生活費の足しや老後に必要な資金を確保するなどの目的で、何かしらの資産運用を行って少しでも資産を増やそうとしている人が多くいます。

しかし、資産運用は株式投資や投資信託、FX、不動産投資など種類が多く、どの運用方法が自分に合っているか分からずに悩んでいる人も多いのではないでしょうか?

そこで今回は、資産運用に株は向いているのか、株の特徴を分かりやすく解説します

資産運用に株は向いている?

資産運用に株は向いている?

給料から生活費を引いて、残ったお金を貯金している人も多いと思います。しかし、貯金の金利は、メガバンクの普通預金で0.001%が一般的で、100万円預けても10円しか利息が付きません。

そのため、貯金ではなく他の資産運用を検討している人も多いと思いますが、資産運用には不動産投資、FXなど数多くの種類があるため、どれを選ぶべきか判断が難しいと言えます。

株式投資も数多くある資産運用の1つです。

不動産投資は不動産、FXは国が発行している通貨への投資です。

不動産や通貨は素人が価値を判断するのは難しく、容易に取り組みにくいと言えます

しかし、株式投資は企業への投資で不動産や通貨よりも価値を判断しやすいため、素人でも取り組みやすいと言えるでしょう。

株のメリット

株のメリット

資産運用の知識や経験がない初心者でも、株は取り組みやすいと言いましたが、資産運用に株を選ぶことにどのようなメリットがあるのでしょうか?

株のメリットは以下の2つです。

  • 大きな利益が期待できる
  • 株主優待や配当金を受け取れる

それぞれのメリットについて詳しく見ていきましょう。

大きな利益が期待できる

不動産投資の投資対象である不動産は、築年数の経過とともに資産価値が下がるため、売却益はほとんど期待できません。

また、FXの投資対象である通貨は、価格変動があるものの、1日に1%以上の変動が生じるケースは稀なので、大きな利益が期待できないと言えます。

一方で、株式投資の投資対象である株式は、1日に20%の変動が生じる可能性があるため、大きな利益が期待できます

資産運用によって少しでも大きな利益を得たいと考えている人には、株が適していると言えるでしょう。

株主優待や配当金を受け取れる

FXでは、スワップポイントという金利差による利息が受け取れますが、保有しているポジションによってはスワップポイントが取られることも。

また、不動産投資では、家賃収入が得られますが、入居者がいなければ家賃収入が途絶えてしまいます。

一方、株式投資では、配当金や株主優待を提供している企業の株式を取得すれば、それらを受け取ることが可能です。

取引によって差益を得る以外にも、長く持ち続けることで配当や株主優待が受け取れることも株の魅力と言えるでしょう。

株のデメリット

株のデメリット

資産運用に株を選ぶことには、大きな利益が期待できる・株主優待や配当金を受け取れるというメリットがありましたが、どんなデメリットがあるのでしょうか?

株のデメリットは以下の2つです。

  • 自己資金が多く必要になる
  • 損失が大きくなりやすい

それぞれのデメリットについて詳しく見ていきましょう。

自己資金が多く必要になる

FXは、レバレッジという仕組みを利用することによって、取引に必要な資金を最大25分の1に抑えながら取引することが可能です。

また、不動産投資は、多くの資金を必要としますが、条件を満たした場合は銀行から融資を受けながら運用できるため、自己資金を少なく抑えられます。

一方、株式投資は、1万円以下で取引できる株式もありますが、メジャーな大企業の株式を取得するにはかなり自己資金が必要になります

例えば、2019年10月時点では、任天堂の株式を取得するには約386万円必要です。

運用に回せる自己資金が少ないと、取引できる株式が限られてしまうことがデメリットと言えるでしょう。

損失が大きくなりやすい

株式投資は、価格変動が大きいため、少しでも多くの利益を得たい人に適している運用方法であると言いました。

しかし、価格変動が大きいということは、下落する時も変動が大きくなるため、注意が必要です。

また、不動産や通貨は価値が0円になるということはありませんが、株式は企業が破綻した場合や証券取引所の上場が廃止になった場合には価値が0円になります

株の取引を始める際は、このようなリスクを伴っているということを十分に理解した上で始めましょう。

他の資産運用の特徴

他の資産運用の特徴

資産運用には、株式投資以外にも投資信託や不動産投資、FXなどがあります。

それぞれの特徴について詳しく見ていきましょう。

投資信託

投資信託とは、自分自身で株式投資や国債投資を行うのではなく、資産運用の専門家に資産運用を任せる運用方法です。

そのため、資産運用の知識や経験がない人、資産運用の時間を確保できない人に適しています。

資産運用の専門家は、投資家から集めた資金を使って運用を行い、得られた利益を分配金として投資家に還元。

投資信託の商品の中には、利回りが10%を超えるものもあるため、十分大きな利益が期待できます。

しかし、資産運用の専門家に運用を任せたからと言って、必ず利益が出るとは限りません。

専門家の予想が外れて運用に失敗した場合には、元本割れのリスクを伴うので注意が必要です。

不動産投資

不動産投資とは、マンションやアパートなどを購入して貸し出すことによって家賃収入を得る運用方法です。

入居者がいれば、継続的に安定した家賃収入が得られるのが魅力です。

不動産投資を始める際は、ある程度の自己資金が必要ですが、条件を満たしていれば銀行の融資を受けながら運用できるため、自己資金が少なくても運用を始められます。

しかし、不動産投資には、入居者がいないと家賃収入が得られなくなる空室リスク、火災や地震などで建物が消失する自然災害リスクなども伴います。

また、経年劣化とともに資産価値が下落するほか、修繕費が増えることで利回りが低くなることもあるため、不動産投資を始める際にはこれらのリスクやデメリットも理解した上で始めることが重要です。

FX

FXとは、国が発行している通貨を取引することによって差益を得る運用方法です。

為替は株式のように大きな価格変動が生じることはありませんが、レバレッジを効かせることで価格変動を最大25倍にできます。

また、レバレッジには変動を最大25倍にできるというメリットがある一方、取引に必要な資金を最大25分の1にできるというメリットも。

さらに、株式投資の配当に似たスワップポイントと呼ばれる金利差による利息が得られることから、利息を狙った長期保有も可能です。

しかし、反対のポジションを保有すると、スワップポイントを取られる可能性もあるほか、レバレッジを高めたことで損失が大きくなるリスクを伴います。

FXでは、これらのリスク管理を徹底する必要があるでしょう。

まとめ

まとめ

貯金は利回りが低いため、資産を効率増やすことはできません。

そのため、少しでも資産を効率良く増やしたいのであれば、他の資産運用を選ぶ必要があります。

資産運用と一口に言っても、株式投資、投資信託、不動産投資、FXなど様々な運用方法があります。

株式投資は価格変動が大きいため、大きな利益が期待できる、配当や株主優待も得られるのが特徴です

一方で、価格変動が大きいことで損失が大きくなる、自己資金が少ないと取引できる株式が限られてくるというデメリットがあります。

株式投資を始める際には、メリットだけでなく、デメリットもよく理解してから取引を始めましょう。

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