぞれのポイントについて詳しく見ていきましょう。
ニーズとウォンツを意識する
将来に備えてなるべくお金を使いたくないという人は多いと思いますが、生きていく上で全く使わないわけにはいきません。
そこで重要になってくるのがニーズとウォンツを意識しながら支出するという方法です。
ニーズとは「必要」という意味で、必要なものだけを購入するという考え方を指します。一方、ウォンツとは「欲しい」という意味で、欲しいものが必ず必要なものというわけではないため、購入せずに我慢するという考え方を指します。
例えば、料理をするにあたりお肉を購入することはニーズと言えますが、高級な霜降り牛を購入することはウォンツです。
買い物をする際には、ニーズなのかウォンツなのかを考えながら購入すれば、無駄な支出を抑えられるため、より効率良くお金を貯めることができるでしょう。
固定的な支出を見直す
支出は一時的に生じるものと固定的に生じるものがあります。
固定的な支出とは継続的に生じる支出であるため、無駄が生じていれば影響が大きくなるので注意が必要です。
固定的な支出として、スマホの料金、家賃、電気代やガス代などが挙げられます。
スマホの料金は、格安スマホ会社が参入してきており、以前より安い料金プランで契約できるようになりました。
家賃は、住宅ローンを契約して持ち家を購入した場合は、契約時の金利よりも現在の金利が下がっていれば借り換えることで支出を抑えることが可能です。
賃貸の場合は、物件条件を見直すことで家賃を大きく下げることが期待できます。
また、電気代やガス代は、自由化によって他の企業が参入してきており、以前より安い料金プランで契約できるようになりました。
このように、固定費は見直す余地が多く、少し見直しただけでも大きな効果が期待できます。
少しでもお金を貯めたい場合には、これらの2つの方法を実践することが重要と言えるでしょう。
適度に支出する
「お金を貯めるためには支出を抑えることが重要なのか」と感じた人もいると思いますが、適度に支出することも重要です。
しかし、無駄な支出はお金を減らすだけなので、正しいお金の使い方を理解することが重要です。
正しいお金の使い方として以下の3つが挙げられます。
- 資産運用に回す
- 自己研磨に費やす
- 趣味に費やす
それぞれのお金の使い方について詳しく見ていきましょう。
資産運用に回す
頑張って支出を減らしたとしても、その分しかお金を貯めることはできません。
そのため、少しでもお金を貯めたいのであれば、余裕資金を資産運用に回すことをおすすめします。
資産運用と一口に言っても、様々な運用方法があります。
銀行預金や国債などは元本割れのリスクがほぼないというメリットがある一方、リターンもほぼないことがデメリットです。
株式投資やFXなどは大きな利益が期待できるというメリットの一方、元本割れのリスクが高いというデメリットがあります。
資産運用を始めてからその資産運用のデメリットに気づいても手遅れです。
失敗が原因でお金を失う可能性もあるのでお金の使い方には十分注意が必要です。
このように各資産運用によって、メリットとデメリットが異なるため、それらをあらかじめよく理解してから運用方法を選べば効率良くお金を貯められるでしょう。
自己研磨に費やす
正しいお金の使い方としておすすめするのが自己研磨に費やすことです。
「自己研磨?」と疑問を抱いた人もいるのではないでしょうか?
無駄にエステやネイルに行くのは無駄遣いですが、体に疲労が溜まってパフォーマンスが下がると生産性も下がるため、適度なタイミングでマッサージに行くことは正しいお金の使い方と言えます。
また、資格取得に向けて勉強するためにお金を使うことも自己研磨です。
資格を取得すれば、資格手当が会社から受け取れる可能性がある、より良い条件の会社に転職できる、退職後も資格を活かして収入を得ることが可能です。
ただし、取得する資格は、何でもいいというわけではありません。
誰でも簡単に取得できる資格では、取得してもプラスに働かない可能性があります。そのため、資格を取得する場合には、比較的難易度の高い国家資格に挑戦するなど、正しいお金の使い方を心掛けることが重要と言えるでしょう。
趣味に費やす
「趣味に費やすのは無駄遣いになるのでは?」と疑問を抱いた人もいるかもしれませんが、無駄遣いにはならないのでしょうか?
例えば、趣味が写真撮影の場合には、撮影した写真をSNSにアップしていたところ、写真を見た個人や企業などから写真撮影の依頼を受ける可能性があります。
このように、趣味が収入につながるケースも多く、趣味にお金を費やすことは悪いこととは言い切れません。
また、自己研磨にお金を費やすことと同じく、趣味で楽しむことによってモチベーションの向上が期待できます。
費やしすぎてしまうことは無駄遣いになりますが、適度に使うことは正しいお金の使い方と言えるでしょう。
まとめ
お金を貯めるには、とにかく支出を減らせばいいと考えている人もいるかもしれませんが、それだけでは減らした分しかお金が貯まらないので効率的とは言えません。
そのため、お金を少しでも効率良く貯めたい場合には、お金を使わないのではなく、適度に正しく使うことも重要です。
正しいお金の使い方として資産運用に回す・自己研磨に費やす・趣味に費やすなどの方法が挙げられます。いずれもおすすめの方法と言えますが、過度に支出が増えてしまうと、お金を減らすことになるため、正しいお金の使い方をしているかどうかを常に確認することを忘れないようにしましょう。