年金の支給開始の引き上げに併せて定年の引き上げも行われているほか、年金の支給額も年々減少しているため、安心して老後を過ごすには、自分自身で資産を準備しておく必要があります。

しかし、どうすれば確実に資産を増やすことができるのでしょうか?

そこで今回は、資産運用の知識が少ない運用初心者でも確実に資産を増やすことができる方法について解説していきます。

資産を確実に増やせる方法とは

資産を確実に増やす方法とは

資産はどうすれば増えるのでしょうか?

資産を少しでも増やすには、収入から支出を差し引いた余剰金を増やす、または資産そのものを増やすという方法が考えられます。

それらを踏まえると、資産を増やすには以下の方法を考慮することが重要です。

  • 得られる収入を増やす
  • 出ていく支出を減らす
  • 運用で資産を増やす

それぞれの方法について詳しく見ていきましょう。

得られる収入を増やす

得られる収入を増やすには、その企業内での地位を上げることによる昇給を目指すという方法が考えられます。

例えば、営業マンなどの場合は営業成績を上げることで早めの昇給を目指すなどです。

また、資格手当が出るような企業の場合は、資格を取得することで月々の収入が増えるため、今よりも余剰金を増やすことができます。

しかし、元の給与が少ないと、上記のような努力を行っても効率良く余剰金を増やすことができません

そのような場合には、同じような条件でも給与が多い企業への転職を検討することも1つの選択肢と言えるでしょう。

出ていく支出を減らす

得られる収入を増やすと言っても、昇級や資格手当などを得られるようにまでには時間がかかります。

そのため、すぐに余剰金を増やしたい場合には、出ていく支出を減らすことが最も効果的と言えます。

例えば、こまめに電気を消す、1回の洗濯量を増やして回数を減らすなどです。

このようなちょっとした工夫だけでも電気代や水道代などのランニングコスト削減につなげることができます

また、住宅ローンの金利が高い時は、金利の低い住宅ローンへの借り換えを検討することも1つの選択肢と言えるでしょう。

運用で資産を増やす

ある程度の余剰金が貯まってきた場合には、その余剰金を運用して増やすという選択肢が考えられます。

既に資産運用を行っている人の場合には、さらに利回りの高い運用方法への変更するほか、同じ運用方法でも運用の額を増やすことで、さらに資産を増やすことができます。

しかし、資産運用と一口に言っても、自分で運用するものもあれば、第三者に代わりに運用してもらうものなど多種多様です。

 資産運用のリスクの高低と利回りの高低は比例関係にあるため、よく考えてから運用方法を選ぶようにしましょう。

資産運用の利益は2種類

資産運用の利益は2種類

資産運用を行うことによって得られる利益は大きく以下の2つに分けることができます。

  • インカムゲイン
  • キャピタルゲイン

それぞれの違いについて詳しく見ていきましょう。

インカムゲイン

インカムゲインとは、運用している資産を保有し続けることによって得られる利益のことです。

例えば、株式投資における配当金や預金における利子、不動産投資における家賃収入などがインカムゲインに該当します。

インカムゲインは、保有し続けるだけで安定的かつ継続的に得られることがメリットではあるものの、確実に得られるため利益が小さいことがデメリットです。

 運用のリスクを少しでも抑えたい人は、インカムゲインがメインの運用方法を選ぶことがベストと言えるでしょう。

キャピタルゲイン

キャピタルゲインとは、運用している資産の売買を行うことによって得られる利益のことです。

例えば、株式投資における売買や不動産投資における売買などがキャピタルゲインに該当します。

キャピタルゲインは、価格変動の状況によっては、インカムゲインのように安定した利益を確実に得られるとは限りません。

しかし、不確実というデメリットはあるものの、インカムゲインよりも大きな利益を期待できることがメリットと言えます。

 運用を行うことで少しでも利益を出したい人は、キャピタルゲインがメインの運用方法を選ぶことがベストと言えるでしょう。

初心者におすすめの運用方法5選

初心者におすすめの運用方法5選

初心者が少しでも資産運用で資産を増やしたい場合にはどの運用方法を選ぶのが良いのでしょうか?

初心者が運用方法を選ぶ際は、元本保証やインカムゲインなどを考慮するのがポイントです。

そこでおすすめするのが以下の5つの運用方法です。

  • 預金
  • 不動産投資
  • J-REIT
  • 個人向け国債
  • 投資信託

それぞれの運用方法について見ていきましょう。

預金

銀行などの金融機関に何気なくお金を預けている人も多いかもしれませんが、預金も運用方法の1つです。

また、普通預金や定期預金などの一般的な預金であれば、預金保険機構が1,000万円までの元本部分と、その利息までは金融機関が破綻した場合でも保証してくれるという元本保証が付いています。

そのため、少しでもリスクを抑えたいという方の場合には、得られる利益は少ないものの、預金が最も無難な運用方法と言えるでしょう。

不動産投資

不動産投資とは、アパートやマンションなどを購入して運用することによって家賃収入を得ることです。

他の運用方法とは異なり、自己資金が足りない場合でも、金融機関の融資を受けながら運用できるのが特徴です。

安定して確実に得られるインカムゲインを狙った運用方法であるにも関わらず、得られる利益が物件価格に対して5%を上回るなど、得られる利益が大きいのも魅力の1つと言えるでしょう。

J-REIT

J-REITとは、不動産投資を行っている機関に融資を行って家賃収入の分配を得ることです。

不動産投資を行う場合には、自分で物件を購入するため、初期投資が多く必要になるというデメリットがあります。

また、資金に余裕がない限りは1棟または1部屋を運用するのが限界であるため、空室のリスクが大きいと言えます。

しかし、J-REITは、複数棟または複数の部屋を運用するのが一般的であるため、リスクを抑えられるほか、少額から始められるため、初心者でも手軽に始めやすい運用方法と言えるでしょう。

個人向け国債

個人向け国債とは、国が発行している債権を購入して利息を得ることです。

基本的に国債は機関などを対象としていますが、個人向け国債は個人を対象としています。

個人向け国債は、国が発行しているため、元本保証されているのとほぼ同じ状況であるほか、最低金利の保証や1年経過後には途中解約も可能というメリットがあります。

 今のようにマイナス金利政策が進められていて、金融機関の低金利が続いている状況では、預金よりも個人向け国債の方が多くの利益を得やすいと言えるでしょう。

投資信託

投資信託とは、株式投資などを行っているプロの投資家に資金を提供することで、運用してもらって運用結果に合わせた分配金を得ることです。

自分で運用を行うわけではないため、資産運用を行う時間を確保できないサラリーマンや、資産運用の知識が少ない初心者でも安心して運用を行うことができます。

しかし、他の運用方法とは異なり、自分で運用する場合よりも手数料が多く発生するため、利益が小さくなりやすいことを覚えておく必要があるでしょう。

まとめ

まとめ

資産を増やすということは、収入から支出を引いた余剰金を増やすか、余剰金である資産を直接運用することで資産をさらに増やすかのどちらかです。

収入を増やすことや支出を減らすことも選択肢の1つですが、ある程度は限界があるため、資産運用を行うのが一般的です。

しかし、資産運用を行うということは、ある程度はリスクを伴います。

初心者には不向きの運用方法もあるため、どの運用方法を選ぶかよく考えましょう。

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