これから訪れるライフイベントに備えて、資産を少しでも作っておこうと考えている人は多いと思います。
しかし、資産を作ると言っても、会社からもらう給料はすぐに増えるものではありません。では、どうすれば資産を作ることができるのでしょうか?
そこで今回は、どうやって資産を作れば良いか、正しい資産の作り方について分かりやすく解説します。
資産を作ることは重要
20代の人にはこれから数多くのライフイベントが訪れます。例えば、結婚、子供の出産、子供の進学、住宅の購入などです。
これらのライフイベントはある程度の費用がかかるため、ライフイベントが発生した時にお金がなくて困るということがないように、資産を作っておくことが重要です。
20代でない場合でも、高齢化の進行で人生100年計画を立てるにあたって老後の生活費の確保が必要とされています。年金を受け取れたとしても、2,000万円の生活費が不足すると言われており、資産を作ることは必須です。
しかし、資産を作ると言っても資産は簡単に作れるものではありません。
どうやって資産を作れば良いのか詳しく見ていきましょう。
資産を作る方法とは
資産を作る方法と聞くと、資産運用を考えている人が多いのではないでしょうか?
しかし、資産を作る方法には、資産運用以外にも支出を減らす、収入を増やすという方法もあります。
それぞれの方法の特徴について詳しく説明します。
支出を減らす
電気代やガス代などは、毎月発生する支出の1つですが、これらは自由化によって大手以外の企業も参入してきており、価格競争によって安い料金プランも登場しています。
そのため、現在契約している企業から乗り換えれば、ある程度は支出を減らして資産を作ることが可能です。
これは電気代やガス代だけでなく、スマホにも該当します。
これまでは大手通信会社が通信業界を独占していましたが、最近は格安スマホ企業が参入しているため、乗り換えることで資産を作ることが可能です。他にはクレジットカードを解約するという選択肢も。
クレジットカードはキャッシュレス決済ができて便利な反面、現金がなくても容易に購入できてしまうため、支出が増える要因です。
キャッシュレス決済の推進で還元が受けられる店が増えていますが、チャージした分だけ使えるものに替えるなど、支出を抑えるように心掛けると多少は資産を作ることができるでしょう。
収入を増やす
もし、働いている企業の収入が少ない場合には、転職することですぐに収入を増やすことができます。
また、勤務後や休みの日にアルバイトをすることで、さらに収入を増やすことが可能です。
しかし、勤務後や休みの日にアルバイトをする場合は、体力的にも精神的にも負担が大きくなるので注意が必要です。
アルバイトの他に、クラウドソーシングという選択肢もあります。
クラウドソーシングとは、勤務先で働くのではなくネットで仕事の依頼を受けて在宅で働く方法です。納期に向けて空いた時間をうまく活用できるほか、有資格者の場合にはアルバイトよりも多くの収入を得ることが可能です。
アルバイトやクラウドソーシングを始めれば、今以上に資産を作ることができるでしょう。
資産運用を始める
支出を減らすという方法を選んでも、減らせる金額にはある程度の限界があります。
また、収入を増やすという方法を選んでも、本業との両立する必要があるので時間的な限界があります。
そこで登場するのが資産運用です。
資産運用には、自分で行う方法以外にも誰かに代わりに行ってもらうという方法もあります。その方法を選ぶことで資産運用を行う時間のない人でも資産を作ることが可能です。
また、その方法を選んで余った時間でクラウドソーシングに取り組めば、さらに効率良く資産を作ることも。
ただし、資産運用はリスクを伴うものもあります。
そのため、リスク管理を徹底することが重要と言えるでしょう。
代表的な資産運用の特徴を紹介
支出を減らす、または収入を増やすことで資産を作る方法には、ある程度の限界があります。
そのため、資産を作るには資産運用を組み合わせることが必須と言えます。
しかし、資産運用にはリスクを伴うため、それぞれの資産運用の方法にどのようなリスクを伴うのか事前に把握しておくことが重要です。
主な資産運用の方法である「株式投資・FX・不動産投資・投資信託」の4つの特徴について詳しく説明します。
株式投資
株式投資とは、証券取引所に上場している企業が発行する株式を取引して差益を得る資産運用です。
取引時間は平日9時~15時であるため、日中働いているサラリーマンがリアルタイムで取引するのは難しいと言えます。
株式は価格変動が大きいため、ある程度の利益が期待できるというメリットがありますが、損失も大きくなりやすいというデメリットも伴います。
また、ある程度有名な企業の株式を保有するには、数十万円~数百万円の費用が必要です。
資金が少ない場合には取引できる銘柄が限られてしまうので、注意しなければなりません。
しかし、株式投資は、長く保有すると株主優待や配当金を受け取ることができます。
うまく運用すれば安定した利益を得られることから、資産を作るにはおすすめの方法と言えるでしょう。
FX
FXとは、国が発行する通貨を取引することによって差益を得る資産運用です。株式投資は取引時間が限られていましたが、FXは土日を除いて24時間取引できるので日中働いているサラリーマンも取引しやすい環境が整っています。
また、株式投資ではある程度資金が必要でしたが、FXはレバレッジを効かせることで最大25分の1に資金を抑えることができます。
配当金に似たスワップポイントという金利差を毎日受け取ることもできるため、積極的に資産を作ることを目的としている人には最適な資産運用と言えるでしょう。
不動産投資
不動産投資とは、マンションやアパートといった投資用不動産を購入して貸し出すことで家賃収入を得る資産運用です。
入居者がいる限りは安定した家賃収入が得られるほか、不動産を購入する際に金融機関の融資を受けることもできるため、自己資金が少ない人でも運用しやすいと言えます。
しかし、空室が生じた場合や火災や地震などの自然災害が発生した場合には、安定した家賃収入が得られなくなるほか、資産価値が減少するというリスクを伴います。
不動産投資は魅力的な資産運用の1つですが、運用に失敗した場合はローンの返済だけが残ってしまうため、リスク管理を徹底することが重要と言えるでしょう。
投資信託
投資信託とは、自身で資産を運用するのではなく、資産運用のプロに資金を預けて代わりに運用してもらうという資産運用です。
資産運用のプロが資産を代わりに運用して利益が生じた場合には、手数料を引いた残りを分配金として受け取ることができます。
資金を預けるだけで、自身で特に何かをする必要はないため、時間を効率良く使えるというメリットがありますが、必ずしも利益が得られるわけではありません。
いくら資産運用のプロと言っても、失敗した場合には損失が生じて元本割れする可能性も。
そのため、投資信託を選ぶ際は、安心して任せられる相手かどうかをしっかりと選ぶことが重要と言えるでしょう。
まとめ
将来安心して暮らすには、なるべく多くの資産を作ることが重要です。
資産を作る方法には、支出を減らす、収入を増やす、資産運用を始めるという選択肢が挙げられます。
支出を減らす、収入を増やすという方法は、確実に資産を作ることができる一方、ある程度限界があります。
そのため、少しでも多くの資産を作るには、資産運用を始めることが必須です。
しかし、資産運用は支出を減らす、収入を増やすという方法のように必ず資産を作ることができるとは限りません。
元本割れのリスクを伴う可能性もあるため、それぞれの資産運用の特徴をよく理解してから始めることをおすすめします。